『３３』の扉　

25日のライフシールの告知をしようと思っていたのですが、
どうしても書きたくなったので、今日はちがうつぶやきを。


それは、「独りある」ということについて。


数秘で言えば、この「独りある」という言葉は、「７」の大切なキーワード。



今の世の中は、孤独を紛らわすものが沢山ある。


TVを点ければ、賑やかな笑い声やおしゃべりが聞こえてくるし、
携帯をいじれば、誰かと瞬時に繋がれる安心感がある。
お買い物に行けば、明るい照明の中で店員さんはにこやかに対応してくれるし、
パソコンを開けば、気になる人の動向が逐一ツイートされる。


…でも、ちょっと待って。
本当に、ちょっと待って。


それってなんか、本質から離れていかないかな？
孤立を恐れて、何かに必死について行こうとしているみたいな。



寂しさをごまかさないで、じっと味わうと、意外とシンプルでいい。
なんだかそこに、静かなくつろぎとゆとりが生まれる。
期待も緊張も肩肘張った頑張りも必要ないから、嘘がない。


独りを普段から意識していると、人と心の芯が触れ合ったかもと感じた時とか、
本質の一端を垣間見たかもと、ハッとした時とか、ちょっと本気で嬉しかったりする。

独りから出発すれば、社会やグループや家族の論理じゃなくて、自分の頭で考えられる。
人の思惑と自分の感じ方を混同して混乱する事も避けられる。

独りを心の真ん中に受け入れると、何かが染み込んで深くなり、人生にコクが加わる。
詩やアートや発明も、独りから生まれる…。



昨日、チョコレート職人の、ピエール・エルメさんの言葉が印象的に耳に残ったんだけど、



「新しいものを創る時は、人のことは考えない。
　創るという作業は、独りでするものです。」



あぁ凛とした、潔い言葉だなぁと思ったのです。



人間の持つ、根源的な孤独の痛みをまるごと受け入れた時、
突然反転して、「独りある豊かさ」として輝き出す。



そんな、しなやかな強さを持ちたいと、私も切に願うのです。