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カテゴリ:家庭力
昨日、どうしても我慢できないことがあって、息子と娘を叱りました。
それは、「ムリ」という言葉についてです。 何かを頼むと、「ムリー」(語尾をのばす)と言ったり、 テレビを見ていても、テレビに向かって「ムリー」と言っていたり。 友達と遊んでいるときも、「ムリー」をとにかく連発します。 気になってはいたのですが、流行り言葉のようなものか と思っていました。 しかし、昨日は、食事の準備で料理を運んでほしいので お願いすると、こちらも向かずに「ムリー」と言ったので とうとう我慢できなくなったのです。。 テレビを消し、二人と面と向かって、 「お父さんは、そのムリーというのを聞くと、とても嫌な気持ちだよ。」 今もそれを聞いて、とても悲しくなっちゃったよ。 だって、何がどうムリなのか、それじゃまったくわからないじゃないか。 どう思う?」 と話しました。 最近叱るときは誰のために叱っているのか 気をつけるようにしています。 子どもはとても敏感で、自分のために本気で叱られているときは 聞き入れますが、私がただムカついて当たっているときには まったく納得しません。 何度もそれで子どもたちに嫌な思いをさせてきたので 私もだんだんと学んできました。 今回も、これは子どものために本気で叱るぞ、と決めて かかりました。 子どもたちには、親の本気はすぐ伝わります。 気迫というのでしょうか。 昨日も彼らはこれは尋常でないことがおきている と察知したらしく、話をするモードに変りました。 「だって、みんなムリーっていうよ。」と息子。 「そうそう」と相乗りする娘。 「みんなが言うからというのは理由になってないなぁ。 それを聞いて嫌な思いをする人が目の前にいて、おまえたちは どう思うんだ?」 とさらに聞きました。 「うーん・・・・」何か言いたそうな息子の顔。 「何か言いたいなら、なんでも言っていいんだよ。 言ってくれないとおまえが何を考えているかわからないんだよ。」 「ムリーって言うと簡単だし。」と息子。 「そうか。簡単だからなのか。」 「そう、面倒くさいし。」 「そうか、面倒だっていう気持ちはわかったよ。 でも、それじゃぁ、なんでムリなのかお父さんには 相変わらずわからないし、きっとお母さんにもわからないから どうしていいか困ってしまうぞ。 どううすればいいと思う?」 「うーん、理由を言えばいいと思う。」 「おおそうか。じゃぁ、さっきムリーっていったのは どういう理由だったんだい?」 「テレビを見てたから、今はできないんだよ。」 「そうか。そう言ってくれればわかるよ。 じゃぁ提案だけど、今度からムリーは使わないようにしよう。 その代わりに、理由を言うようにしよう。 どうだい?」 「うーん、でもつい言っちゃうかもね」 「そうだな、すぐに全部は難しいかもな。 だったら、言っちゃったと気づいたら、言い直せばいいんじゃない?」 「それだったら、いいけど。」 ここまで話して、ようやく息子の顔は納得気味になりました。 娘は会話の意味はわかるようですが、言葉にしにくいようで 聞いていましたが、最後には納得した顔になりました。 今回は子どもたちのおかげで、お互いいい会話ができたようです。 しかし、本当に叱るというのは、いつも試行錯誤です。 そして、叱る度に、愛を持って本気で叱る、そんなやりとりの積み重ね が子どもたちの糧になっていけばいいなぁ、とつくづく思うのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月15日 19時05分26秒
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