久しぶりのゴルフ
お父さんは昔から結構いろいろとスポーツをやってきた。体を動かすことが好きだったのと、それなりにどんなスポーツでもこなせたので楽しかったのだと思う。更に負けず嫌いな性格がなおさら取り組んだスポーツに熱中させてくれたのだと思う。 これまで取り組んだスポーツの中で、お父さんが今の会社に入ってから本格的に始めたのがゴルフだ。会社での立場上、年間数回のゴルフの大会(コンペ)に参加しなくてはならない。別に下手でも問題ないのだが、やはり負けるのが嫌いなのでそれなりに練習をしてきた。 ゴルフというのは不思議なスポーツで運動神経がいいからうまいとは限らない。通常のスポーツとは違い、運動神経に関係なく上手になることができる特異なスポーツだと思っている。そして練習をしていれば上手になるのは普通のスポーツと変わらないが、練習した分どんどん上手になるかというとそうとも言えないのがゴルフだ。 今年はコロナ禍の影響で一度もコンペが開かれていない。そんなわけでお父さんも今年は全くゴルフをやっていなかった。ところが先日お前たちのおじいちゃんがゴルフをしようと誘ってくれたので、久しぶりにゴルフをした。 半年以上プレイしていなかったので相当悪いスコアになると予想していたが、実際にやってみると80台後半等言うかなり良いスコアで回ることができた。 ベトナムなどで毎週のようにやっていてもなかなかでなかったスコアだ。本当にゴルフというのは不思議なスポーツだと思った。 この日はお父さんのスコアが良かったのと、本来ゴルフが上手なおじいちゃんがスコアを崩したので1打差でお父さんが勝つことができた。 それ以来おじいちゃんがリベンジをするという話をしつこくして来ていたので、もう一度行くことになった。この時はお父さんもおじいちゃんも本来の実力が出たので、前半を終わっておじいちゃんに8打も負けていた。 お父さんもやっぱり実力的にはこんなものだと思いながら後半をプレイしたら、ハーフの自己ベストタイである41打で回ることができた。 前回のハーフよりいい成績だ。最終的におじいちゃんには負けたが(これでリベンジ、リベンジとうるさく言われなくて済む)、お父さんとしても十分満足できるスコアだった。久しぶりにゴルフをしたが、やっぱり不思議なスポーツだと改めて思った。