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カテゴリ:2★アート・映画・演劇
新国立美術館で開催されている、ルノワール展に行ってきました!
80点あまりの作品が立ち並び、まるで花が咲くようでした。 本物に触れると、その絵の前に立つだけで言葉にならないものが伝わってきます。 人物の美しさはさることながら、背後に醸し出す空気の色がえもいわれぬ程美しい! かぐわしい香りと、やさしい音が混じった空気が絵筆で表現されているのです。 以前から大好きなルノワールの一枚の。 今回の展覧会でも、特別ときめいた絵はこれ。 「ブージヴァルのダンス」 みなさんもどこかで目にした事がありますよね、とても大きな作品です。 生命の躍動と幸福と光との完璧な配合。 モデルはユトリロの母でもある、マリー・クレマンティーヌ・ヴァラドンという女性。 15歳頃から沢山の画家たちのモデルを務めた、まさにファムファタールです。 ピエール=オーギュスト・ルノワール (Pierre-Auguste Renoir) 1841.2.25 軌道数 5 表現数 1 人格数 4 ハート数 6 美しき、優しきものを愛し(ハート6)、礼儀正しい努力家(人格4) 絵筆一本で独自の世界を切り開き(表現1)、模索し、革新の道を歩み通した(軌道5) 戦争という辛い時期、印象派との決別、自分の重度のリウマチ、愛する妻の死… 人生の中で様々な困難があっても、一貫して人間の良き姿、幸福を、 まるですぐそこにあるように生み出し続けた人。 「絵というものは僕にとって、愛すべきもの、 愉しくて美しいものでなければならないんだよ。」 そして、ルノワールが、70歳を過ぎて語った言葉がこれです。 「僕はまだ、少しはましになっていくようだ。 どう描けばいいのか、分かりかけてきたよ。 ここまでくるのに50年かかった・・・しかもやるべきことは、まだたくさんある!」 彼の偉大さは、謙虚さ、毎日とにかく絵筆を握り続けたという忍耐力、そして、 肖像画での成功に甘んじず、自分らしい表現を求めてチャレンジし続けたこと・・・。 みんなが大好きなルノワールの絵も、始めは酷評されていたそうです。 以下、読売新聞の抜粋です。 「生命力あふれる肖像画によって「幸福の画家」と呼ばれるその人も、当初の評判は散々で、 光の点々を描く技法は“腐乱死体”との悪評を浴びたという。 モデルたちでさえ、ルノワールに描かれるのを嫌がったので、 彼は自分の家の家政婦をモデルにしなければならなかった。」 揶揄されても、独自の表現を探求し続けたルノワールの勝利ですよね。 美しいものは、気持ちを明るく柔らかくします。 一足早く、心に春の花を咲かせに足を運んでみてはいかがでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.02.06 11:56:56
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