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カテゴリ:いじめ
連休に入っているけど、日頃の疲れが出て、やる気無し。
昨日も一度くらい病院へ患者さんの様子を診に行こうと思っていたけれど、給与減らされた私が何で行くのよ...と思ってしまった。 それでも今日は何とか一度顔を出すつもり。 私たちの書類仕事の中には、締め切りが厳密に決められているものがいくつかある。 法律的に何日以内、と決まっているものもあり、特にこれは絶対だ。 私自身は書類仕事を何日も机の上に溜めておくこと自体が大嫌い。 だから書類完成はかなり速い方で、PSW(精神保健福祉士)さんたちの手を煩わせない、お手本だ。 ところがこの頃、書類を完成しても、管理者(=院長)印がなかなか押されない。 なかなか押されないと思ったら、締め切りギリギリになって「××の表現が日本語をなしていない(?)」と書き直しを命じられたり。 小学校から高校まで、国語の成績は常に5段階なら5、10段階なら10だから、あんまり院長に国語力を指摘される覚えはない。 院長を経由して私のところへ届く、今年度の保健相談委嘱医提出書類なんて、3月末の締め切りを過ぎても院長の机の上に放置され、4月になってから回され、慌てて書いた。 4月になっても辞める気配がないので、仕方なく回したってことかな。 法律がらみの入退院書類に押す管理者印、を実際は秘書さんや事務方が管理している病院も多い。 こういう書類への管理者印というのは何ていうか、押して提出しないと病院自体が法律違反になってしまうから、院長が認めるとか認めないというレベルのものではない。 指定医診察という正規の手続きを踏んで作成してあれば、これは半機械的に押して出すしかない。 これを管理者が認めないということになると、指定医診察からその時点まで行われた医療保護入院そのものを認めないということになり、現実に存在した患者さんの入院が宙に浮いてしまう。 資格を持つ指定医が認めた入院でも院長が認めないことがあるとすると、指定医診察はすべて院長がやり、書類作成も院長自らがやってくれるのでないといけない。 困ったことに、GW中に法律上の提出期限が来る書類が、あった。 実質的な最終締め切りは、5月2日。 ところが当日になっても、管理者印がまだ押されていないとPSWが言う。 書類は前日の朝から院長のデスクに載っており、院長がその前にのんびりと座っているのを何回も目撃している。 昼休みに、今残っている書類はそれだけなんですけど、と言うPSWの言葉を聞いて、これも、嫌がらせか、と思った。 「忙しいところ悪いね。でも本当、お願い。とにかくせっついて15時までにハンコもらって。提出遅延で意見書つけて出してしまうと、入院としては通るけど、法的不備でもう指定医症例にできなくなってしまうの。なかなか来てくれない、大事な症例でもあるのよ。ごめんね。」 「大丈夫です。必ずもらいます。」 私が直接院長に捺印を迫ると、余計に意地になって押さない可能性がある。 少なくともこのPSWさんは院長のお気に入り、彼女に頼んでもらったほうが、分がある。 14時過ぎ、院長の行く先々に「○○さんの入院書類への捺印お願いします」という彼女のメモが置いてあるのを目にした。 その後廊下で彼女と一度すれ違ったが、彼女はその書類を手に持って走ってくれていた。 すれ違いざま「今、もらいます!」と叫んで去っていった。頼り甲斐がある。 15時半過ぎ、他のPSWさんから電話。 「じゅびあ先生、郵送で万一のことがあってはいけないので、今、間違いなく、直接提出しました!」 車で走ってくれた彼にも、ハンコをもらってくれた彼女にも、何度も礼を述べた。 私はこの5月2日の1日中、書類のハンコひとつを気にしながら、患者さんを診療していた。 こんなんでは、仕事にならない。臨床に差し支える。PSWさんたちにも、手を掛けさせた。 こんなことして楽しいか、気分がいいのか。 院長が、自分の書類にルーズなのは、勝手だ。 診断書が期限までに作られず、患者さんに何度も怒られるPSWさんたちは可哀想だけれど、まあそれは私が口を挟むことではない。 定められた書式で退院サマリーを1週間以内に作成すること、が、1年ほど前に会議で決定されたが、この決定に院長自身が全く従わないのも、勝手にしてもらったらいい。 (会議で正式に決定したことも、院長がその会議を欠席...場合によっては意図的にボイコットし「俺はそんなことは聞いていない。」と言えば、その決定は覆される。また院長が出席している会議で決定した事項でも、院長自身だけがそれに従わないのは、自由なのだ。) 4月25日に誰彼構わず話しかけていたあの女性患者さんは、置き畳のビニールを齧って食べてしまっている。 数ヶ月前、私から院長が持って行った患者さんは、自分で自分の首を絞めたり、一日中繰り返しナースコールを押したりしている。 みんな、元々そんなことをする患者さんじゃなかったはずだ。 変な嫌がらせを考える暇があったら、1回でも多く診察し、臨床にいそしんで頂きたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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