東南アジアは上に注意
久しぶりに台湾に出張して無事に帰国した。今回の台湾出張はそれなりにハードスケジュールであったが、入国日と出国日は移動だけだったのでその点は楽だった。それでも3泊4日で毎食台湾料理を食べると体が油に浸されてしまう感覚がある。日本に帰ったらざるそばが食べたいというような、こってりはもう嫌だという気分になるものである。 さて以前に東北地方、それも雪が多く積もる地方を歩くときは上方に注意することが必要であるということを書いたと思う。足元が滑るからと下ばかり向いていると、上にはつららがたくさんあって、落ちてくることがあるからである。 お父さんはつららの直撃を受けたことはないが、太いつららは直径5センチ以上のモノもあるので、あれが落ちてきて直撃したら無事では済まないだろうと思う。 今回の台湾出張は、ホテルが街中の狭い通り沿いにあったので、久しぶりに東南アジアの上方からの洗礼を受けることになった。台湾の街中の様にそれなりに高いビルや建物が並んでいる下を歩くときは注意が必要である。まあ注意していても無駄なことも多々あるが、上方から水滴がよく落ちてくるのだ。 この水滴の出どころはエアコンの室外機だ。台湾などの建物はベランダというものがあまりない。おそらくベランダのスペースがもったいないのと、ベランダは屋上などから泥棒が侵入しやすいので防犯上の理由もあるのだと思う。 そんなわけで、エアコンの室外機は壁に貼り付くような形で取り付けられており、真下はもう道路や歩道である。 ここからぽたぽたとエアコンの水が落ちてくるのだ。下を見ながら歩いていると天気が良い日でも水たまりができたり湿っていたりするのでわかりやすい。とはいえ、それなりの量が連続して落ちてこないと水たまりにはならない。1分に数滴程度では水たまりは出来ないし、シミができていたとしても気づきにくい。 道路を歩いていると突然頭や肩に水滴が落ちてくる。上を見上げるとエアコンの室外機が並んでいることが多い。汚い水とは言い切れないが、きれいな水なわけでもない。体に掛かればそれなりに嫌な気分になるものである。 寒い国でも暑い国でも、道路を歩く問いに上方に注意しなければならないというのは、日本で温暖な気候に生まれ育ったお父さんには面倒くさくて仕方がない。