夜咄
この日は先ほど日記にも書きましたとおりねずみくんがファンタ家にやってきたわけでありますが、それよりも前にわたくしはお茶会に行っておりました。夜の時間に開くお茶会…『夜咄』(よばなし)です。茶室はロウソクの明かりのみ。真っ暗な部屋の中に置かれた手燭や燭台、短檠(たんけい)に設置したロウソクのあかりがボウっと灯され、人の姿のりんかくを浮かび上がらせます。。。壁にも長く伸びた黒い影が映り…とても情緒溢れる雰囲気につつまれるのです。でもちょっと怖いんですよね…(笑)これから怪談話でもするんじゃないかっていう雰囲気にも感じました(汗)私は『夜咄』は初めてさせていただくので前日からドキドキ!!当日、お茶席用の和菓子を作らせていただきました。つくったものはうすいピンク色の梅のお花のかたちをしたねりきりです。とてもかわいらしくできてうれしかったのですが、3時間で7つ作りましたが全て完全に同じ大きさや形にできてなくって悔しかったです!本当に和菓子職人の方を尊敬しますよ…。どうやったら同じように作れるのかしら…うーん…やはり修行を重ねるのみ!…ですかね。お茶会の方はといいますと、部屋が暗いので懐石料理やお道具のお茶入れやお茶碗の模様がはっきりと見えなくて少々戸惑いました。これを見づらくてうっとうしいと思うかというとそういうわけでもないです。これはこれで昼間の茶会とまた違って別の味わいがあってと~っても魅力的でした!現在の普段の生活は電気の明かりが無くてはならない生活をしていますよね。しかし、昔はこうしてロウソクの灯りのもとでこうして食事をしたり本を読んだり…という生活をしていたわけで…昔は不便だったんだなぁと思いましたが、しばらく薄暗い中にいるとロウソクの灯りってとても落ち着くんですよ。癒し効果ですねー(´∀`)ハウー昔の人々はステキな時間を毎日過ごされていたのです♪お茶会で使うろうそくは和蝋燭といって普通のろうそくとは違い、灯芯も太くて、ウルシ科のはぜの木を使用して作られた蝋で火の大きさも明るさも大きいのです。火を灯しているとしょっちゅう火がパチパチユラユラと揺れるのでちょっと目に悪いかなぁ…と思いました。あまり質の良くない和ろうそくだったのかな?ユラユラがしばらくおさまっているととても静かな雰囲気に変わり心がおちつきます。はじめての夜咄という珍しく貴重な体験をさせていただく事ができて光栄でした。いつもお稽古をしている方々とのお茶会だったので、楽しくワイワイと気さくにさせていただきました。お話が弾みすぎて終るのが遅くなってしまい、家に帰ったら日付が変わっていました(笑)