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【おススメ私立中学ガイド】

東大進学トップ。でも「特別な進学指導はしていません」という「開成」

(1)宿題の無い学校？

「入る前はガリ勉の学校だと思っていたが違った」「中学の間は勉強しなかったという感じのほうが強い」これが開成っ子の感想です。
開成には宿題はありません。期末と中間以外にはテストもありません。（という話です）
「うちの子は家で勉強をしていませんでした。授業だけしっかりやっておけば大丈夫」
これが保護者の感想。

自由な校風で、細かな校則はほとんどありませんが、黒ずくめの地味な詰め襟の制服と進度が早く高度な授業、盛んなクラブ活動で自ずと規律が保たれているようです。
ただ、2点だけは厳しく、１つは賭け事。以前賭けマージャンをして停学処分になった生徒がいる。
もう１点はカンニング。見つかった時点でそれ以降の全ての科目の試験が受けられないとのこと。

(2)質実剛健、レベルの高い授業

「ペンと剣」の校章は、真理を探究する自由とそのためにはいかなる外圧にも屈しないという質実剛健がモットーで、生徒にのびのびと学ばせて、人格を尊重し、責任ある自由を求める校風です。
先生の質も高く、それぞれの先生が独自の教材で独自の授業を展開しています。
学者肌の先生が多く、生徒の知的好奇心を満たす深い内容のものが多いようです。
逆に新しい先生がヘタな授業をすると、生徒からのブーイングが起こり、それが開成の授業の品質管理役のようなものになっているようです。
並みの教師では勤まらないということです。
部活の数は多種多様で、スポーツ系は何でもあり、文化部や同好会もたくさんあり、ガンダム研究会、ロック同好会、などなど、中でも俳句同好会は全国レベルだとか。

都心にもかかわらずグラウンドが2面あり、そこで運動会も行われます。肉弾戦のイメージで有名な運動会。
上半身裸で戦いを挑む高3の棒倒し、本気になってつかみ合う中1の騎馬戦など、OBや保護者からも熱い声援が飛び交う熱血競技で、敗れて男泣きに泣き崩れる先輩たちを見て新入生は感動するとのこと。
ただし運動が苦手な子も、裏方として活躍し、役割分担がなされているので全員でいっしょになって盛り上がることができるとのことです。

(3)変わらぬ伝統

白ふんどしの臨海学校を始め、荒川河川敷コースを走る「開成マラソン」は90年以上、5月の筑付とのボートレースは大正時代からの伝統があるなど、今ほどの進学校になる前からの伝統も生きています。しかし「伝統は今築いているものです。
過去のものは栄光です。
だから今を作っている我々教師や生徒、保護者がどうすればいいかと言えば、今を大事にするしかありません。」ときっぱり言います。

そして「世の中には変わるものと変わらないものがあります。変わるものを追い求めても仕方が無い。教育の根本は変わらないのです。」この信念のもとに精度の高い授業が工夫され、生徒たちも全力で受け止めているのでしょう。

(4)進路指導はしていません？

さらに「特別進路指導はしていません」
というのが開成の伝統。でも、東大受験を目指す生徒やOBが多いので、東大受験に有利な情報がそろっているのは確か。
学校独自の模試を実施し、それに基づいたデータが長年蓄積されています。

実績は言わずもがな。
毎年180名前後の東大合格者(08は188名)を輩出し、23年以上連続第１位を驀進中。理系率は61%と高く、医学部にも多くの合格者を出しています。


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