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お父さんから子供たちへ

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2024.11.11
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カテゴリ:エッセイ

 自ロ他不とは「自分がやればばロマンス、他人がやれば不倫」という自己中心的なダブルスタンダードを示すネットスラングだという。もともと韓国で作られたらしく、韓国語ではネロナムブルと言うらしい。韓国語のまま日本でも使っているという情報もあるが、お父さんは読んだことがない。

 

 ダブルスタンダードは誰もがもっている気持ちである。人間自分には優しいものであり、自分に厳しいと人から言われる人は心に芽生える自分本位の考え方を理性できつく抑え込む人のことだと思う。

 

ダブルスタンダードな行動は、特に年を取って上下関係が年齢や役職で上になると表に出やすくなるとお父さんは最近感じるようになっている。

ちなみにお父さんは家庭では一番の権力者なので(実際はお母さんかもしれない)、かなりダブルスタンダードな行動をしている自覚はある。お父さんは大人だからよいが、子供たちはダメというような発言をすることは多々ある。

 

自分が放置してあるものは、あとで使うからまだ置いてあるだけで決して片づけをしていないわけではないと言い聞かせつつ、子供がものを放置してあることは叱っている。おそらく子供たちはお父さんは自分がやっているのにと思っていることだろう。お父さんの権力にたてついても、逆ギレされるかさらに怒られるので黙っているだけで決して納得しているわけではない。

 

そういう意味ではお母さんも家庭内ではかなりのダブルスタンダードである。子供たちだけでなく、お父さんもお母さんのダブルスタンダードにはかなりの不満を持ってる。そして子供たち3人の間でも、末の娘は兄弟の年齢的上下関係におけるダブルスタンダードの被害者になっているのだろうと思う。

お兄ちゃんは私の部屋から勝手にものを持っていくのに、私が同じことをするとお兄ちゃんから殴られるとよく文句を言っていた。

お父さんも同じことを子供時代に兄からされていたので、気持ちはよくわかる。俺は人のものを大事に使うがお前は雑に扱うからダメというのも、お父さんが兄から言われたことそのままを末の娘は息子から言われている。

 

役職や地位や権力が大きくなると、ダブルスタンダードが許されるようになってくる。決して誰も納得しているわけではないが、我慢するしかない状態になるからだ。お父さんは会社ではできる限りそうならないように意識しているつもりではあるが、実際にゼロではないと自覚している。

 

人間というのは結構心が狭い生き物である。言動に表すか同かの問題であり、心の底から公平な状態や頑固な基準を守る人は少ないと思っている。普通に有給休暇を使って休む上司が、部下の有給申請に本人のいないところでぶつぶつ言っているのも、ダブルスタンダードの一つだろう。

お父さんも上司のダブルスタンダードに腹が立つことがしばしばある。上司がお父さんと同じミスをしても、お父さんの時はさんざん怒られて嫌味まで言い続けられたのに、自分のことは「しょうがない」で済ましているのは決して気分の良いものではない。

耐えるには自分も同じことをやっているなと思うのが一番の薬のような気がする。

 

できる限り言動に出さないように仕事では注意をするが、家庭では気が緩んでいることもあるし、いい方は悪いが子供たちを見下しているので難しいと思う。書いてみて思ったが、これも仕事と家庭のダブルスタンダードだろうか。やはりお父さんは人間ができてはいないことがよく分かった。






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最終更新日  2024.11.11 00:10:12
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