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じゅびあの徒然日記

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2008年09月04日
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カテゴリ:事件
今回に限り、これは患者さんの訴えではない。
本当に起きていること。
いや、信じてもらえないと私は患者と見なされて、精神科に入院させられてしまうけど。

私の留守中(当然勤務中)、我が家に隣人がこんな書面を持って、やってきた。
要は、「自分が総務局より免許を得て、無線局を開局した。」「●月×日~▽日まで試験電波を流す。」「テレビ、電話、ラジオの異常があれば言ってくれ。」という内容。
それとともに、「問題なければ署名と捺印をしろ」という用紙を持ってきていた。

母は何度か失敗があるので、私の留守中にこういった書面には、絶対署名捺印をしないことになっている(それで後から何回ケンカしたか)。
何かの説明をしたいから、御主人がいつならいるか教えてくれ、お宅の電話番号を教えてくれなどという質問にも一切答えないことになっている(食い下がる営業マンに電話番号を教えてしまい、「電話してから来る」と言われたために、電話番号を変更するか、数日後からの旅行をキャンセルするかでもめたことがある。そんなことしたら空き巣に入られかねない)。

私が帰宅して電話をすると、「形だけなので署名をしてくれ」と隣人が言う。
とんでもない!

だいたい、試験電波を流す、という書面を持ってきたのは、その日で発射を終了する日。
そういったことをするのなら、開始前に持って来て、「いついつの期間、何時から何時まで毎日電波を流すので、ノイズが入らないかチェックして欲しい」と言うべきだ。
後から言われても、「ちょっと変だったけどいつだっけ」「直接関係あるとも言えないし」ということになってしまう。

しかも、我が家にはしっかり電波障害があったのだ。
北海道から帰って以後、今、ブログを書いているこのPCから、何度も電話が混線したような、モゴモゴした音声が出るようになった。
病院の新人看護師向けの講義資料なんかも作るので、毎晩立ち上げているが、ネットは常時接続だから、ネットからなのか本体からなのか分からなかった。
子どもが寝てからなど、ボリュームを絞っているが、それと無関係に入ってくる。
ウイルスにでもやられたか、マジで盗聴器でも仕掛けられているのかと思っていた。
それとも、心霊現象か。
続くようなら修理に出さなきゃ、でも今使っているし...と悩んでいたのだ。

それと、ここしばらく、謎のエアコン誤作動が続いていた。
先週も、「知らないうちにエアコンがついてる」という母と「あんたがボケたんじゃないの」とケンカしたが、その後私の寝室のエアコンが、朝になると「故障中」になっていた。
室外機も、フィルターも異常なく、最終的にコンセント差し直しで直った。
ここのところ天候不順だから、雷でも拾ったのかと思っていた。

実は短期間に電子レンジと車も不調になっている。

PCの音声以外のことは隣人に言わなかった。
PCの音声のことを言うと、「実は、マイクで話すとうちのデスクトップからも声が出ていた」と言い出す。
「当然何も異常はないだろう」みたいな態度だったのに!
隣人は今からアンテナの高さを調整して、フィルターをかけるので、ノイズが出ないか確かめてくれと言う。
しかたがなく5分ほど出ないことを確認させられて、サインしてしまった。

ところが、その夜、またエアコンが急に停止。
故障を示すランプが点滅。
夜中の3時にそれに気付き、電波のせいかと思うと頭が痛くなって眠れない。
コンセント差し直しで、また復旧する。
朝7時前だったが、「何かあったらすぐに連絡せよ」とある番号に電話をして隣人を叩き起こし、昨日の用紙を持参して署名捺印を破棄させて欲しいと要求した。
ところが隣人は、昨夜PCのチェックをして以降、電波は出してないからそれは関係ない、家電への影響なんてないはずだと言う。
寝室のエアコンを見せてくれと言われ、お断りした。
向こうが電器会社を呼んで調べるというのも、「そんなのはこっちですることだ」とお断りした。
だいたい、いつも再現されるわけではないのだ。

電波障害の調査を依頼する文面が、試験電波発射開始前でなく終了時に来たこと、それでいきなりご近所に署名しろと言われれば、明確な根拠がない限り署名せざるを得ないこと、その時電波を出しているか出していないかなど、外から見て判断できず、今後家電などの不調があるたびに、こちらは「電波のせいではないか」と心理的不安にさらされ続けること、原因も知らされずPCから出る異常な音声についてかなり不気味で不安な思いをし続けたこと、などひとしきり文句を言った。
隣人は「とにかく夕べはあれきり電波を出していないから自分は無関係だ」と言い張る。
「では絶対にそのせいではないと言うんですね。もういいです」私は言い捨てた。
どうしても署名を確保するつもりだ。仕方ないので、こう付け加えた。
「私の方が納得できない限り、もう1軒の姉のほうには、署名させませんから。」
...うちにはまだもう1軒身内があったのだった。

あんまり頭に血が昇って、勤務中に鼻血が出た(笑)。

ちなみにうちは地元では文教地区と言われる閑静な、でもかなり密集した住宅地の中。
問題の寝室から外を見ると、すごいデカイ隣の鉄塔が1ヶ月前から目の前にある。
だが隣人の、「地球の裏側の人と交信したい♪」という欲求のために、こっちがこんな思いをする理由はない。

朝から他の先生や看護師をつかまえて、「隣が出した電波が入ってくる」「聴こえないはずの声が聞こえる」「盗聴器が仕掛けられているように思った」「隣は宇宙と交信するつもりみたいだ」「そのせいで頭が痛くて、イライラして眠れない!」などと訴えていたのだが、ふと気づいた。
私の話していることは、字面だけならまるっきり普段よく聞く統合失調症の患者さんの話と同じだった....。
この内容を、そのへんの病院に連れていかれていきなりまくしたてたら、出されるのは間違いなくリスパだ。
本当にそうなのに、信じてもらえなかったら、と考えると、患者さんの気持ちが少しわかった気がした。
同時に「患者さんのとこにも本当に電波が来てたのかも」と、突然これまでの診断に自信がなくなってしまった(笑)。





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最終更新日  2008年09月04日 23時25分42秒
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