確かにキム・ヨナちゃんのSPは素晴らしかった。
そのまま映画の007に出られそうな演技力。
素人目に見ても、ジャンプの高さや幅、
着地のクリーンさなど真央ちゃんより上だったとは思う。

でも真央ちゃんはトリプル･アクセルも決まったのに
5点弱も差がつくとは？何がダメだったんだろう…？
と思い、得点詳細を見てみた。

バンクーバー・女子フィギュアSP公式速報

なんだ。一番最初の魅せどころのジャンプ。
その基礎点でハナから負けてるじゃん。

キム・ヨナちゃんの
トリプル・ルッツ＋トリプル・トゥーループの基礎点は10.0点。

真央ちゃんの
トリプル・アクセル＋ダブル・トゥーループの基礎点は9.5点。

真央ちゃんがアクセルを完璧に決めても、
ヨナちゃんの方が上じゃん。。。
それにヨナちゃんの方が加点を貰えるジャンプを跳べるんだから
さらに差が開いて当然なんじゃん。

まずは。
アクセル決めても、この程度ってちょっと低過ぎ。
プルシェンコがジャンプがどうのこうのと言ってた時は、
「でもアンタは綺麗に決めてなかったじゃん」と思っちゃったけど、
やっぱりそれは訂正。基礎点をもうちょっと高くして欲しいなぁ。


そして。
真央ちゃんがずっとトリプル･アクセルに拘っているのは、
SPで決まれば大量得点が可能だからなんだとわたしは思ってた。
でも違ってたんだね。（今頃気付くのは遅い？）

高橋大輔くんが4回転をフリーに入れたように、
安藤美姫ちゃんが3回転＋3回転をSPに入れたように、
真央ちゃんもSPにトリプル･アクセルを入れなきゃ
本人が納得できなかったんだね、きっと。

トリプル･アクセルと言えば真央ちゃん♪を目指したんでしょう。
その点ではSPで初トリプル･アクセル成功という記録を残せました。


キス＆クライでの真央ちゃんの表情を見ている限り、
SPは自分の中では上出来だったみたいなので、
フリーではもうメダルの色は意識せずに
自分が納得できる演技をして欲しいです。


安藤美姫ちゃんは、最初のジャンプのダウン・グレード残念でした。
でもそれ以外は良かったと思います。

鈴木明子さんは、滑走順が決まった時に予想できたとは言え、
真央ちゃんとヨナちゃんの後では異常なやりにくさだったでしょう。
でも特に後半はちゃんと彼女の世界になっていたと感じました。

そしてジョアニー・ロシェット。
今の彼女の精神状態が、表現にそのまま出ていたと思います。

もちろん彼女のことを知っていて見ていたせいもありますが、
いつの間にか涙が出てしまう演技でした。
さらに不安定な心理状態でもジャンプを確実に決めちゃう実力も素晴らしい。

最後は演技終了直後の彼女の表情で、こちらも貰い泣きっス
きっとお母様は誰よりも彼女に近い所から見ていたことでしょう。

フリーまでに少し間がある分、逆に精神的には辛いような気がしますが、
何とか頑張って欲しいです。