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お父さんから子供たちへ

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2023年08月の記事

全31件 (31件中 1-31件目)

1

子供に負ける

　子供の成長は親にとっては喜ばしいものである。これは間違いのない親の心理だとお父さんも思う。小さくて何もできなかった子供が、徐々に成長して自分でできることが増えていく。少し寂しいと思う時もあるが、順調に成長していく姿は親に安心感を与える。子供ができることを上から目線で見ているうちは、安心して成長を見守ることができるし、適切かどうかは別にしてアドバイスも協力もできる。しかしながら、子供が自分の能力を超えてくると、単純に見守るとかでは済まなくなってくる。さらに昭和の時代と令和の時代の違いに戸惑ったりと、成長を見守るどころか親が勉強して成長しないとうまくいかないことも出てくる。子育ては一生苦労すると言われたことがあるが、身に染みて感じている。さて今回のタイトルだが、一般的な親というよりお父さんが父親として感じる、「子供に負ける」というのが、どういうモノか書いてみたいと思う。先日次女と卓球場に遊びに行った。主目的は次女の新しいラケットの購入であったのだが、購入するには試し打ちも必要ということで、練習台を借りた。今年の3月に家族で温泉に泊まった際に、卓球台があったので中学から卓球部に入部した次女と勝負をしたのだが、お父さんの圧勝だった。その時の認識のまま、次女と卓球をして驚いてしまった。あれから4か月ほどしかたっていないのに、次女から1ゲームも取れないのだ。5ゲームやって5ゲームすべて負けてしまった。お母さんに言わせれば、毎日部活で練習している中学生と、遊びでしか卓球をしていない50歳のおっさんの勝負なら当たり前だということなのだが、お父さんはかなりショックを受けてしまった。おみそ扱いだった次女に負けるということは、もう子供に体力やスポーツで勝てないということになってしまうからだ。更に息子の50ｍ走のタイムがお父さんに追い打ちをかけた。息子のタイムが6.0秒という話が入ってきた。お父さんの記憶も若干怪しいが、お父さんの最高記録は高校生の時の6.1秒だったと記憶している。現在のおっさんのタイムではなく、若い頃の最高コンディションの時の記録まで息子に抜かれてしまった。お父さんは、負けず嫌いなので、息子や娘の成長はうれしいのではあるが、年のせいにできない過去の栄光まで破れてしまうのはやはり寂しいモノがある。陸上や水泳で日本記録とか世界記録が更新されていくが、それまでの記録保持者はやはり悔しいのではないかと思う。世界一になった人間が、「記録が破られるのは喜ばしいこと」とコメントするのを見ることがあるが、本音ではないと思う。世界一になる人間が、負けず嫌いでないはずがないのだから。

2023.08.31

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福島の処理水について

　福島の原発で処理水の放出が始まった。予定されていたことなので、何を今さら騒いでいるのかとお父さんは思う。マスコミもおかしいし、韓国や中国に至っては、こんなものまで政治に利用するのかと頭にきている。　一番理解できないのが、マスコミが科学的な説明をほとんど国民にすることをせず、感情路運ばかりで騒いでいることだ。科学的な説明をすれば、「問題ない」という結論に行きつかざるを得ないので、「科学的に安全とは言っても、風評被害は存在する」として、風評被害をあおっているのだ。風評被害を防ぐために尽力するのではなく、風評被害を無くそうという仮面をかぶりつつ、風評被害を拡散させていることに、どうして国民は怒らないのだろうかと不思議に思う。　今回の処理水放出に関しては、お父さんは福島の魚を食べたくないとは思っていない。原発の事故直後の農産物に関しては、「あまり食べないようにしよう」とは思ったが、処理水に関しては、科学的に安全性が証明されているモノであり、現在進行形で原発を稼働させている国は、すべてトリチウムを海洋放出しているのだ。　日本に対して非難を続けている韓国も中国もトリチウムを海洋放出している。よくその状態で日本を非難できると言わざるを得ない。中国は明らかに政治利用のための日なんであるが、韓国に至っては「自称先進国」が聞いてあきれるほどに感情論のみである。　自分たちで「危険だ」と叫び続けて、自国の海産物まで売れなくなり、漁業官憲者が困っているなど、ただの喜劇である。勝手にやっていろとしか思わない。　中国の日本の海産物輸入停止も、日本の漁業関係者には悪いが、勝手にしろとしか思わない。もちろん日本政府は抗議するべきであり、きちんと抗議をしているので正しいとは思うが、本音は食べたくないなら食べなくていいとしか思わない。　大体中国人は、日本人が中国産の海産物を買いたくないと避けていることを知っているのだろうか。放射能云々ではなく、海洋汚染を現在進行形で続けている国が、科学的に安全とされている処理水に過剰反応するというのも笑えない喜劇だと思う。　今回の処理水の放出に関して、まともな国は文句を言うようなことはしていない。特に原発を持つ国は、下手に騒げば自分たちの国も同じ目に合うことをわかっている。原発を持っていない国でも、バカな騒ぎを起こせば日本だけでなく、先進国を敵に回しかねないとわかっているのだ。そもそも科学的に安全とされている行為に文句をつけて、得をするとかんがえているのは、政治利用する日本の敵対国だけである。　今回の件で、中国・北朝鮮・ロシアだけでなく、韓国も日本にとっては敵対国であるということが明確になったのではないだろうか。もともと韓国国民は日本を友好国だと思ったことはないとお父さんは昔から知っているが。

2023.08.30

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親の愛

　お父さんは、家族が大好きである。お母さんも子供達も大好きであると断言できる。特に子供たちに関しては、「親の愛は無償」「親の愛は永遠」と言われれば、同意してもいいとも思っている。ただしそれは現時点での話である。　小説などでもたまに出てくる考え方だが、「親は無条件で子供を愛し続けるわけでは無い」というモノに、お父さんも賛成する。親も一人の人間であり、精神的な弱さもきちんと持っている。どんな子供でも、どんな態度をとられても許し愛することができるというのは幻想だと思っている。　ではどうして親は基本的に子供に盲目的な愛を与えることができるのだろうか。今のお父さんの考えでは、子供のころから「そういうモノだと教えられてきた」からだと思っている。これが正解だとは言わないが、かなりの部分を占めていると思う。　結婚するときは、この人と一生添い遂げようと思う。しかしながら、世の中では離婚することも当たり前になっているので、「離婚しないような幸せな家庭を築きたい」という願望のもと、努力している。　だが子供に関しては、「嫌いだから捨てる」「育てることが厳しいので里子にだす」「虐待してでも言うことをきかせる」ということは、悪逆非道な行いとされている。お父さんもそう思っているのだが、自分でそうだと考えたわけでは無いことに最近気が付いた。　社会的固定観念とでもいえばよいのだろうか。親は子供を愛するもの。何があっても子供を見捨てないモノという日本社会にある固定観念から離れられていないだけかもしれないと最近思うようになった。　お父さんもお母さんも、社会的常識に従う性格である。だから子供は独り立ちするまできちんと育てる義務を果たすのは当たり前だと思っている。だからこそ、将来のことをお互いに相談するし、子供が望む進路に進めるように努力している。　思い返すと、長女が生まれた時、お父さんは泣くほどうれしいというような感動は無かった。この子を少なくとも20年以上育てなければならないという義務感の方が強かった。そこは、妊娠から出産までしたお母さんとはかなり異なるかもしれない。　子供がかわいいと思ったのは、子供と意思の疎通ができるようになってからだ。意志の疎通ができるからかわいいと思ったというよりは、意志の疎通ができるようになるまで、基本的に子供は母親にべったりとなついていて、父親はせいぜい2番目だからというのも大きいと思う。　つまりお父さんはお互いに相手を尊重する関係でないと、愛を与えられない人間かもしれないのだ。「育てる」ことと、「愛する」ことはイコールではないと最近は思っている。子供のころ兄弟と比べて自分は平等に扱われていないと不満を持つことは多々あったが、今自分が親になると「すべて平等など無理だ」と思っている。だって自分にも感情も好き嫌いもあるのだから。　お父さんが子供達を愛しているのは、社会通念に従っているだけだとしたら、かなり寂しいモノがある。だが完全に否定できないのが現実である。

2023.08.29

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親の権力

　お父さんは小さい頃、親に怒られると「お前なんか捨ててしまう」とか「お母さんは出ていく」などと言われることがあり、親に見放される恐怖というのをある程度持っていた。成長するにしたがって、今度は親から経済的な援助を受けられないと自分は生きていくことができないと理解して、やはり親から見捨てられないようにという思いは続いた。　特に経済的な部分に関しては、父親から「会社が危ないのでお前を高校に行かせられないかも」とか、場合によっては「学費を出さない」というような脅しを受けたことが何度もある。まあ昭和では当たり前に言われていた事かもしれないし、親になって思い返せば、本気ではなかったとわかる。　自分が親になったときは、子供にこんな不安を与えないようにしようと心に決めていたので、経済的な不安を与えるような言動はしていないつもりである。無意識でやっているとしたらすまん。　書いていて思い出したが息子が幼稚園児の時、あまりにも言うことを聞かないので玄関から放り出したら、泣いて謝るどころか裸足のまま敷地外へ出て行ってしまい、幼児虐待を疑われて警察を呼ばれたことがある。　あれはある意味、息子もショックだったかもしれないが、お父さんもショックだった。息子は親からの直接的な表現しか理解せず、普段の態度やその他の言動から自分の愛され具合を理解することが下手くそだった。上も下も女の子で、男は息子1人なので「自分だけ厳しくされている」という思いもあったかもしれない。　お父さんは、両親がそれほど仲が良いとは言えない家庭で育った。だから、両親が離婚するかもしれないという懸念は常に持っていた。それに対してお母さんは、いまだに仲のいい両親に育てられている。そのため、親が離婚するというようなことは、露ほども思ったことがないと思う。　どうしてそう言えるかというと、お母さんはお父さんや子供とふざけているときに、「離婚する」「家出する」と発言することが多々ある。お父さんには冗談だと理解できるが、子供達は小さい頃、この発言にかなりショックを受けていた。長女はおばあちゃんに真剣に相談したことがある。心配したおばあちゃんがわざわざ家にやってきた。お父さんは自分が同じような不安を持って子供時代を過ごしたので、「離婚」という言葉は絶対に冗談では言わないようにしてきた。お母さんにもそれを何度か注意したのだが、仲の良い両親の元で育ったお母さんには理解できないようで、いまだにそういう冗談を言うことがある。　親の権力というのは、親が思っている以上に子供には影響がある。特に子供が小さい時は、物理的というより、精神的にかなり大きな影響力を持っている。　お父さんは自分がそれなりに裕福で親の仲は悪いという環境で育ってきた。よって、親に気を遣うということを無意識にやってきている。子供としてはあまりいい環境で育ったとは言えないかもしれないが、おかげで大人になって空気を読むということができるようになっているとも思っている。お母さんの空気の読めなさを見ると、余計にそう思う。　良い親から良い子供が育つこともあるだろうし、世間的に悪い親の子供がよくできた子供と言われることもある。親がもつ権力は、子供にとって絶大である。だから間違いなく親が子供とどう接するか、どう育てるかで子供は変わるとは思う。だが、同じ育ち方をすれば同じ子供が出来上がるわけでは無い。何が正しいのか、どうすればよいのかと考えることは大事だとは思うが、思ったような結果はなかなかでないと子育て中のお父さんは知っている。

2023.08.28

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老人と電子機器

　スマホは世の中を一気に変化させた革命的な製品だとお父さんは思っている。20世紀に世の中を変えた自動車に匹敵する発明ではないだろうか。　今では電子マネーの普及もあり、財布をもたないでスマホだけ持ち歩いている人もいるぐらいだ。　先日中国に出張に行ったが、税関を通過するのにスマホで事前申告しないと通ることもできないようになっていた。　コロナの規制が厳しかった時は、日本も韓国も中国も、おそらく世界中の多くの国が、スマホであらゆることを管理していた。　すでに世界は、スマホを持っていることが前提で動いている。スマホを持っていないとまともに生活ができないと言えるぐらいの世界になってしまったとお父さんは思う。　ただし、それによって多大な迷惑をこうむっている世代がいる。言うまでもなく、スマホの操作をまるで覚えることができない高齢者世代だ。パソコンが必要だと言われて、必死で使い方を覚えていたお父さんの世代より上、具体的には現在70歳以上ぐらいの団塊世代は、まともにスマホを扱える人がほとんどいないと思っている。　お父さんの父親は、現在84歳だが、スマホはiPhoneの最新型を持っているのだが、SNSもやっていない。使っているのは電話機能とカメラ機能の2つだけだ。せめてLINEを使うことができれば、通話料もかからないし、画像なども簡単にやり取りができるのだが、何度教えても全く覚えることができずに現在に至っている。　それどころか、操作ミスで様々なトラブルを起こしては、騒いでいる。　基本的にお金を持っている世代なので、持っているスマホは最新の高級品であることが多いのだが、昨日が充実しているせいで、余計に使えなくなっているように感じる。先日バーベキューを3家族でやった時も、自撮り棒のシャッターがブルートゥースでリモコンとつながっていると言っても理解できずに、バッテリーが切れているとか言っていた。孫にいろいろと説明を受けていたが、全く理解していないようだった。　ちなみにスマホだけでなく、お父さんの父親の家にある電化製品は多機能な高級品ばかりである。電気店で説明を受けて、何でもできる多機能型を購入するのだろうが、はっきり言って、多機能すぎて使えていないように思う。　絶対とは言わないが、彼らに多機能型の電化製品は合わない。設定が変わってしまったときに元に戻すこともできないのだから。　これからもスマホを使いこなせる世代はどんどん便利になる一方、使えない世代はどんどん時代から、世の中から取り残されていくのだと思う。スマホで予約できるレストランでは、老人たちが整理券をもって長いこと待っている。後からきたスマホの事前予約者が先に席に案内されるのを見て、怒り出す人もいる。　新幹線などの指定席も、若者は当たり前のようにスマホで押さえてしまう。駅に並んで切符を購入しているのは、高齢者が圧倒的に多い。　老人に特化した、スマホとアプリができない限り、彼らの生活は今後もさらに厳しくなるだろうと思う。IDとかパスワードが理解できない人たちに、どうやってスマホやアプリを使えるようにできるのか、お父さんも良いアイデアはまるでない。頭の良い人に考えてほしいと思う。基本スマホがダメな世代はお金は持っている。良いモノができればおそらく大量に売れるのではないかと思う。

2023.08.27

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手？箸？どっち？

　先日夕食に枝豆が出ていた。我が家は基本大皿で枝豆が出てくる。それを息子が箸で自分の取り皿に持っていくのを見て、ものすごい違和感を感じた。そこでふと思ったのだが、日本の食事には、手で取って食べることが許される食べ物がそれなりにある。基本的に日本では、手づかみで食べる、あるいは大皿から取るということは、あまり良いことではないとされている。しかしながら枝豆の様に、箸でとると違和感を感じてしまい、手で取れと思う食べ物が確実に存在している。　枝豆意外だと、饅頭、スルメ、もろきゅう、フライドポテト、寿司（にぎり、巻物）、ブドウ、トウモロコシ、カニ、手羽などであろうか。箸という道具でこれをつかんでいるのにお父さんが違和感を覚えるものである。　寿司に関しては、箸で食べる人も多いし、お父さんも状況によっては箸を使うこともある。特に巻物などは、箸で食べることも多い。　正式なマナーでどうなっているのかはわからないが、少なくとも上記の料理を箸で食べることがルールだとしている場所はほとんどないと思う。箸の文化である日本に、箸で食べることがおかしいと言える料理があることに、突然違和感を覚えたので書いてみた。　もし上記のような料理を箸で食べるとするのなら、どのように食べるのかを知っている人がいたら教えてほしいと思う。

2023.08.26

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海が好き②

　お父さんは海が好きである。見ているだけでも好きなのだが、やはり海を見ていると、海に入ったり、釣りなどをしたくなってしまう。お母さんによく言われるのだが、お父さんはハンティングというか狩りと言うか、とにかく生き物を捕まえることが大好きな人間らしい。言われてみればその通りだと自分でも思う。　海には様々な生物がいる。お父さんは小さい頃から海でヤドカリを捕まえたり、磯で小魚を捕まえたり、アサリを採ったりと、とにかく生き物を捕まえるのが大好きだった。　最近は船釣りにはまっているが、一番好きなのは海に潜って食べることができる生き物を獲ることだ。　カニや貝もそうだが、海に潜ってヤス（モリ）で魚を捕まえることが一番楽しい。最近は海に入ることがないので、やっていないのだが、テレビなどで海で魚を突いているのを見ると心が躍る。　瀬戸内や沖縄などの海に潜って、魚を突いてその場で食べることができたらどれだけ楽しいかと思ってしまう。　学生のころまでは、仲間と海でキャンプをして、海で食料を調達することもやっていた。垂直に潜ることができない海辺育ちではない仲間をしり目に、お父さんは獲物をつかまえる技術はNo.1だったと思う。そもそも魚や貝などがいる場所をお父さんは理解しているし、擬態しているともいえる海の生物を見つけるのも、昔からやっていたので朝飯前である。　大学生になって気が付いたのだが、同郷の仲間と違って海で遊んでこなかった仲間は、潜ることができたとしても、獲物を見つけることができない。説明してもわからないし、見つけた魚や貝などのところへ案内しようとしても、一緒に同じところまで潜れない人ばかりなので、普通の人はこんなこともできないのかと驚いた記憶がある。　子供のころから、禁止されていてもテトラポットの上を飛び跳ねて遊んでいたので、今でもテトラポットの上を歩くのに恐怖心は無い。ただ年をとってきたので、過信していると事故になるような気がして、最近は若いころのような無茶はしないようにしている。内陸で育った息子に、テトラポットに上っただけで、「危ない」と注意されるのには苦笑してしまうのだが。　震災で津波の恐ろしさを知った後でも、お父さんはやっぱり海が好きなままである。日本の海は潜ればすぐに何かしらの生き物に出会える。　昨年ベトナムのダナンで船釣りをして1匹も釣ることができず、最後に船から海に飛び込んで魚などを探したが、ほとんど生物を見ることが無かった。生物が少ない海は、お父さんにとって魅力のない海である。その点同じベトナムでもコンダオ島の海は様々な生物がいてとても楽しかった。　豊かな海の近くに住んで、海を楽しみたい。できれば子供や孫に海の楽しさを教えたいというのが、今のお父さんの夢の一つである。

2023.08.25

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海が好き①

　お父さんは東海地方の海のある町で生まれ育った。祖父の家から海までは約５０ｍ、夏になると祖父母の家から水着で歩いて行って、海で遊んでいた。1年を通して海では様々な遊びができたので、海はお父さんの生活にずっと当たり前にある存在であり、海が好きだという認識すらなかった。　大学生になり、家をでて関東に住んだのだが、そこで初めて海が身近にない生活をすることになった。そこで初めてお父さんは、「自分は海が好きな人間なのだ」と理解した。　車で、電車で、海が見えると勝手にテンションが上がる。逆に海が見えないというか山に囲まれた盆地のような地域に住むと、何となく閉塞感で息がつまる。　今お父さんが住んでいる県には海があるが、自宅は内陸にあるので、海までは車で1時間半ほどかかる。ちょっと海に行くという行為ができない場所である。川があっても池があっても海の代わりにはならない。海というのは替えがきくものなどないほど、お父さんにとっては特別なモノなのだと思う。　東日本大震災で津波の被害を見るまでは、お父さんの夢は海辺に家を建てて、庭が海に続いていて桟橋があり、船をつないで好きな時に海に出られるような生活をすることだった。それぐらい間近に海の近くに住みたいと思うぐらいには海が好きである。　先日北海道へ行くためにフェリーに乗ったが、船に乗るというだけでテンションが上がる。飛行機、電車、車、船と移動手段が選べるのならば、おそらく時間が許される限りは船を選ぶと思う。　釣りで船に乗るときも、テンションは釣りとは関係なく上がってしまう。今の会社の同僚は内陸で育った人が多いので、この気持ちがわかる人はなかなかいないのだが、海が好きな人には、お父さんの気持ちはわかるってもらえると思う。　我が家の子供たちは、長女も長男も海がある町で生まれているのだが、物心ついたのが、今の内陸の町に引っ越してからなので、海に対するお父さんのような思い入れはない。ちなみにお母さんは海辺の町で育っていて、本来ならば海が好きになりそうな環境なのだが、不思議と海に対する思い入れはないらしい。本当に不思議だが、東北出身なので、海は寒いし、遊ぶものもないというイメージだという。　海の楽しさを語れる家族がいないのは少し寂しい海好きのお父さんである。

2023.08.24

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世襲議員

　先日テレビを見ていたら、日本は世襲議員が多いと勝手に問題化して特集をやっていた。8月～9月にかけて地方選挙があるのでその一環だと思う。　お父さんは世襲議員の何がいけないのかあまり理解していない。平等を唱える憲法のもとで、世襲議員が親の地盤を継いで当選することが狡いような論調をよく見るが、それは自由競争の原則にそのままのっとっていると思っている。　そもそも親が議員だったら、子供は議員になれないというルールを作ったら、それこそ平等、職業選択の自由を侵す憲法違反になるとお父さんは思っている。　　そもそも政治家という職業は、実に特殊な職業である。選挙に勝たなくては政治家に慣れないというのも特殊だが、それ以上に素人がすぐに政治の世界で活躍できるような甘い職業ではないのではないだろうか。　よく国政選挙にも関わらず、国の政治とあまり関係のない公約で立候補する人がいるが、そんな人に国政を任せたいと思う国民はいないので、基本的には落選している。当たり前だと思う。　お父さんは、政治家になりたいとも思わないので、政治に関する勉強はほとんどやっていない。もし何かの間違いで政治家になってしまったとしたら、全く役にたたない政治家になることだろう。　　それに対して、世襲議員というのは子供のころから政治の世界を見ている。一般人よりよほど政治に詳しいだろうと勝手に思っている。政治家にあこがれて、政治家を目指すが、政治を知らない人がなるよりはよほどましだと思うのはお父さんだけだろうか。　実際世襲議員も選挙で当選している人たちである。組織票とやらがあるにしても、国民が世襲議員の拒否するのなら、当選できないシステムである。世襲議員が当選しているということは、一般の国民は世襲議員かどうかで投票する候補者を決めていないのだろうと勝手に思っている。　お父さんは、力のない新人議員よりも、初めからそこそこ実力のある世襲議員の方が、選挙区のために活躍してくれると思うし、国政にも有利であると考えている人間である。ただし親の知名度だけで当選する2世議員にはろくでもない人がいることも事実である。　こういう議員は不思議なことに、世襲を批判するマスコミに持ち上げられて人気ある人が多いとお父さんは感じている。　本当に政治の世界は不思議なことばかりである。

2023.08.23

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夕張メロン

　先日北海道旅行で、夕張メロンを久しぶりに食べた。コロナ前までは父親が毎年７月に北海道にゴルフ旅行に行っていて、お土産によく夕張メロンをもらっていたが、コロナが治まってもゴルフ旅行が復活しなかったので、最近は夕張メロンを食べていなかった。　お土産でもらっていた時は、「夕張メロンは高価だ」とは思っていたが、値段に見合った美味しさなのかはよくわからなかった。ちなみに10年以上前にお盆休みに札幌、小樽、旭川、富良野と旅行したのだが、その時は今ほどお金に余裕はなく、夕張メロンなど食べる機会は無かった。　そもそも夕張メロンの旬は7月で、8月のお盆休みはすでに収穫期を過ぎていたので、あまり売っていなかったというのもあると思う。　今回は8月とはいえ、お盆休みの前だったので、まだあちこちで夕張メロンを売っていた。札幌の中央卸売市場の八百屋で夕張メロンを試食したのだが、驚くほど美味しかった。店員には、旬を過ぎているので、夕張メロンよりも今が旬の富良野メロンという赤肉メロンが美味しいと言われた。試食もさせてもらったが、確かに甘さだけなら富良野メロンのほうが甘かった。　ただ、お父さんは夕張メロンの独特の香りがたまらなく好きなようで、甘さだけの富良野メロンより旬を過ぎた夕張メロンのほうが断然美味しいと感じた。　旬を過ぎたとはいえ、現在では品種改良が進んでいて、8月はもちろん9月まで収穫できる夕張メロンも存在しているということも教えてもらった。日本の品種改良技術とそれを成し遂げる情熱は本当にすごいと思う。　父親と母親にそれぞれ夕張メロンをお土産として送ろうと思っていたが、八百屋のおすすめは断然富良野メロンだった。試食もして甘くて美味しいことも確かめたが、夕張メロンのブランド力と、香りの独特さに負けて、結局自分で食べないにも関わらず夕張メロンを購入して発送してもらった。　もらう方も、夕張メロンをもらった方が「高価なものをもらった」と思ってくれるという打算も多少はあった。　試食だけでは足りなくて、メロンを購入した後、近くのお土産物屋で売っていたカットされた夕張メロンも食べた。1切で6個ほどのメロンが400円もしていて、普段ならとても買って食べる気にはならないのだが、観光地という魔力と夕張メロンが食べたいという欲求に勝てずに購入した。　3人で2個ずつと思っていたのだが、お母さんと息子が買い物をして言う間に、あまりの美味しさに一人で全部食べてしまった。買い物を終えた2人が戻ってきたので、再度400円出してもう1切購入して、2人にも食べてもらった。普段メロンをそれほど好まない2人だったが、このメロンは美味しいと言って食べていた。　名物に上手いモノ無しと言われるが、少なくとも今回札幌で食べた夕張メロンはとても美味しかった。お土産で送った夕張メロンも同じように美味しいといいと思っている。

2023.08.22

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北海道大学見学

　先日の北海道旅行、正確には息子の北海道大学オープンキャンパス参加の札幌行きで、初めて北海道大学の札幌キャンパスに入った。大きいとか広いとか聞いていたのだが、お父さんの想像以上に広いキャンパスだった。　お父さんの通った大学は、総合大学ではあったが学部ごとにキャンパスがわかれていて、お父さんはお父さんの学部ともう一つの学部のみが使うあまり広くはないキャンパスで大学時代を過ごしていた。　そのため北海道大学の、ほぼ全額部の入った広大なキャンパスが、札幌駅の目の前という好立地にあるということだけで、北海道大学が好きになってしまった。こんなキャンパスで大学生活を送ったら、さぞ楽しいだろうとお母さんと2人で盛り上がってしまった。　肝心の息子はあまり大学というところに行ったことがないので、そこまで感動はしなかったようだ。東京の有名大学の小さなキャンパスを見学すれば、北海道大学のすごさを改めて実感することだろう。　オープンキャンパスということで、キャンパス内の博物館なども見学出来てとても楽しかった。各学部がそれぞれに展示スペースを使っていて、お父さんの知らない世界の研究や資料を見ることができた。　時間があればもっとゆっくり見たかったと思うぐらいに展示物が充実していた。　キャンパス内の有名なポプラ並木も見たし、イチョウ並木も見ることができた。だがそれよりもキャンパスの広さだけでなく、木々が生い茂ったり、広くて長い道路や歩道、点在する各学部の建物など全体の雰囲気もすごく良いと感じた。　こんなキャンパスで大学生活を送っている北大生は、本当に幸せだと思った。　唯一気がかりなのは、春から秋までは良いが、冬に雪が積もったらどんな状況になるのかと思った。息子がもし、北大を受験することができたとしたら、2月の北大キャンパスに行くことになる。雪などが積もっていたり、吹雪だったりしたら、北大の印象はマイナスに変わる可能性もある。　だがそんな心配をする前に、息子が2年半後に北大を受験できる実力を身に着けているか否かの方が、今は重要である。　お母さんと話したが、心配をするのはせめて受験できる成績をとってからにしようということで話は終わってしまった。

2023.08.21

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8月の恒例行事

　8月6日は広島に世界初の原子爆弾が投下され、数十万人の日本人が亡くなった日である。その3日後の9日は長崎に原子爆弾が投下され、同じく数十万人が一瞬で亡くなった。さらに8月15日は日本がポツダム宣言を受け入れて、敗戦が決まった日であり、今は終戦記念日と言われている。　この時期になると、マスコミでは戦争の記憶というか記録というか、第2次世界大戦（多くは太平洋戦争）に関する特集が組まれる。戦争の記憶を忘れないためにという考えはお父さんも理解できるし、戦争の悲惨さは日本人としても、人間としても理解しなくてはならないと心から思う。　ただし、マスコミというかテレビで特集される内容には、どうしても納得できないものがある。その一つが、反戦と防衛が意図的に混同されていることが多々あると言うことだ。お父さんは反戦には心から賛成するが、防衛を放棄することには大反対である。　憲法第九条を守れという運動をしているところを何度もテレビで見るのだが、憲法9条を維持しても、戦争から逃れることができないのは、ロシアによるウクライナ侵攻で完全に証明されている。自分たちは戦争をしないと言い張っても、相手が攻めてこない保証は全くないということが証明されているのだ。　「世界が侵略戦争を許さないから大丈夫」とか「軍隊があるから戦争になる」という訳の分からない主張は、まともな日本人ならもう信じることはない。それでも共産党や左翼マスコミは、日本をダメにするのが目的としか思えないほどに、国防に力を入れる現在の政府の邪魔をしている。　もう一つ、テレビを見ていて思うことがある。それは反戦活動などをしている人としてテレビに出てくるのは、ほとんどが老人だと言うことだ。ある意味戦争経験者だから本気でやっていると考えることもできるが、これからの日本を作り上げていく若者が参加していないのは、やはり憲法9条は廃止すべきという意見が多いからなのではないかと思う。　さらに言うと、偏見が過ぎると言われるかもしれないが、やることがない老人が、正義の名のもとにという気持ちなのか、それともアルバイトなのかはわからないが、暇つぶしにやっているようにも見えてしまう。　中国が台湾に進行すれば、最低でも沖縄は戦火に巻き込まれると専門家たちが確信的に話している。攻められて反撃できなければ、相手に蹂躙されて終わりである。沖縄は中国になるかもしれない。　それでも自衛隊の戦力増強や、米軍との同盟強化を邪魔する人たちのどこに愛国心があるのか、お父さんには全く理解できない。　これが戦争を知らない世代の甘さなのか、それともエセ平和主義に侵された老人たちがやはりおかしいのか、断言できないところがつらい。　お父さんはこのブログでも何度も書いているが、国防は国家がやるべき1丁目1番地である。国防ができなくて他国に攻め込まれれば、経済だの社会保障などなんの意味もなくなるのだから。

2023.08.20

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息子のコロナ

　お父さんは今年の5月にコロナ陽性になって、８日間隔離生活を送った。幸いなことにほとんど症状はでず、あっさりと復帰した。ただ隔離期間中に大事な来客があり、対応できなかったので、そちらの方でややヒンシュクをかってしまった。　日本に帰国した後、日本でもそれなりにコロナが流行っていて、甥っ子がコロナになったり、社員や社員の子供がコロナになったりと、かなり陽性者は身近に存在していた。ただコロナ発生当初と異なり、重症化する人がいない状態になっているので、インフルエンザとほぼ同じ扱いぐらいにはなっているように感じている。　ちなみに帰国してから、毎日暑い日が続いているので、お父さんは基本的にマスクをしていない。マスクをするのは病院に行くときぐらいだろうか。　さて、お盆休みに息子がバスケの大会に3日間朝から晩まで参加していたのだが、大会中も大会後も、部活の仲間が次々とコロナに罹患していた。まあ夏休み中だし、大したことはないと思っていた。息子が罹患してもおかしくない状態だったのだが、息子はそれなりに体力があるので、何となく大丈夫だと思っていた。　ところが、大会が終わって3日、息子が喉が痛いと言い出した。念のために熱を測ってみたところ、37度と平熱よりやや高い体温であった。状況的にコロナも十分に疑われたが、夏風邪という線も捨てきれなかった。一晩寝て、熱がさらに上がるようだったら病院に連れていくことにして、寝かせたが、翌朝体温を測ると37度9分とさらに熱が上がっていた。のどの痛みの他に、頭痛などもあると言うことで、市内のコロナ患者を診療している病院に電話をして、息子を連れて行った。　息子は高校生なので、病院内にはついていかなかったのだが、LINEで「陽性だった」と連絡が入った。正直「あれまあ、面倒くさいな」というぐらいにしか思わなかったが、5日間は外出禁止で家庭内療養と言うことで、始業式にもその前の全国模試も欠席することになってしまった。　息子も同級生が次々と罹患しているので、特に不安はないようだが、罹患した事実にはちょっとショックを受けていたようだ。おそらく自分はかからないと思っていたのだろう。まあ家族も勝手にかからないと思っていたので、そこは同じである。　お父さんの懸念はお母さんと次女が罹患していないかどうかだ。お母さんが罹患すると家のことが滞るし、お父さんも仕事が始まるので日中誰も家事ができなくなる。次女は体が小さく体力がないので、重症化とまではいかないと信じているが、症状は息子より悪くなると思っている。息子の自宅待機が解除になる5日後までに発症しなければ、大丈夫だろう。　さて、自室に隔離されている息子であるが、甘え全開になっている。LINEでお母さんに、食べ物や飲み物、その他ティッシュなど欲しいモノをガンガン連絡してくる。家族が入った最後に風呂には入っているのだし、部屋から絶対に出るなとも言っていないので、自分でとりに来てもいいのだが、息子なりに気を使っているのだろうか。　3日もすれば、お母さんがキレて「自分でやれ」とか「調子に乗るな」とか言い出すと思う。まあお母さんは息子に甘いので、文句を言いつつもやってあげるのだろうが。今日も息子のためにお父さんが買い物に行かされているわけだし。　　それにしても、コロナになってもそれほど不安にならずに生活できるのだから、ワクチンを開発した製薬会社と国民全員にワクチン接種を無料で提供し続けた日本政府に心から感謝したいと思う。

2023.08.19

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いとこ同士のバーベキュー

　夏休みを利用して、お父さんの兄の子供3人が、東北に遊びにやってきた。会うのは昨年秋の祖父母の法事以来である。お父さんの兄は男の子3人というにぎやかな家族構成である。我が家は息子が一人なので、息子にとっては男の親戚と遊べる貴重な機会である。逆に娘たちにとっては、男の子と何をして遊んだらいいのかと少し躊躇するいとこたちだ。ただお父さんの妹も子供は2人とも男なので、我が家の娘たちは同性の従兄弟がいない。　さて久しぶりに会ってレストランで食事というのも時間が限られてしまうため、今回はバーベキューをやろうということになった。兄が大体のモノをそろえると言っていたが、普段ほとんどバーベキューなどしない家なので、心配したお父さんは、いろいろとグッズを買うことになり、1万円ぐらいは出費したと思う。　心配していたいとこ同士の交流だが、子供というのは大したもので、集まった瞬間から皆で遊んでいた。めったに会えない従兄弟同士であるし、年齢もそこそこ上がっていて、お互いに少し話すのも躊躇する事態にならないか心配していたが、完全に杞憂であった。　バーベキューが終わるころには一緒に泊まりたいと言うことになりお父さんとお母さんは息子と次女の着替えを片道30分かけて買いに行くことになった。結局安売りの服屋で購入はしたものの、下着、寝間着、翌朝の服などを購入したら、約1万円も出費する羽目になった。隣町にある安売りの服屋とは言え、結構な出費であった。　翌日返ってきた子供たち（特に次女）からお泊り会の話を聞いたのだが、ほとんどの時間、スマホでゲームをしたり動画を見たりして過ごしたようだ。昭和の子供達とは明確に異なる状態に今はなってしまったと改めて実感した。　お父さんの時代はいとこで集まると、とにかく外で遊んだ。家の中で遊べるものなどほとんどなかったので、ひたすら外に遊びに行っていた。特に祖父母の自宅で集まると、祖父母は海まで徒歩1分のところに住んでいたので、海で遊ぶことが多かった。　バーベキューは、道具の手配などは大人でやったが、火ができてからの焼き作業はほとんど子供たちに任せて親はゆっくりその様子を見ながら、お酒を飲んで楽しんでいた。息子もいとこの長男も同い年で、今年高校に入学した高校1年生だ。さすがにこれくらいの年になると、ずいぶん役にたってくれて、大人たちは楽ができた。子供のいいところは、体力が無尽蔵にあることである。　本当によくそこまで元気が続くと思うくらい、約3時間のバーベキューだったが、息子も甥たちもずっと頑張ってくれた。　お母さんとその様子を眺めながら、子供の成長の早さを改めて実感したバーベキューであった。

2023.08.18

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服の断捨離

　2020年5月のゴールデンウィーク、休みは長かったがコロナ禍で外出は自粛、やることが無かった。そこで子供達も成長したことだし、不要なモノを捨てようと断捨離を実行した。キッチン回りやリビング、物置の中のモノも含めて「もう使わない」とか、「必要以上にある」というようなものをかなり廃棄した。　その時にお父さんの服もかなり捨てたつもりだった。　今年のお盆休みは、お父さんは10日間の休日という今の会社に入って最長の休暇になったのだが、子供たちが部活や大会でどこにも出かけられないと言うことと、台風接近で天気が悪くなるという予想から、特にイベントもなく家にいることになった。　そこで、子供も全員中学生以上になったと言うことでさらに小規模だが断捨離を実行することにした。お父さんのモノに関しては服を更に見直した。　洋服ダンスをひっくり返してすべてを見直したのだが、2020年に残したもので、3年間着なかったものがかなり出てきた。そこで今回は3年間着なかったものを8割以上処分してしまった。　終わってみると、お父さんの服を入れていた収納は空きケースができるほどであった。次女にも手伝ってもらったが、次女が「要らない」とかなりのモノを勝手に取捨選択して、要らないと勝手に判断した服を処分していった。　ゴミの日に出せる量を越えていたので、車で市の焼却場に持っていったのだが、1日の断捨離で約80キロの服やモノを廃棄した。車で捨てた量を計量してくれるので、重さは簡単にわかるシステムだ。　お母さんとトータルが70キロを超えているかどうかで賭けをしたのだが、お母さんが70キロ以下を選択したので、お父さんは残った70キロ以上にかけるしかなかったが、結果としてはお父さんが賭けに勝ち、お母さんから1000円をせしめることに成功した。　夏期休暇はまだ残っているので、今度はお母さんの断捨離を手伝ったりしている。お母さんは裁縫が大好きで大量の生地を持っており、家中にあふれかえっている。お父さんの目算だと10年では使えきれないぐらいの生地の在庫を持っていた。　お父さんの説得と、お父さんの断捨離に感化されて今お母さんは頑張って捨てている。　「使える」ということと、「使う」といくことには大きな差があるとお父さんは複数回にわたる断捨離で理解している。お母さんにも頑張ってほしいと思っている。

2023.08.17

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息子の大学選択

　お父さんは高校1年生の時に、行きたい大学と学部を決めた。目指したのは東北大学の工学部だった。結局現役と浪人で2回東北大学を受験したが、結局合格することはできなかった。浪人の時は模試でＡ判定も出していたし、本番も失敗した覚えはなかったので、どうして不合格だったのか当時もよくわからなかったし、今でも不思議に思う。おそらく縁がなかったのだろう。　もしお父さんが東北大学に合格していたら、お母さんと出会うこともなかったし、今の子供達も生まれなかっただろう。そういう意味では東北大学に合格しなくてよかったのかもしれない。　さて息子が今まさに高校1年生である。得意科目がなく、英語と理科と社会が苦手という文系でも理系でもちょっと厳しいという息子である。　子供のころから魚が大好きで、魚の知識はたっぷりあるのだが、水産系に進む決意までは無いらしい。長女が獣医学部を目指して失敗したが、それもあって獣医学部に行きたいとは思っているらしいが、今の成績では公立も私立もとても合格できるレベルにいない。　とりあえず今度の冬には少なくとも理系か文系かは選ばなくてはならないし、学力も上げていかないと、現役での合格はとても難しいところにいる。仮でもいいのでそろそろ志望校を決めていかなくてはならない。　そのために、1番行きたいと言っていた北海道大学の獣医学部のオープンキャンパスに参加してきたが、それでもやる気にもならないし、北大へ行きたいという気持ちも少ないようだ。帰宅してからも相変わらず気持ちを決めきれずにいる。　お母さんは優柔不断と息子を見ているが、お父さんは「そんなもんだろうな」と心の中では思っている。高校1年生に大学のイメージなど明確に描くことは無理だと思うからだ。　お父さんが高校1年生で志望校を決めたのは、父親に勧められたのが理由の9割を占めている。後の1割は東北大工学部なら合格できれば十分人生の成功者だと思う見栄の部分だったと思う。特に行きたい大学ややりたいことがあったわけでは無い。ただ理系と言うのは自分の中でほぼ決まっていた。お父さんは社会と国語が偏差値70越えという完全文系型の頭だったが、興味があるのは数学や理科系の科目だった。　息子の話に戻るが、おそらく息子はギリギリまで志望校を決めることはできないだろう。そして何となく決めて、何となく受験して不合格になり、滑り止めの大学に進むことになるとお父さんは現時点では思っている。　そういえば、小樽で手相を見てもらったら、「自分の意志を表現できない人」と言われていた。ただ「学業は問題ない」と言われたのだが、そこは現状がダメなのであまり信じてはいないのだが。　とりあえずお父さんが北大を気に入ったので、とりあえず2年次に学部を決めることができる北大の総合という受験を目標にするように息子に話した。どうせ自分で決められないのなら、親が決めてもいいだろうと思ってのことだ。今後どうなるかはわからないが、自分の意志がないのなら北大の総合で頑張ってもらおうと思う。

2023.08.16

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１日２万歩

　スマートウォッチをするようになってから、毎日の歩数が自動的に万歩計機能を通してスマホのアプリに記録されている。　通常通りの仕事をしている日は、平均で3000歩強しか歩いていない。目標を1日7500歩に設定しているのだが、ほとんど達成できる日は無い。休日にゴルフをしたり、出張で徒歩が多い時は10,000歩前後まで行くが、ここ数年というか、スマートウォッチを使うようになってから13,000歩以上歩いた日は1度もなかったと思う。　ところが先日の北海道旅行で、一気に記録を更新することになった。札幌1日目、朝6時からとにかく歩いた。　朝一で中央卸売市場の場外へ海鮮丼を食べに行くことから始まり、そのあと北大の札幌キャンパスを端から端まで歩き通した。この時点で目標の7500歩は超えていた。そのあと小樽へ移動して運河や街中を歩き続けた。小樽を去る時間には15,000歩を越えていた。これまでの最高記録をすでに夕方の時点で達成していた。　札幌に戻り、ホテルにチェックインした後、時計台や大通り公園、札幌テレビ塔など市内中心部にある観光地をひたすら歩いた。途中タクシーも使ったが夜のすすき野に着いた頃にはもう下半身のすべてが痛いという状態になっていた。　この日すすき野はお祭りをやっていて、メイン通りが歩行者天国になっていたので、大都市の繁華街の雰囲気を通常以上に味わったのではないだろうか。　ホテルに戻ったのは23時ぐらいだったが、部屋に入ってすぐに靴を脱いでホテルのベッドに横になったが、その後しばらく動けないほどだった。　万歩計は20,000歩を越えていた。学生時代はともかく、社会人になってからは、おそらく最高記録だと思う。50歳で最高記録を出したことはちょっとうれしかったが、体はボロボロだった。ホテルでシャワーを浴びながら立っているのもつらかった。　翌日、睡眠をとったことでだいぶ疲労は取れていたが、結局疲れが取れたと感じたのは、その3日後ぐらいだったと思う。旅行後の出社1日目はほとんど歩くことなくデスクで過ごしていた。　今後の人生で2万歩を越えることがあるかわからないが、ひょっとしたらこれが人生最後の記録になるかもしれない。そう考えるとちょっと感慨深いものがある。

2023.08.15

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アップルウォッチ

　お父さんがスマートウォッチを使い始めてからもう5年ぐらい経つだろうか。睡眠時無呼吸症候群の診断を受けてから、睡眠時間や睡眠の深さを見てみたくて購入したのがきっかけであった。　スマートウォッチと言うのは実に多機能で、心拍、血圧、血中酸素濃度なども簡易的に測定することができる。どこまで正確なのか分からないが、初めてスマートウォッチを購入した頃は、面白くていろいろと測定していた。　初めてはアマゾンで安いモノを購入したが、すぐに1年ほどで壊れてしまったと思う。2代目は、少し高いモノを購入したが、値段は5000円ぐらいだったと思う。このスマートウォッチは、つい最近まで動いていたが、5月にボタンが反応しなくなり、シャットダウンしたら立ち上がらなくなってしまった。　ベトナム駐在中だったので、アマゾンで同型を買うことができず、ベトナムで怪しいモノを購入してもスマホのアプリが日本語対応しているかわからなかった。そこでとうとうアップルウォッチを購入してしまった。最新のシリーズ７だ5万円を超えるスマートウォッチを買うのはかなり抵抗があったが、修理サポートがしっかりしていると言うことで、思い切って購入してみた。　アップル製品なので、使っているiPhoneと連動できる。様々なアプリの通知や機能をアップルウォッチで使うことができるので、想像していたよりも満足することができた。今までは、見た目アップルウォッチの安モノだったので、誰かに「アップルウォッチですか？」と尋ねられても否定することしかできなかったが、これからは「ハイ」と肯定することができる。　ただ多機能すぎて少し困ることもある。設定も面倒くさいし、連動するスマホのアプリもとても複雑だ。ここまで多機能だとすべてを使いこなすにはお父さんは年をとりすぎている。そもそも老眼鏡をかけないと、通知の文字すら読むことができないので、結局アップルウォッチを使いこなすことはできていないと思う。　少し自分の分を越えた買い物だったかもしれないと思っているが、まだまだできることは多いようなので、頑張って徐々に使いこなしていけるようにしようと思う。願わくは、5年は壊れずに動いてほしいと思う。

2023.08.14

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２０年ぶりの札幌＆小樽

　息子が無謀にも、北海道大学に入りたいと言ったことで、この夏北海道大学のオープンキャンパスに息子を連れて行った。長女は大学の要件で不参加、次女はフェリーに乗りたくないという理由で、お母さんの実家で犬と大気と言うことで、お母さんと息子の3人での北海道行きとなった。　前回札幌に行ったのは、長女が2歳になる前だったと思う。まだまともに歩くことができずほとんど抱っこしていた記憶がある。この時は千歳空港に降りてレンタカーを借りて旅行をした。20年近く前の話だ。　娘の世話で披露していた上に、2歳児を連れて夜ふらふら遊ぶこともできなかったので、今回は札幌の夜の街を歩くことができて、とても楽しかった。有名なすすきのは、お祭りをやっていて通常の時よりも人が多く出ていたようだ。　前回は工事中だった時計台も見られたし、夜のテレビ塔からの夜景も楽しむことができた。食事も海鮮からザンギという鳥のからあげ、ジンギスカンといろいろ楽しむことができた。偏食の次女が参加しなかったことで、かなり食の自由度があり、思わず船に乗りたくないと北海道行きを拒否した次女に感謝してしまった。感謝の意を込めて次女のお土産に大量のイクラをかったほどだ。　息子のオープンキャンパスの合間を縫って、小樽にも足を延ばした。目的だった寿司屋の寿司は食べることができなかったが、替わりに入ったすし屋の寿司もとても美味しくて満足できた。　またフラット入ったパワーストーンのお店で、手相を見ながら3人それぞれに合うというブレスレットも作った。とても良い思い出の品になっていくと思う。　フェリーでの1泊も含めて3泊の旅行であったが、とても密度の濃い旅行ができてとても満足だった。今の成績では北海道大学など息子には絶対合格できない高嶺の花であるし、2年後に成績が上がっているとも思えないので、今後北海道に行くのはまた何年もあとのことだと思うのだが、もっとゆっくりした日程でいつかまた家族で旅行したいと思う。

2023.08.13

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フェリー乗船

　八戸から北海道に行くため苫小牧に向けてフェリーに乗った。車を乗せてフェリーに乗ったのは、20代のころに木更津から川崎まで乗ったのが最初で最後。今回は本格的に7時間の船旅だった。以前から八戸⇒苫小牧もしくは仙台⇒苫小牧で札幌へ車で行きたいとは思っていたが、家族の休みの日程が出てからフェリーを予約しようとしても、常に車を乗せるスペースは売り切れていて、1度もチケット購入ができなかった。今回は、1か月以上前に日程が決められたので、ついに念願の北海道に向けてフェリーのチケットを購入することができた。ただ想像以上にチケットが高いことに驚いた。車を乗せるとそれだけで2万円を超える。往復だと4万円以上だ。現地でレンタカーを借りた方が安いのではと思ったが、荷物を車に乗せたまま移動できるメリットは想像以上だった。　行きの八戸からの乗船は、家族も車に乗ったままの乗船だった。通常ドライバーと同乗者は別々のことが多いのだが、八戸のフェリーターミナルが工事中のための措置のようだった。なので乗船待ちの間、車の中で退屈することは無かった。　帰りの苫小牧港ではドライバーのみでの車の搬入だったので、乗船待ちの間一人で寂しく過ごしていた。　7時間も乗るようなフェリーに乗ったのは、学生時代に東京から九州に2泊かけていったときが最初で最後だったが、今回のフェリーはその時と同様に船内設備が整っていて楽しかった。　まず2等船室にしては高いと思っていた料金だったが、乗ってみて理解ができた。別途机付きの個室だったからだ。さすがに部屋から外は見えないのだが、クーラーも効いていて、とても快適に過ごすことができた。　そしてお父さんにとって、フェリーで最も楽しみなのがお風呂である。学生時代の九州旅行で、一緒に行った友人もその他の乗客もほとんどが、船酔いしていてお父さんはとても暇だった。　そこで何度もフェリーの大浴場で過ごしていた。誰もいない大きな大浴場に入っていると、湯船のお湯が船の揺れに合わせて右へ左へと波打っていく。その中に入っていると、船の揺れとお湯の揺れに体が動かされて不思議な気分になる。　今回の風呂は、九州行きのフェリーより小さかったが、やはり海を見ながら波に揺られてはいる風呂はとても快適だった。　帰りのフェリーは夜中の0時発で八戸に朝7時過ぎに到着だったので、乗ってすぐ風呂に入り、あとは寝ていただけで特に何もできなかったが、それでも船の中で寝るのはとても気持ちがよかった。　次も機会があればフェリーで出かけたいと思うが、お父さんの仕事、子供達の予定を合わせて事前にチケットをとるのはかなり難しいだろうと思う。

2023.08.12

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社長付の悲劇

　お父さんがベトナムに4か月ほど滞在している間に、日本の工場に新しい顧問さんが入社した。生産工学の専門家で、改善活動などを社内に広めるために採用された人だ。お父さんもＷＥＢでその人の面接をしたのだが、現場の技術者としては不要と判断したし、改善活動では効果を出せないと思っていたので、不採用としたのだが、社長の強烈な押しで、「社長付」として採用された人だ。　5月から入社したのだが、お父さんは彼が入社以来どんな仕事をしているかベトナムでは把握していなかった。そこで、帰国して出社するとすぐに、彼と面接をした。案の定、かれはすでに壁にぶち当たっていた。　社内になかなか協力者がいないのだ。また権限も明確になっていないため、どこまでが自分の裁量の範囲か不明のまま、製造部長と改善活動をやっていた。活動というより教育の段階であるが。　「社長付」という役職は、お父さんが入社してからは、初めてできた役職である。不採用を出したお父さんに、社長は「自分の補佐、アドバイザーとして工場運営に携わるだけでなく、ベトナムにも帯同して全体の運営に協力してもらう」と言っていた。つまり言い方を変えると社長秘書のようなものだ。　これは上司は社長のみ、部下はいないという状態に他ならない。しかしながら、工場の運営にかかわろうとしたら、工場長や部門別の部長たちと連携をとらなければならない。それが全くできない宙ぶらりんの位置にいるのだ。　工場長も製造部長もその他の部長も、「社長付」の役職の人には部下ではないので指示は出せないし、報告をさせることもできない。かといって自分の上司でもないので、自らお伺いを立てることもしない。　工場の従業員は社長の部下ではあっても、「社長付」の人の部下ではないので、社長からの明確な指示として「社長付」の指示に従うようにという明確な指示がない限り滋賀が鵜義務もないし意識もない。　結局彼が、5月から3か月間にやったことは、社内を巡回して社員の実状調査をし、必要な教育を社長に具申して、社内で教育を数回やっただけだ。赤札作戦という改善活動としては王道の活動を実施したが、廃却が決まった物品を強引に廃棄させることもできずにいた。お父さんが面接をしたときに、せめて自分と一緒に活動する事務局を作りたいと言っていたが、もっともだと思う。だが事務局設立を許可できるのは社長だけであり、誰を事務局に入れるかは、社長から指示がない限り、社長か彼が選んで許可をもらうかしかできない。　お父さんはこうなるとわかっていたので、改善活動をさせるのなら、工場長の下か、製造部長の下につけて仕事をさせるべきだと言ったのだが、社長はそれを却下した。社長に直接現場の運営をアドバイスする直属が欲しいからと言っていた。　実際毎日社長と話をしているのか確認したら、日報をメールで報告しているだけで、社長と直接話すことはしていなかった。そして日報に対する反応は、社長からもらえていないとも言っていた。これも予想通りの答えだった。　今のまま放置すれば、おそらく彼は何も結果を残せないし、社長からの評価も下がって来年、遅くとも再来年には「失敗した」として契約を終了することになるだろうと思う。話をしてみてそれなりに優秀な人だと理解はしたが、お父さんの部下でもないので、そう簡単に助けることもできない。おそらく社長は当初言っていたように、自分への直接のアドバイザーとして、ベトナムに帯同することもしないだろう。　社長の気まぐれに巻き込まれた悲劇の人にならないように、どうするか考えなくてはならない。頭の痛い話だ。

2023.08.11

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お金の使い方（おごるとき）

　人生も後半に入り、会社でもそれなりの役職になり部下ができると、人におごる機械というのが若い頃に比べて断然多くなる。ただのお金持ちであれば、いくらでもおごっていいのだが、お父さんはそんなに言うほどお金があるわけでは無いので、お金は効果的に使っていきたいと思っている。そのためには、おごるときにも効果が高い時におごるべきである。　お父さんが大学生の時に、サークルのOBが2人、飲み会に参加していた。そのうちの一人が、会費3000円のところで、2万円を出してくれたことを覚えている。もう一人のOBは自分の分の3000円しか払わなかった。お父さんはその3000円しか払わなかったOBの人の近くにいたので、この人はケチだなと思ったのだが、その人は、その後のお父さんの人生に影響する話をしてくれた。　その人が言うには、「30人の大きな飲み会で、20,000円という大金を払ったとしても、30人で割れば一人1000円にもならない。実際にあなたたちは3000円の会費を払っているだろう。おごってもらったという気持ちになるか？」と。　そういわれて考えると、20000円出してくれたＯＢに対して、「太っ腹だな」とは思うが、自分がおごってもらったという気分にはなっていなかった。　その人は続けて、「俺はどうせおごるのなら、きちんとおごってもらったと思ってもらえるシチュエーションでお金を出したい。」と話した。どういうことかと聞いていたら、「1対１で一人5000円の食事をすれば、使う金額は1万円だが、相手は5000円おごってもらったと感謝する。1対2で行ったとしても1万5千円で済む。そして確実に相手は5000円おごってもらったと記憶に残る。2万円使って誰もおごってもらったとは思わないよりも、ずっと有効なお金の使い方だ。」と言ったのだ。　周りにいた何人かは、「セコイ考え方の人だ」と思ったようだが、お父さんは結構衝撃を受けた。確かにその通りだと。今では名前も思い出せないＯＢの人だが、お父さんはこの時の話がいまだにはっきりと頭に残っている。　少人数の時しかおごらないというわけでは無いが、おごるときは「多めにだす」のではなく、完全にすべて払うようにしている。多めにだすということもないわけでは無いが、その時は、「自分は多めに出した」とか「おごった」とは思わないようにしているのだ。　その効果は絶大である。お父さんの同僚でほぼ同じ役職の人がいるが、この人は、「おごってやった」というシチュエーションが嫌いな人で、実に日本人的な「恩を押し付けたくない」と考える人である。お父さんよりよほど人間ができている。　この人は、全部おごるということを基本的にしない。一人5000円だとしたら、1000円だけ出してもらい、残りの4000円を払うというやり方をする。　彼の望み通り、相手はおごってもらったという感謝は極めて少ない。相手に「おごってもらった」と思わせないことには成功している。ところが、実は彼の評価は「ケチ」と部下たちの間で鳴っているのだ。どうせなら全部おごられるか、完全割り勘のほうが、部下としてはわかりやすくてよいのだ。全部おごってもらえば素直にお礼も言える。人から聞かれた時も「おごってもらった」と話すことができる。　ところが、1000円出しているだけで、「少し出してもらった」という話にしかならない上に、あと1000円ぐらいどうせなら出してくれればいいのにという話になってしまう。結果として精神的な負担を部下にかけないことには成功しているが、自分の評価が下がっている。なんとも寂しい話である。　何度かその同僚に、「ケチ」と言われているから、その方式をやめた方がいいと話しているのだが、「多く出してるのにケチという評価になるわけがない」とお父さんの話を信じてくれない。　結果として、今でも部下たちの間で彼の評価は「ケチ」である。　お父さんは、彼が「ケチ」という話を聞くたびに、学生のころあのＯＢに出会っていてよかったと心から思う。お父さんも部下に恩を着せたいとはあまり思っていないのだが、おごったのに評価が下がるという状態になるのは勘弁してもらいたいと思う。　お父さんも含めてほとんどの人は限られたお金を毎月考えながら使っている。やはりできる限り有効に使っていかなければならないと思う。

2023.08.10

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もったいないと合理的

　「もったいない」という言葉は、日本では「美徳」としてとらえられている。モノを大切に使おうという精神はお父さんも納得する考え方ではある。だが、「まだ使えるのに捨てるなんてもったいない」という考え方は、子供のころと異なり、今では持っていない。使えたとしても、使わないのなら捨てるべきだと思っている。　断捨離という言葉や、近藤麻理恵という人が、モノを捨てるということを推奨してもう何年もたっている。使わないものに囲まれて生活するのは、逆に「もったいない」という考え方だ。　この手の本を読んだ人はかなり多いと思うが、実践できる人は少ないとお父さんは思っている。実際に我が家でも断捨離を実行したのだが、家族の非難にあって、あえなく断念した。それぐらい、「もったいない」という精神は日本人に深く根付いている。　まあ家庭なら、あまり合理的にしすぎるのもどうかと思うのだが、会社は違うとお父さんは考えている。しかしながら、もったいない精神は合理性をも上回るレベルで、会社にも根付いている。　使う予定が全くないのに、「使える」というだけで廃棄することができないのだ。そして社長や会長という経営トップがこのもったいないから抜け出せないでいる。オーナー企業の病気ともいえるのではないかとお父さんは感じている。　その結果、日本の工場もベトナムの工場も倉庫ばかりが増えていく。日本の工場は外に2か所倉庫を借りているし、ベトナム工場には10個も倉庫があり、使う予定の全くないモノであふれかえっている。　日本の工場においては、倉庫に何があるのかすべて把握している人はすでにいない。20年も前に倉庫に入れたモノなど、誰も覚えていなくて当たり前である。消耗品の倉庫ではないので、まともに台帳も存在していない。　創業オーナーである会長が、モノのない時代に苦労して購入した機械や治工具などを捨てられない気持ちはわかる。ケーブルを束ねる使い捨てバンドですら、無理に再利用してきた世代なのだから。　なので、会長が会社を去ったら社長と不要物を一気に廃棄してしまおうと考えていたが、最近は社長が「もったいない精神」にはまってしまっている。数年後には日本もベトナムもまた倉庫が増えるのではないかとお父さんは考えている。　要らないモノをただおいておくために、スペースを使い、倉庫を立てる。ベトナムも日本も今、生産工場の増築も始まっている。社長も生産用のスペースが不足していることは理解しているからこその工場増築だ。　しかしながら、無駄なモノを廃棄してスペースを作ろうとすると、「もったいない」が始まってしまう。それでも強引に廃棄を主張すると、会社の金だと思って甘えていると言われてしまう。　要らないモノを保存しておくために、現在必要なモノを置くことができず、さらにお金をかけて工場を増築する。かなり非合理的な行動だと思う。というか非合理的である。社長の口癖に「合理的に考える」というのがあるのだが、モノの廃棄に関しては全くと言っていいほど合理的ではない。　お父さんはおかげで「もったいない」という言葉が、最近ではあまり好きに慣れなくなってきている。

2023.08.09

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仕事のモチベーションと改善活動

　お父さんは少なくとも仕事において、だらだらと同じことをやることが好きではない。だらだらではなく、キビキビとだったとしても、同じことを3年も5年もやれと言われたらいやになるし、一生やれと言われたらすぐに会社を辞めるだろうと思う。　改善などと改まって言うわけでは無くても、仕事はどんどん楽になるよう変えていきたいし、仕事や役職のステージも上に登っていきたい。さらに言うと給料も上がらなければ困るし、裕福な生活を夢見ている。だからこそ、仕事を頑張っていると言える。　これまでに、仕事や改善に関するセミナーや講演会など様々なイベントに参加してきた（参加させられてきた）のだが、仕事や改善をするうえで、絶対的に必要なのは「モチベーション（動機）」であると言われてきた。　スポーツでは勝ちたいから厳しい練習をするし、太った人は痩せたいから、もてたいから苦しいダイエットを続けることができる。先輩に言われたからとか、医者に言われたからだけで、苦しい練習やダイエットなど続くものではないのだ。モチベーションとは自分の内から出てくる欲求である。　お父さんは、上にも書いたように同じ仕事を変化なく何年も続けることに我慢ができる性格をしていない。仕事を効率が良くなるように改善したいし、会社に儲けてもらい、自分の給与を上げてもらいたいと思っている。　そして、自分が仕事をするようになるまで、それを「当たり前のこと」と思っていた。　ところが、実際に会社というモノに入って仕事をしてみると、合理的に仕事を改善していかなくてもいい、今のままずっと同じことをやり続けたいという人が世の中には結構いるのだと言うことを知った。　人によっては、給料は上げてほしいが、努力が必要なら今のままでいいという人までいることが分かった。　そして大手企業にいた時よりも、今の中小企業のほうがこういう人の割合が高いということも理解するようになった。　ということで、今のお父さんの会社には、現状変更を拒否する人たちがかなりの割合で存在している。その人たちに改善の教育をしても、素晴らしさを語っても、彼らの心を動かすことはできない。会社が儲かれば、給料も上がるのだと話しても、そもそも給料ＵＰよりも現状変更を嫌うのだから、これもまるで動機にならない。　結局強権発動で、無理やり上司権限でやらせるのだが、改善は遅々として進まない。せっかく改善しても元に戻されてしまうことすらある。　製造業にとって、改善は当たり前と言われているが、そんなに簡単なものではない。改善活動が難しいのではない。改善への動機付けが難しいのだ。　考えてみれば、自分の子供たちを見ても、自分の大学受験すら勉強の動機付けになっていない。世の中そんなものであり、自分が異常なのかと考えてしまう。

2023.08.08

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久々の天丼

　お父さんの地元には、地元民には有名な天丼の店がある。お父さんの祖父の時代から存在するお店で、代替わりはしているが人気は相変わらずのようである。お父さんも小さい頃から両親がそこの天丼が好きなこともあり、何度も食べに行っていた。　海老天、イカ天、キス天が各１つずつ乗っているシンプルな天丼だが、とにかく美味しいとしか説明のしようがない。　関東に住んでいたころは、お母さんともよく食べに行った。　しかしながら、東北に移り住んでからは、なかなか地元に帰ることもできず、帰ったとしてもその天丼屋に行く機会もあまり作れなかったので、もう何年も食べていなかった。　先日ベトナムから成田空港に帰国した後、日程に余裕があったので、久々に地元に戻ることにした。次女を新幹線で呼び寄せ、東京で合流して2人で地元に戻った。　地元の駅に着いたのがちょうど12時ぐらいだったので、どこかでお昼を食べようと言うことになり、迎えに来た母親が久しぶりにそこの天丼を食べようと提案したのに飛びついた。本当に久しぶりにその天丼が食べられるとうきうきだった。　そこの店はよく臨時で休業したりするので、店に入るまで安心はできなかったのだが、店には暖簾が出ていて、中に入ったら当たり前だが、普通に席に通されたので、安心した。　天丼が出てくるまで、店内に広がる天ぷらのニオイがますます食欲をそそるので、たまらない思い出待っていた。　ようやくお父さんのテーブルに天丼が運ばれてきたときには、うれしさでかなり笑顔になっていたと思う。　久しぶりに食べたその店の天丼はやはりとても美味しかった。こんな店が今住んでいる東北の町にもあればと何度も思っていたが、東京でも同じレベルの天丼を食べたことがないので、東北ではやはり無理だろうと思う。　せめてお父さんが地元に帰ることができる間は、この店がつぶれなければいいと願うしかない。　ただし、次女はそれほど天丼を美味しいとは思わなかったようだ。もちろん美味しいとは言っていたが、今まで食べた天丼の中で一番おいしいというわけでは無く、普通の美味しい天丼との評価だった。　やはり子供のころから「美味しい」と何度も刷り込まれつつ、繰り返し食べているからこそ、その味が忘れられないほど美味しいものになるのだと思う。

2023.08.07

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ようやく剪定終了

　日本に帰国して、我が家に到着し、最初に思ったことは、「お化け屋敷になっている」だった。庭木が伸び放題伸びて、とても管理されている家に見えないほどだった。春先から1度も剪定をしていないと聞いていたので、ある程度予測はしていたが、実際に見るとやっぱりがっかりするほどひどいありさまだった。　翌朝さっそく芝刈りから始めたが、東北だというのに暑さがすさまじく、結局予定の3分の1もできないまま、暑さによって中断してしまった。翌日の夕方に涼しくなったら続きをやろうと思っていたのだが、夕方になってもまるで涼しくならず、結局週末の剪定をあきらめた。　翌日は仕事だったので、剪定作業はできないのだが、そんな日に限って朝から比較的涼しい日になり、とても悔しい思いをした。　次の週末は、息子を連れて北海道に行く予定になっているので、剪定作業ができない。このままではお化け屋敷のままお盆を迎えてしまうと思い、お父さんは焦った。　唯一の救いは、人間ドックに行く日に、夕方選定作業ができるかもしれないと言うことだった。通常人間ドックに行くと帰宅が16時前ぐらいになるので、会社は休むことにしていた。なので、夕方涼しければ何とか剪定作業に時間を使えると考えていた。　人間ドック当日の朝、お父さんの願いをあざ笑うように最高気温の予想は35度と猛暑日だった。それでも朝は比較的涼しかったので、天気予報が外れて少し涼しくなることと、夕方の気温低下を期待していた。　3時半ごろ自宅に帰ったとき、気温は32度だった。これならばなんとかなると、お父さんは、剪定作業を始めることにした。　一緒に人間ドックに行ったお母さんもいたし、息子が部活を終え、塾にもいかずに家でくつろいでいたのもラッキーだった。この2人を動員して、庭木の剪定が始まった。　今年はベトナムにいる間に「新兵器」を購入していた。それが、家庭用枝木シュレッダーだ。3万5千円ぐらいしたのだが、これまで切った枝をゴミに出せるように細かく切って袋に詰めるのにかなりの時間を要していた。体力もかなり使う地道な作業だ。　ベトナムでネットを見ていて、家庭用のシュレッダーがあることを知り、約1か月悩んだのだが、結局購入した。　実際に使ってみたが、購入して大正解だった。これまでの選定作業後のゴミ出し用処理の時間が3分の1から4分の１ぐらいになったと思う。ゴミの袋も3割ぐらいは減ったのではないだろうか。　普通の家には必要ないモノかもしれないが、我が家ぐらい庭木があると、十分に威力を発揮してくれることが分かった。もっと早く買っておけばよかったと思うほどだった。　また今回の庭木剪定では、残念なことも一つあった。昨年の最後の剪定で、電動の剪定ばさみが壊れてしまったので、新しいモノを購入していた。今回が初の出番だったのだが、息子に使わせたらあっという間に電源コードはダメにするし、強引なカットをしたせいで、歯を動かすギアが削れて動かなくなってしまった。　ホームセンターで9千円ほどの品だったが、実働3時間でゴミになってしまった。　それでも手動の植木ばさみで何とか予定していた木をすべて剪定し終えることができた。電動ばさみはまた購入しなければならないが、とにかく庭が、ようやく人間が住んでいるとわかるレベルにはきれいになった。　帰国してから庭を見るたびにずっと気になっていたので、今はとてもすっきりしている。　秋にはもう一度剪定する必要があるが、それまでは少し心を落ち着けて庭を見ることができる。息子がお父さんが不在中にやっておいてくれれば、かなりの小遣いをゲットできたのだが、息子に期待しても裏切られるだけというのが、この15年でよくわかっていたので、落胆は無かった。　子供というのは体だけ成長しても、役に立たないものである。

2023.08.06

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人間ドック

　今年も人間ドックに行ってきた。1年に一回の恒例行事だ。通常は人間ドックに合わせて少し体調を調整（体重管理や睡眠、食事の内容など）するのだが、今回は全くそんなことができないまま、人間ドックに行くことになってしまった。　しかしながら不思議なことに、ここ3年間で一番数値が良かった。ベトナムである程度節制していたのが良かったのかもしれない。それでも帰国前は出張や来客が多く、外食ばかりで少し体重も増えていたのだが、不思議なものである。　毎年お母さんと2人で日程を合わせて人間ドックを受けているのだが、終了後の結果をお互いに確認すると、やはり悪いところがある程度あるものである。お父さんは糖尿病なので、それに関する数値を中心に、中性脂肪などの値が高い。お母さんは逆に貧血など血液の数値が悪かったりする。　お互いに年をとっているので、数値が悪い部分があるのは仕方ないこととあきらめているのだが、翌年の人間ドックまで結構注意しながら生活をするので、悪かった数値は翌年改善傾向にある。しかしながら、年は取りたくないもので、ノーマークだった部分でまた数値が悪かったりする。　健康維持のための人間ドックが、不健康を確認するための人間ドックになっている気がして、いつも終わった後は憂鬱になる。若い頃は、健康診断などA判定が当たり前だったし、受けるだけ無駄というイメージもあったが、年をとるとA判定など出ることはない。再検査や要経過観察が当たり前になる。　お父さんが20代のころ、50代の先輩が「調べれば悪いところしか出てこないのだから、調べても無駄」と言っていたのを思い出す。お父さんも今は同じ気持ちだ。まあ大きい病気を早めに発見できるようにと思いつつ、来年もドックを受けようとは思う。

2023.08.05

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イカ釣りとヒラメ釣り②

　前夜にイカ釣りをして、睡眠時間は社内で1時間でヒラメ釣りの船に乗った。日曜日の早朝とはいえ、時間は午前4時、よくこれだけの人が集まるものだと感心した。空はきれいに星が出ていて、暑くなることが予想できた。　イカ釣りで水分を飲みきっていたので、今回は7本のペットボトルを準備していた。結果から言うと、それでも足りなかった。釣り終了までにすべて飲みきってしまっていた。イカ釣りに引き続いて、体も服も汗でぐしょぐしょになっていた。　釣り場から港まで1時間ほどかかったのだが、11時に沖上がりだったので、太陽は頭上に燦燦と輝いていて、日陰は全くなかった。寝不足と釣りの疲れの中、炎天下に体をさらしての1時間はかなりの地獄であった。　船を降りて最初にやったのは、水分補給だ。コンビニに駆け込んで、ペットボトルを3本購入して、1本半を一気に飲みきった。　ちなみにヒラメ釣りの方も順調で、コンスタントに連れ続けたおかげで過去最高の10枚のヒラメを釣ることができた。後はソイが1匹。ヒラメをこんなに釣ったことがないので、家に帰って捌くのが大変だった。半分の5枚までは知り合いに配ったのだが、残りの5枚はすべて5枚おろしにして、いまだに我が家の冷蔵庫に眠っている。　前日のイカもたくさんあり、これもかなり配ったのだが、残りは刺身や一夜干しにして、あとは冷凍してある。イカは冷凍しておけば、いろいろと使えるので良いのだが、ヒラメはどうだろうか。柵にした状態で冷凍してみたが、解凍したときに刺身で食べられたらいいなと思う。　2日間の強硬釣行だったが、どちらも予想以上に釣れたので、肉体的な疲れはあったが、精神的にはとても満足することができた。　次の釣りは9月に夜イカの予定である。またたくさん釣れることを願って、冷蔵庫のイカを食べていこうと思う。

2023.08.04

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イカ釣りとヒラメ釣り①

　ベトナムにいる間、とにかく釣りに行きたくてたまらなかった。初夏はイカとヒラメのシーズンである。6月ぐらいから毎日のようにネットで釣果情報を見ていた。6月はまだシーズン初めなので、それほど釣れていなかったが、7月に入るとイカもヒラメもかなりの数が釣れるようになっていて、さらに釣りに行きたい気持ちが高まった。　結局待ちきれずに、お父さんはベトナムからイカ釣りとヒラメ釣りの船を予約した。8月に入ると、各週末に子供達の予定が入っていて、親も関わらなくてはならないので、釣りに行く暇がなさそうだったので、土曜日の夜にイカ釣りをして、日曜日の早朝にヒラメ釣りに行くという強行スケジュールを決めた。　イカ釣りは月夜だと釣果が下がると言われている。船の明かりが月明かりによって目立たないので、イカが寄ってこないためだ。それでも月に関係なく今年は釣れているようだったので、期待は大きかった。　夕方船に乗り込んで、釣り場について糸を垂らすと、さっそくイカが釣れ始めた。爆釣というわけでは無かったが、23時の終了まで、ずっと釣れる状態が続いてくれた。結局80杯弱のイカを釣ることができた。スルメイカとケンサキイカの混合だが、ほとんどがケンサキだった。一緒に行った同僚もそれなりに釣れていたので、まずまずの釣果だったと思う。　一番の敵は暑さだった。それなりに暑くなることを予測して4本のペットボトルを持ち込んだが、釣りが終わるまでに飲みきってしまった。釣りが終わったとき、上から下まで下着まで含めて汗でぐしょぐしょだった。ちょっと今までの釣りでは経験したことのない汗の量だった。　着替えはもってきたのだが、皆の前でパンツを脱ぐのもためらわれて、結局濡れたまま車に乗り込んだ。クーラーで涼みながら乾くことを期待したが、下着が乾かずに苦労した。　もう日付が変わっていたが、今度は別の港から早朝のヒラメ釣りである。車中泊で叩でさえぐっすり眠れないのだからと、急いで次の釣り場まで車を走らせたが、結局睡眠時間は1時間しか取れなかった。　寝不足のままヒラメ釣りの船に乗り込んだ。

2023.08.03

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日本帰国

　7月末に日本に無事に帰国した。お父さんの自宅は東北地方なので、ベトナムよりは少しは暑さも弱いだろうと期待していたが、日本も信じられないくらい暑かった。ベトナムではほとんど工場の中にいるので、外は暑いと言っても屋内はそこまで暑くなかったのだが、日本では屋内も暑い。　東南アジアはエアコンをきつめにかけるのが一般的なのだが、日本の冷房はかなり控えめだ。スーパーなどの中も、歩いていると汗が出てくる。もともと汗っかきなお父さんとはいえ、もう少し冷やしてくれないものかと思う。　今回は帰国して、週末に庭木の剪定をする予定でいた。土曜日の朝、8時から芝刈りを始めたのだが、1時間弱の芝刈りですでにパンツまで濡れるほど汗をかいていた。そのまま庭木の剪定に手を付けたが、13時にギブアップした。　このまま続けていれば命にかかわると思ったことと、夜にイカ釣りに行く準備をしなければならないことが理由だ。　家に入ってシャワーを浴びて、さらに水分をとったが、全くと言っていいほど体が動かなくなってしまい、しばらく横になって扇風機の風邪を浴びていた。　数えてみたら、8時から13時までの5時間で、ペットボトルで6本も水分をとっていた。家に入ってさらに2本ほど飲んだので合計8本、４Lも水分をとっていたことになる。それだけ汗をかいたと思うとちょっと恐ろしくなる。　お母さんが塩飴を3個ほどくれたが、塩分をあまり感じなかったので、相当塩分も体から出て行っていたのだろう。　次の週末は、息子を連れて北海道に行く予定なので、庭仕事ができない。お盆休みにやるしかないのだろうが、この暑さではどこまでできるかとても不安である。　お父さんが引っ越してきた15年前の東北は、お盆が過ぎると涼しい風が吹き始め、もう泳ぐ気にはならないという気候だったのだが、最近は9月まで暑い日が続く年もある。今年はどうだろうか。　年々暑さに弱くなっている上に、庭仕事などやらなくてはならない外作業が山積みである。せめて夕立などで少し気温が下がってくれるといいのだが、帰国してから1日も雨が降っていない。　このままでは庭木だけでなく、お父さんも干からびてしまいそうである。

2023.08.02

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ベトナムのおにぎり

　先日一時帰国した日本人の同僚がお土産に恒例のコンビニのおにぎりを買ってきてくれた。恒例と書いたが、10年ほど前から、日本人が一時帰国したときは空港のコンビニなどでおにぎりを買ってくるのがお約束になっている。　日本に滞在中にコンビニでおにぎりを買って食べても、特に美味しいとは思わないのだが、海外にいると日本のコンビニのおにぎりにかける情熱を理解することができる。　というのも、ベトナムでも最近はコンビニが都市部には普通に見られるようになっている。ベトナム資本のものがメインだが、日系や韓国系などのコンビニもホーチミンなどにはある。そして一部の日系のコンビニや、日本食料品店、もしくは日本食レストランでは、おにぎりが販売されている。　さらに言うと出張で行くマレーシアなどのコンビニでもおにぎりは売られている。日本の様に多種多様なタイプのおにぎりがあるわけでは無いが、海苔で巻かれた3角形のおにぎりは、アジアではかなり浸透しているのではと思われるほど、珍しくないものになっている。　そしてそのおにぎりを買って食べる観光や短期出張の日本人はかなり多いのではないだろうか。日本人におにぎりはある意味ソウルフードでもあるので。　そしてその美味しくなさというかまずさを知るまでがワンセットになっていると思っている。　そう海外のおにぎりは、基本的にすべて不味い。理由はいろいろあるだろうが、根本的に異なるのがご飯の部分だと思う。正確には米とそれを炊く水がダメだとお父さんは思っている。　海外にもジャポニカ米と呼ばれる短粒種（日本の米に形が近い）は栽培され販売もされている。昔日本で外米（がいまい）と呼ばれた長粒種の米は基本的におにぎりには使われていない。　しかしながら、日本で食べるコンビニおにぎりのようなふっくらもっちりした炊きあがりにならないのだ。日本国内の米と比べると、どうしてもパラパラした感じの仕上がりになる。そのためおにぎりにしても美味しくないのだ。　さらに海苔である。日本のコンビニのおにぎりは海苔の香りもきちんとしている。しかしながら海外のおにぎりは「海苔」というモノを使っているのだが、香りはほどんどしない。どこで作っているのかと疑問に思うレベルのモノだ。　以上の様に、海外でもおにぎりを購入することはできるのだが、日本のコンビニのおにぎりとはまるで別のモノであり、美味しいと思えるものにお父さんはであったことがない。それに対して、日本のおにぎりは24時間ぐらいで在れば、びっくりするほど美味しく食べることができる。コメの香りやもっちり感、海苔の香りと歯ごたえ、具のおいしさ、どれをとっても一流である。　こんなに美味しいモノがいつでもコンビニで購入できるという日本の異常性であり、素晴らしさを海外にいると体験することができる。

2023.08.01

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