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2024.08.26
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カテゴリ:エッセイ

 お父さんは若い頃、電化製品をじっくり検討して買うのが好きだった。今と違ってネットもクチコミもない時代なので、電気屋にカタログを取りに行って候補にしている電化製品の機能を比較検討した。お金はないが時間は結構あったので、この比較検討する作業自体を楽しんでいたともいえる。

 

お父さんが若い頃は、電化製品は多機能が喜ばれるというかウリになる時代だった。カタログにはオリジナルの機能がいろいろと載っていて、正直こんな機能を使う人がいるのかというものまで存在していた記憶がある。

 

 電化製品というのは基本的に購入してしまえば使い方はそれほど多くなく、一般的な機能を3種類ぐらい使うぐらいが通常だと思う。それ以外の機能など年に1度も使わないというモノも多くあると思う。

 それでも当時のお父さんは、何に使うかという考えよりも、何ができるのかということに魅力を感じて多機能品を値段と見比べて選んでいた。電気製品を購入するまで数か月検討したということも珍しくない。

 

 しかしながら50歳も過ぎると、まずカタログ(今はネット上の電子カタログ)を読むのが面倒くさくなっている。そして自分が使わないであろう機能に全く興味を引かれなくなってしまった。

 テレビで家電芸人という人が、最新の家電製品をいろいろと紹介するのを何度か見たことがあるが、彼らが素晴らしい機能だとアピールする機能も、自分にはあまり必要ないなと感じるほどには、機能に興味がなくなってしまった。

 

 そのため最近の電化製品の選び方は、必要機能を事前にピックアップして、それを網羅している中から一番安いモノをネットで買うということが多くなっている。まあ一応日系メーカー以外を買うことはほとんどないが、ベトナムなどでは台湾製や韓国製も購入している。とにかく使えればよいという状態である。

 

 先日我が家のミキサーが壊れたので、新しいミキサーを買いにお母さんと電気屋に出かけた。お父さんではなくお母さんが使うモノなので、実機をお母さんが見て決めた方が良いだろうと思って、久しぶりに電気屋で電化製品を選ぶという行為をした。

 残念なことにお母さんは電化製品を選ぶときに、全くと言っていいほど機能を気にしない。そのため、店について並んでいるミキサーから一番安いモノを「これでいい」と買おうとし始めた。

 

 さすがにそれなりに長く使うモノなので、もう少し検討しようという話をしたが、お母さんは、だったらお父さんが選べというスタンスになってしまった。

 しかしながらお父さんはミキサーなど子供の頃に遊びで使った記憶しかない。お母さんが今何に使うのかもしらない。

 

 結局機能はほとんど確認せず、重さとかデザイン、あとは価格で購入するミキサーを決定した。時間にして15分ぐらいだったと思う。30年前のお父さんなら、実機をいろいろと触り、カタログを読み込んで、多機能なモノを選択していたと思う。よく調べなかったが、並んでいたミキサーにも多機能な高級品もあった。値段が高いので今回は全くそちらを見ることをなかった。

 

 昔はお母さんをバカにして、機能をきちんと確認して買うようによく言っていたし、お父さんが代わりにいろいろと検討して買うことが多かったが、お母さんがお父さんの買い方に寄るのではなく、お父さんがお母さんの買い方に寄る結果になってしまった。改めて考えるとなんか負けたような気もするのだが、電化製品に対しての興味自体が薄くなっているので、改めて頑張ろうという気にはもうならないと思う。

 

 電化製品の購入が趣味の世界から、実用品の買い替えぐらいの気持ちになってしまっていると感じる。ただ息子や娘たちを見ていてもそれほど機能にこだわったモノの買い方をしないので、令和の世ではそれほど多機能製品は売れないのではと思っている。安さだけで電化製品を購入されたら、日本メーカーは生き残っていけるのかと不安になってしまう。





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最終更新日  2024.08.26 00:10:13
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