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変な外人の日常

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2006年10月28日
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カテゴリ:つれづれ
 このブログも随分放置してましたが、各ジャンルごとに別のブログに移行して行きましたので、仕方が無いところ。私の日記を公開したところで面白くもなんとも無いですし、さりとて、どうでも言い事を書きとめておきたいときもありますし。そんな感じで存続させてます。そんな感じで、もうこのブログ自身を引越しさせる必要もなくなりました。

 で、今日はこれから城ノ越山に登り、山中で一泊する予定にしてましたが、お客さんが来てしまい、出るに出れなくなってます。今、そのお客さんは外人の方がお相手中。暗くなってから装備を担いでポイントまで移動するのが嫌なので、今週は中止します。

 妙な行動の目的は、城ノ越山ブログも、分離したものの全然新たなネタが無いわけで、そのネタ作りの為と、もう一つは街の灯りがすぐそこに見えるような近所の山でも、最低限の装備で一人で寝っ転がるのはそれなりに不安で、普段の生活がどれほど様々なものに守られているのかを思い知る機会になる為です。実際、一度経験すれば人生観が変わりますよ。キャンプ場でも何でも無い山中で一人で野宿するのって。

 私は、キャンピングカーに山ほど装備を詰め込んで、キャンプ場でバーベキューをやったりするのをアウトドアとは認めてません。あれは、インドアを屋外に持ち出しただけ。


とここまで書いたところで、なんだコリャ!!
足元に血溜まりが出来てました。さっき、金属の金具に脚をぶつけたのですが、気がつきませんでしたけど、切れてたみたいです。痛いなあとは思ってたんですが。
で、ふき取っておりました。カーペットなんで、もう、この染みは取れないでしょうね。


キャンピングカーに戻ると、あんなので「山の空気は旨い」とか言うなって話です。散々、空気を汚しておいて。山ではある程度の「不便」を味わうべきです。街から隔絶された相反する領域だからこそ開放感があるわけで、そんな中に普段と変わらない文明を持ち込むのは、領域を侵す事なんじゃないかと思ってます。クマの被害が増えていますが、彼らが残したゴミを漁る事で、人間の匂いに慣れ、エサの豊富さに気づいて人里に下りてきている可能性は極めて高いと思います。

 人間の生活領域は自然を削って出来ています。本当の意味での自然は、日本にはほとんど残っていません。山へ登ってもその木々は、一度切り倒され、ハゲ山にされた後に再び生えてきたものがほとんどです。原始の森ではありません。そんな山でも沢山の生き物が住んでおり、秩序があるのです。その危うい領域にまで、楽しみの為だけにズカズカ乗り込んで行くだけでも無粋なのに、あのキャンピングカーですよ。思い上がるのもいい加減にしなさいと言いたくなります。

 山と共生しているものにとって、山は財産です。似非ヒューマニストのいうような抽象的な意味ではなく、文字通りそこから収益を得ているものです。だからこそ、山の秩序を守るわけです。人間は放っておけば必ず悪さをします。個人レベルでは善人でも、集団になればそうとはいえません。だからこそ、「損得」が絡まなければ秩序は維持されないのです。レクリエーションで山を訪れるものにはそうした意識は欠片もありません。訪れたそのときのみ楽しめれば後はモラルのみの問題。そうなったとき、人間の集団としての凶暴性が発露するのです。モラルは個人には守られていても、集団によって容易くレイプされるものです。

 かといって、すでにこれだけ世界を侵食している人間が、いまさら「自然を守ろう」なんて言っても、偽善もいいところ。(私は「地球に優しい」という意味不明なコピーが心底嫌いです。)だから、キャンピングカーでレクリエーションを楽しむ事そのものを否定しているのではありません。ただ、勘違いして欲しくないだけです。彼らは「自然を満喫」しているのではなく、「自然を征服」して満足感に浸っているのだという事を。それが分かっているのならば、被害を最小限に食い止めるように努力するようになるでしょう。

 
 なんで、こんな話になったんでしたっけ・・・。





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最終更新日  2006年10月28日 18時01分02秒
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