桂望実さん
明日この手を放しても
内容(「BOOK」データベースより引用)
19歳で視力を失った、潔癖症で完璧主義な妹・凛子。
女にモテるのにフラれてばかりの、無遠慮で口喧しい兄・真司。
向日葵のようだった母の死に続き、
父親が謎の失踪をとげ、2人きりの生活が始まった。
近くにいると相手に合わせることさえ不満でも、
遠くにいけばいつの間にか無事を祈り、
あの人のために変わりたいと願ってしまうー
複雑で決して派手じゃない、だけど確かな愛しさを描いた、
兄と妹の12年間の軌跡。
家族の愛がぎっしり詰まったハートフルな長編小説。
桂 望実さんは初めて読みました。
凛子と真司の少しずつ変わってゆくお互いへの気持ちが
とても自然に上手に書かれてあると思います。
ただ 失踪してしまった父親の
その理由と行方は最後まで書かれていませんでした。
物語的には必要ないのかもしれませんが、
そこが 私的にはちょっと気になり・・・
少しすっきりしない読後感でしたね~ (´Д`)