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家庭力日記

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ファミリーフォレスト

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2006年01月05日
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カテゴリ:家庭力
正月に、10数年ぶりにスキーをしました。
娘が熱を出してしまったので、息子と二人で出かけました。

なにしろスキーをするのが20代後半以来なので
果たして、滑れるのだろうか、ましては息子に教えることなど
できるのだろうか、といろいろ考えながら、スキー場に到着。

スキーをレンタルして、ゲレンデに入り、まずは初心者コース
を探して、息子にスキーをはかせるのに一苦労。
レンタルスキーのビンディング(留め金)がきつくて
うまくはならないのです。

二人でうんうんうなりながら、何度もトライするものの
はまらず。
息子はだんだん疲れてきて、
「もう、いい」
とふてくされて、雪の上に寝てしまう始末。
それをみて、こっちもカッとなり、
「なんだその態度は!」
と思わず声を荒げてしまいました。

これではいったい何をしに来たのかわかりません。
気を取り直して、再度トライして、ようやくスキーを
装着できたのでした。
ここまですでに30分以上。

「ふーっ、先が思いやられる」
と思う間もなく、今度はスキーをはいた息子がいきなり
滑りだし、見事に転倒。

そこからが大変でした。
スキーをやったことがある人はわかると思いますが
初心者だと、転んでから立つのが大変なのです。
特に、おしりをスキー板の間に入れてしまうと、
気持ちは立ちたい、とあせるほどにスキーはどんどん前に滑ってしまい
いっこうに立てないアリ地獄のような状態に陥るのです。

私も最初にスキーをした時、その恐ろしい体験をしていたので
息子の苦戦する様をみて、なんとかしてやりたいと
「もっと体重をヨコにかけて」
とか
「おしりを山側に移してから立って」
とかアドバイスするのですが、
やっている息子にしてみれば、必死ですから
馬に念仏で、何も聞いていません。
ただただ、何度も立とうとしては、ズルズルと滑ってしまうのを
繰り返し、いっこうに立ち上がれません。

またも息子が
「もういやだ!」
とあきらめ口調で言うのを見て、
またまたこっちも
「おまえ、なんだその言い方は!」
とつっかかってしまうのでした。

そんなことをしているうちに、ふと気づいたのでした。

なんで、オレはこんなにかっかしているのだろう?
別にうまく滑れなくてもいいじゃないか。
一生懸命やっているんだし、そのうち自分なりに滑れるように
なるよ。
そんな声が聞こえてきました。
そう、いつのまにか、早くうまくならなきゃいけない、という自分に
とらわれていたのでした。

そう思い直して、息子を見ると、
ふてくされながらも、また立とうとしている姿が
なんとなく頼もしく見えるではないですか。
よく見ると、最初よりは、だんだんと立てる方向に向けて
進んでいるのもわかります。

「おお、いい感じになってきたよ。もう少しだ。」
と自然と励ましの声が出てきます。
息子も私の変化を感じたのか、少し嬉しそうに笑って
がんばります。
そうやって、とうとう彼は自分の力で立ちあがりました。

すごくたくさんの失敗をしましたが、
その後は転んでから起き上がるのがどんどん早くなっていって
帰るころには、ほとんど転ばなくなっていました。

たくさんのアドバイスより、たくさんの失敗のほうが
彼にとっては役立ったのでした。

思えば、自分が最初にスキーをした時も息子と同じだったし
スキーに限らず、はじめてやるものの時は、まずやってみて
失敗しないことには、うまくならないものです。
そこそこにできるようになると、そういうことをすっかり
忘れてしまいがちです。

そのあと、初心者コースをボーゲンで練習したのですが
またまた多くのことに気づかされました。

手取り足取り教えるつもりでアドバイスすると
ほとんどうまくできないのですが、
「とにかくヒザに手を当てて滑ってみよう」
ぐらいにざっくりとしたことだけ言って、自由にやらせて
見ると意外に上達が早いのです。

ひとつのことができるようになると、
息子のほうから
「今度はあっちのほうで滑りたい」
とか
「もっとスピードを出してみたい」
とか言いはじめました。

「やりたいようにやってみな」
とほうっておくと、自分のやりたいことをやります。
そして、簡単にはあきらめないので
どんどんうまくなります。
そうしながら、どうしてもうまくいなかいような時に
アドバイスするとすごく真剣に聴くのです。

午後になると、ちょっと目を離すとはるか下のほうまで
行ってしまい、探すのが一苦労になってしまいました。
息子は、実に楽しそうです。
見ている私も嬉しくなりました。

子どもは自分でやりたいことを知っているし、
それをやっているときが一番楽しいんだよなぁ、
とあらためて気づかされたのでした。

で、私のスキーはといえば、
驚いたことに、意外にも体が感覚を覚えていて、
決してうまくはありませんが、10数年前と同じぐらいには
滑れたのでした。

これも、きっとあの頃、お尻が痛くなるほど転びまくった
おかげなのでしょう。

失敗に感謝。

そんな一日でした。





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最終更新日  2006年01月13日 12時47分03秒
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