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じゅびあの徒然日記

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2007年03月10日
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カテゴリ:いじめ
今週はいろいろ大変だった。
私に苦情がある、と言われたことは書いたが、実際に言われたことはそれだけではない。
普段大学とは距離を置いているが、今回はあまりの言われようにさすがに大学医局へ相談に行ったくらいだ。
大学のほうがすぐ手を打ってくれたから、これで暫くの間妙なことは言われずに済みそう。
少しは時間を稼ぐことが出来るだろう。

ところで、今日、苦情とかいうものの内容が分かった。
私には全く身に覚えがなかったのももっともだ。
まるっきり、言いがかり、でっち上げもいいところだった。

少し前、一人の患者さんが父親に伴われ初診で訪れた。
患者さんはどう診ても、治療が必要、それも入院での治療が望ましい状況だった。
というのも、自分で自分が病気だという意識(病識、と言う)がまるでなく、薬は絶対にのまない、と言っているのだから、外来では治療のやりようがなかった。
大の大人に、家族が無理に薬をのませる、というのはまず不可能だ。
本人が治療そのものも、入院も拒否しているのだから、当然のように指定医診察の上、父親の同意による医療保護入院を勧めた。
ところが、父親は、本人の将来を考えると、どうしても精神科病院への入院歴を作るのはイヤだと言う。
そんなこと言っている場合ではないのにな、ご本人の将来を考えればこそ、一刻も早くきちんと治療をすべきなのにな、と思いながら、次回の予約を入れ、外来処方を出した。
出しながら、こう説明した。
「今回は、外来でお薬を出します。でもご本人がどうしてものまないと言っている以上、入院でないと治療は難しいと考えています。家で今度までにご家族がやるだけやってお薬がのめなかったら、医療保護入院でないと、当院での治療は責任を持ってお引き受けできません」
...そう、確かにこう言った。
のまない薬をいくら出したって、治療にはならない、それが外来の限界だ。
カルテの表紙には、「この患者さんは、時間外にいつでも飛び込んでくる可能性がありますが、ご本人は病識がありませんので、指定医診察の上医療保護入院でお願いします。電話や口頭でとりあえず同意を頂いただけでは、トラブルになる怖れがあるので、必ず先に書面をお願いします」と書いたメモを挟んだ。

2日後の早朝その患者さんが救急車を呼んだようで、当直医に救急隊から連絡が入っている。
この時の訴えは身体の訴えだが、精神症状によるものであることは勿論容易に想像がついた。
当直医は「身体の訴えならまず身体の病院へかかってください」と受け入れを拒んだ。
この当直医判断自体については、文句を言うつもりはない。
まず身体を診てもらって問題なければ、うちの外来にかかり直してもらえば済むことだった。
しかし、この「かかり直し」を何故か院長が率先して自分で診、その後も自分の外来に予約を入れ、すっかり主治医として診察を続けていたのだ(院長はなるべく自分の患者さんを増やしたくなくていつも他の医者に振ろうとするので、極めて不自然なことだった)。
私自身は、自分の予約に来なかったので「あーあ、来なくなってしまったなあ。やっぱり治療は続かなかったか。次に来るときは何かやらかして、措置入院かなー」なんて思っていた。

病棟へ行くと、入院してその日のうちに気が変わって退院してしまった患者さんの話を、看護師たちがしていた。
最初は「任意入院から医療保護入院に形態変更しなかったの?」なんて言いながら、何の気なしに聞いていた。
ところが名前を聞いてびっくり。私が診ていたはずの患者さんじゃないか。
よくよく聞くと、院長が本人の同意で任意入院させたのだが、数時間で気が変わり、帰ると言い出した、院長に連絡をしたがなかなか来ないやら、本人は病棟の扉が開くたびに駆け出そうとするやら、仕方ないので家族が押さえつけているやら、で大変だったと言う。
やっと現れた院長に報告すると「帰るってんなら帰ってもらえば?」と患者さんを診察もしないで、出かけてしまった。
結局他の医師が診察したが、最初は「とても家でやれないから入院を継続したい」と言っていた父親も診察室を出るなり「連れて帰ります」と気が変わってしまい、一度も病室にも入ることなく、帰宅したと言う。
慌てて外来カルテを見ると、そこには「知り合いがここにかかっているので教えられてここへ来た。この前の医者が当院では診られないと言ったので、内科へ行った。他の精神科へも行ったが、そこの医者『も』話を聞いてくれなかった」などと院長の字で記載あり。
私は初診時にびっしり、カルテを3ページ余り記載しているから、これで話を聞かなかったと言われるのは心外だし、何よりも自分で診るつもりで処方も出し予約も入れている。
話の流れから考えても「ここの医者が当院では診られないと言った」というのは、当直医が「身体の症状は当院では診られません」と受診を断ったことだろうと思う。
院長は苦情を言ったのが誰であるかも隠し、苦情の内容も隠し、その患者さんを自分が診ていることも隠し、私に「自分の患者さんの知り合いが受診してオマエに苦情を言っている」と言ったのだ。
自分が診ている患者さんの名前を、「急に訊かれても思い出せない」と言ったのだ。
私が事情説明できぬよう、意図的に隠していたとしか思えない。
院長自身も、本当は私に非がないことを多分分かっている。
分かっていて、分かっていないフリをする必要があるのだ。
「自分はイヤだけど家族がしたほうがいいというから入院する。病気だとは思わないから、薬は絶対のまない」と言っている患者さんを、本人の同意による任意入院でとる、ということ自体も無理があるが、私の立てた治療方針が癪に障り、反抗してみたのだろう。
それで治療に失敗しているのだから、一番迷惑なのは、患者さんなのに。





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最終更新日  2007年03月10日 23時25分09秒
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