UI（ユーザインターフェース）好き

ウィルスバスター２００９の広告機能についてです。ウィルスバスター２００９はいわずと知れたＰＣのセキュリティーソフト。名前はウィルスの駆除だけのイメージですが、実際はユーザのデスクトップで起こる様々なソフトウェアの動きを監視し、ネットワークに流れるトラフィックも制御できてしまう。ほんと総合セキュリティーソフトなのです。

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TREND MICRO ウイルスバスター2009 3年版 ［PCCEWWJH0SBUPN3703Z］

面倒なことが大嫌いな私は、何でも適当。しかし、セキュリティーソフト選びは非常に重要です。それを知らせてくれたのは、マカフィーでした。サーバ用途での利用が多かったために、安心して使えると気軽に導入したのが運の尽き。ＣＰＵをひどく利用するのです。その上ポップアップの多いこと多いこと。もう悲惨だったので、３ヶ月後にはウィルスバスターを購入していました。ウィルススキャンのためにＰＣを使ってＷｅｂを巡回する人にはいいかもしれません。私は、ゲームなり仕事なり、友人とのコンタクトだのにＰＣを利用したいので、利用はやめました。そのために、Windowsの再インストールから必要だったのは、説明するまでもないでしょう。

ウィルスバスターも当時は重かったのですが、ポップアップが減ったので、とりあえず使っていました。今バージョンの２００９になってからは、ＣＰＵ負荷も減り、多少なりともましになったので、問題なく使っておりました。しかし、昨日の１つのポップアップが私のウィルスバスターに対する信頼を裏切ったのです。

昨日のポップアップはこんなものでした。「お友だちにウィルスバスターを紹介して、契約期間を延長します。」というキャンペーンです。キャンペーンの内容は微妙なものの問題があるとは思いません。メールで来ていたら、速攻ごみ箱に入れればいいだけでした。しかし、ポップアップウィンドウを表示したのです。これはミスではなく、意図的にユーザへのアピールを目的としたポップアップです。

広告メールを送る際、許可を得るようにと行政から指導がでています。ですから、それを真に受ければ、メールじゃないからユーザの許可はいらないでしょ。と捕らえてしまえば全く問題ないことになるのです。しかし、この機能を利用すればどんな広告も打てるわけですから、ウィルスバスター２００９はＧｏｏｇｌｅ並みの広告ネットワークをもつようなことが実現可能なのです。ユーザＰＣを乗っ取り、ビューを稼ぎ、広告費用を取るようなことが、トレンドマイクロには無償でできるようなボットＰＣをたくさん従えているともいえるのです。またポップアップするだけではなく、ウィルススキャンをパスさせてアプリケーションを動かすことができることから、腹が立ったからとウィルスをばら撒いたり、世界中のＰＣを乗っ取ったりすることだってできちゃうのです。

話がそれました。トレンドマイクロの働きぶりは目を見張るものがあります。世界中から情報を収集し、ウィルスやボットネットワークに対して、対抗する。そんなすばらしい仕事をあざ笑うかのような身内の広告への機能悪用は、あまりにもかわいそうです。Panasonicの石油ストーブの事件や、SONY BMGのコピーコントロールＣＤの時のような、恥ずかしい失敗を真摯に受け止めて欲しいものです。