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ブートレッグの「Marc」を見ました。
正規版ではT.RexとBowieの部分だけですが、こちらは出演者全員演奏してる・・訳じゃなくてThe DamnedやThe Jamが抜けてたりして微妙。(The DamnedはどうでもいいけれどThe Jamはちょっと見たいかも。)音も画像も相当悪いです。あの頃珍しかった家庭用ヴィデオで撮った感じ。 BolanとBowieだけだと全然気づかなかったけれど、他の出演者と共に見ると、本当にもう30年近く経っちゃったんだな、と実感します。 「僕の大親友」とMarcに紹介されたHawkwindが、もろイギリスって感じの、好きな音出してました。あのSteve Tookも参加していたバンドです。ヒッピーからプログレへっていうイメージがあるけれど、70年代は結構オーバーグラウンドでヒット飛ばしてた記憶があります。(当時のT.Rexのベース、ハービー・フラワーズは脱退し、Hawkwindのベーシスト,Adrian Shawが後釜になる予定だったそうです。ヴィジュ的には彼の方が合ってますね。) で、それ以外は正直、カスです。当時の有名バンドや初期パンクの代表格や大御所すらもやってるけど、もう古臭いのなんの。なつかしのJohn's ChildrenのAndy Ellison率いる、Radio Starsなんかも出てましたが、どうでもいいです。T.Rexを別にすれば、私の原音楽体験はpunkのはずなのに、この賞味期限の切れ具合は何!!と言いたくなるぐらい。。なのにMarc Bolanだけは違います。輝きまくってます。 永久不滅のT.Rexと、他のバンドとのダサさの格の違いを出すためにも是非、正規版にもゴミのような他のバンドやら、くねくねした気持ち悪い専属ダンサーを収録して欲しいです。 そしてMarcのMCの色っぽいこと。(〃▽〃) 9週間で25kgという奇跡のダイエットを成功させたMarcは、デブだ、豚だとメディアにからかわれていた頃とは全くの別人です。ああ、うらやましい。 顔面蒼白で頬がこけて隈も出来てすさまじいけれど、本人が自分大好きオーラを出しまくっていて笑うことすらできません。ロックスターはこうじゃなくちゃ。マーク・ボラン兼シド・バレット、一人で二人分楽しめる、みたいな(謎)。いかにも労働者階級出身らしい、胸が薄くてぬめっとした体を晒した、意味の無い上半身ヌードにも惚れ直しました。 マークのすごいところは、Boomtown Rats(通称ブータラちゃん)やGenXとか、後に絶対メジャーになるよ、と言い当てていることです。The Damnedには何て言ったか知りませんがw。 「次はジェネレーションX。ヴォーカルのビリーアイドルは・・僕と同じぐらい美しい」と花を手に取りささやくMarc。とんでもない。あんな若造はアンタの腐蝕した色香には100年経ってもかないませんって。 全く、放送禁止級のヤヴァい毒々しさ、いえ、妖艶さです。隣のBowieが、「ただの普通の男前」にしか見えません。 しかし、30年近く前に、朝っぱらからこんなにヤヴァい番組が見られたなんて、イギリスの子供たちは恵まれてるなぁ。本当にうらやましい。ちょっと行く末が心配だったり。余計なお世話ですが。 このブートは一回見たら飛んでダメになりましたorz 消耗品なのね。 余談ですが、1983年に初めてイギリスに行った私は、勝手な幻想がありました。それはあのMarcがいつもチャート順位を気にしていたTop of the Popsという番組は素晴らしくカッコイイ番組で、BauhausやSiouxsie&the Bansheesみたいな(当時)一番カッコイイバンドが沢山出てくるんだろうなという幻想です。 実際は、1977年のMarcの番組並み、いやPunkを取り上げないだけ更にひどいです。もう、ダサダサ。センスのいい日本では絶対売れない田舎臭い、できそこないのカントリーみたいな曲ばっかり上位なんです。気持ち悪いダンサーのくねくね踊りもMarcの番組と同じ。好きなバンドは、Soft Cellだけ唯一チャートインしてましたが、上位じゃなかったし・・こんなものすごい異種格闘技の中で1位だったT.Rexはすごすぎです。やっぱり恐竜の王様です。 Marc with Captain Sensible(Damned) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/27 01:26:32 PM
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