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テーマ:サッカーあれこれ(20123)
カテゴリ:ペルーその日、その日
サッカーのU-17ワールドカップが始まり、ペルーは初戦で韓国に1-0で勝った。
そのゴールをあげたのがアロンソ・バザラル。ペルー代表を務めたファン・カルロス・バサラルの息子である。 しかしこの子息。ゴールをあげたときに信じられないポーズをとった。 高級紙“El comercio”8月18日のスポーツ版一面トップ。 チチャ紙(大衆紙)によっては、そのまま一面トップになっている。 目じりに両手をあてて引っ張る・・・ ラテン系がアジア系人種に対してよく見せる侮蔑の仕草。 アジア系に対する侮蔑としては「チーノ(chino女性形はchina)」という言葉もある。 Chinoとはスペイン語で中国人を本来示すが、ときに東アジア系人種全般をさし、眼の細い人をさすこともある。 後者の場合、ときに侮蔑の言葉としてときに友達同士の愛情表現として使われる。 通りすがりの人に小声でチーナといわれた場合は明らかな侮蔑。 チーナということばや目じりを引っ張る仕草に対し、何度も抗議したことがあるが、 「ペルーでは普通に使われているから」 「愛情表現だから・・」 などとごまかされる。 人権保護、人権教育が進んでいる先進国ではそれは差別表現だから、あなたがたも学びなさいというと、 「お前はクレージーだ」 「ここはペルーだ。ペルー人の勝手にさせろ」 とくる。 このあたりの感性・・・。 ペルーは階級社会。人種間、地方間の差別はごくあたりまえにある。 リマの人が地方出身者をセラーノ(cerrano山岳地帯の人)、チョロ(cholo先住民・白人の混血)と平気で侮蔑することがある。 人権の点でまだまだペルーは遅れている。 ただ国内だけでとどめておいたらよかったんだけど、まさか世界の舞台でやってくれるとはね。 ちなみに前日の同紙のスポーツ版ではこのような写真も・・ Say no to racism(人種差別にノーと言おう) 韓国ではこの仕草をどう受け取ったんだろうか・・。 反応なしですか? ペルーでは父親のインタビューも含めアロンソを特集しているけれど、このポーズに関しては誰もとがめていない。 みなさんはどう思われます? こんなことされたら私だったら、頭突きをかましてやるよ・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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