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テーマ:旅のあれこれ(10280)
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「うん、俺大丈夫だよ、こっちはなんともなかったから・・」
マチュピチュから帰ってきて、夕食後のホテルの公衆電話では列ができていた。 ペルー地震から一日が過ぎ、被害の拡大を知った人たちが家族に無事を知らせたいらしい。 「どうしても一言家族の声が訊きたくって・・」 地震当夜は電話回線がパンク状態で電話がつながりにくかった・・。 テレホンカードの使い方をお客様に教えてあげる。 テレホンカードの売り上げが増えて売店のオバチャンはホクホクだろう・・。 クスコ、マチュピチュのツアーを終え、翌日にはプーノへ行くことになっているグループ。明後日にはリマに戻り、その後はイカとナスカに行く予定になっている。 イカ方面の被害拡大のために、ナスカの地上絵遊覧飛行はまだ未定だという。 添乗員さんは深夜に日本のツアー会社から電話がかかってきて、寝ているお客様にツアー会社からお客様の緊急連絡先に被害状況の連絡をしていいか確認するように言われたらしい。 その確認に一時間もかかったと添乗員。 「寝不足ですよ」 きっとお客様も同じに違いない。 でも日本に帰ったら 「俺あの地震のとき、ペルーにいてよ~・・」 なんて自慢話をしていたりして・・。 マチュピチュに行く汽車の中で今回の地震について話した。 地震の多い国にもかかわらず、ペルーでは地震対策ができていないこと。 地震にすぐ崩れる日干しレンガ。 普通の焼きしめたレンガやコンクリートの家でもしっかりできていないものがある。 かつて建設会社を経営するお客様を案内したときに、彼がクスコ市内の家々を見て 「こんな建築によく許可を出したな~」 言ったことを思い出した。 日本では耐震建築をはじめ、災害の被害を極力最小限に抑える対策は立てられるけれど、ペルーはまだ貧しく、日々の暮らしをやりくりするのに精一杯の人々が多い。 いつ来るかわからない災害に備える余裕なんてない。 もし政府が耐震建築に対する法令を考えたら国民はどう反応するだろう。長期的にはそれが自分たちの安全に供すると考えられても、しっかりとした建築をする費用が準備できなくなるので、逆に法令に反対するかもしれない。 自動車保険が強制加入になったときにはそれに反対するバス会社がしょっちゅう交通ストをしていたな。 目の前の利益しか終えない国民性と経済の問題 「日本で同様の規模の地震があったとしたら、被害は最小限に抑えられていたはずです」、 死者が500人を超えけど、これが日本だったら死者は100人にも満たなかったに違いない。 テレビで寄付や献血を呼びかけている・・。 でも・・今後住宅が新しく建築されていくときには地震対策を考慮したものを作って欲しいと思うのだ。・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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