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2022年12月03日
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カテゴリ:Needle Felted Animals


テモちゃんもマスクや 2015年12月01日
あきてもさんのブログ より)
 
 
 
 
 
フレンチブルドッグのテモちゃんフィギャア製作
+籠城継続の 2022 BA.5 そして太陽黒点極大化に備える
どうせ絵空事ならいっそ黙ってしまおう♪


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さて、SNS などで COVID-19 の情報を集めようとすると、
ただ喋り散らしているだけのコメントで埋め尽くされていて有益なものが少ないだよね。
他の分野にしても同様で、たとえ少数の人々が SNS 上にまともな情報を出したとしても、
文字の洪水に流されてしまうから個人同士で受け渡しする方が余程いいんだぜ。
大切な事柄や〝切り札〟を SNS のタイムラインに投げ込んではいけなんだぜ。

このような現象は現代だけに限ったことではなく、
活版印刷が発明されたルネッサンス期以前からあったようなんだぜ
プラトン「第七書簡」を参照のこと)。
ではどうして上古以前の情報が残っているかというと、
軽薄な情報の渦・その場その場の思いつきに流されずに、
重要な物事を保持してきた層がいたからなんだぜ。



ところで、ある分野では、われわれは、受けた教育が粗悪であったために、真実を探ねる習慣すらなく、むしろ眼前に示された模造だけで満足しているわけだけれども、そういう分野では、われわれは、お互いのあいだで、つまり、質問をかける側が、かの四者を粉砕し論駁〔ろんぱく〕する能力をもっていて、それによって、質問をかけられる側が、嘲笑の的〔まと〕にされるということはない。けれどもしかし、かの第五のものについて解答し、それを明確にしなくてはならないとわれわれが主張するような、問題分野では、よしんばそういう第五のものを、話や文書や問答でもって解説するひとがあるとしても、このひとはよりむしろ、ひとの揚げ足取りを得意とする者のほうが、その気になれば勝つのである。そしてその相手が、みずから書いたり、語ったりしようと試みているものの何ひとつわかっていないものと、聴衆の大多数に思われるようにするのである。聴衆というのは往々にして、あの四者のそれぞれが、実は本来、貧弱な性質のものなのだという、それらが反駁〔はんぱく〕されているのだという、そのことには気づかないものなのだから。
 とはいえ、すべてをつぶさにたどる考察の進め方は、ひとつの問題から他の問題へと、行きつ戻りつ進められているうちには、優れた素質あるひと(教える者)の持つ知識(エピステーメー)を、同じく優れた素質あるひと(学ぶ者)の魂の中に、生みつけることが、かろうじてではあるが、あるのである。ただし、(学ぶ者)が大衆の魂のあり方が学習やいわゆる修養に対して、生来示しているように、あるいはときとしてまるで損われていたりするように、凡庸な素質に生れついている場合には、リュンケウス(*ギリシア神話のアルゴ号乗組員の一人。万物を透視する鋭い視力をもち、地下の物も見ることができたという。)といえども、そのような者らに視力を得させることなどできまい。要するに、いかに優れた理解力や記憶力があっても、それらの能力は、問題の事柄と同族でない者までも、目利きにならせるものではないであろう。___なぜなら、そうしたことは元来、種族を異にする者の性状の中には、生じないことなのだから。___したがって、ほかの分野でなら、正しいことやその他およそ高尚なことに、馴染んで育ったのでもなく、それと同族でもないといった者たちでも、ひとにより分野によっては、優れた理解力と、同時にまた記憶力を発揮することもあるであろうが、これらの者たちは、___また、その高尚なものと同族ではあっても、理解力、記憶力に乏しいかぎりの者たちもだが、___だれひとりとして、「徳」や「悪」の真相を根かぎり学びとるものではないのではあるまいか。なぜといって、それらを学びとると同時に、また存在の全域にわたって、真実および虚偽を、はじめに述べたように、多くの時間をかけあらゆる試練を重ねながら、学び取らなくてはならないのだから。そして、先に挙げられた「しめし言葉」や「定義(ロゴス)」や「資格(オプシス)」や「感覚(アイステーシス)」などのそれぞれが、相互に突き合わされ、丁寧な吟味にかけられ、反駁される。また、対話者双方が腹蔵〔ふくぞう〕のない問答を交す。そうするうちにやっとのことで、個々の問題について思慮なり知性的認識なりが、人間にゆるされるかぎりの力をみなぎらせて、輝きだすのである。
 さればこそ、およそ真摯なひとにあっては、かりにも真面目に探求さるべき真実性について、書物を著し、これを世間に投じてその猜疑〔さいぎ〕と困惑に曝〔さら〕すのではないか、などといった気遣いは無用であろう。とすれば、以上からして、要するに、もし何びとかの手になる書物を、それは立法家の法令形式のものか、そのほかの文体のものか、いかなるものにせよ書物を、目にしたばあいには、いつも、こうと知らなくてはならないわけだ。すなわち、書かれてある事柄は、筆者にとって、いやしくもかれがみずから真摯であるからには、なにも特に真剣な関心事ではなかったのであり、特別の関心事は、むしろ、彼の胸のうちの最も美しい領域に、どこにともなく伏せられてあるのだ。また、もしも、事柄がかれによってまさしく真剣に扱われ、文字に托されたのであったとしたなら、「されば、みよ、そのおりこそは、神々」ならぬ現身〔うつしみ〕のかれ「が、手ずからその分別心を、失〔な〕くさせたもの」なのだと。
 
 さて、以上の説話というか挿話というか、これに付き合ってくれたひとならば、次のことも充分わかってくれるであろう。すなわち、もし実際ディオニュシオスなり、あるいはかれ以下の、もしくはかれ以上のひとなりが、事物の本性にかかわる最高第一の事柄をいささかでも、書物に書いたのであれば、かれは、わたしに言わせれば、その書いた事柄のどの一点にも健全な形では聞きも、学びもしていなかったことになる。なぜなら、もし学び得ていたのならば、かれもまたわたしのように、その事柄に対して敬虔な態度でのぞんだであろうし、それに調和しない、ふさわしくない場所へ、それを投げてしまうような無謀なまねなど、しなかったであろうから。
 
 (『プラトン全集 二』長坂公一 訳「書簡集」第七書簡 P.364, 365 筑摩書房)



 In respect, however, of those other objects the truth of which, owing to our bad training, we usually do not so much as seek—being content with such of the images as are proffered,—those of us who answer are not made to look ridiculous by those who question, [343d] we being capable of analysing and convicting the Four. But in all cases where we compel a man to give the Fifth as his answer and to explain it, anyone who is able and willing to upset the argument gains the day, and makes the person who is expounding his view by speech or writing or answers appear to most of his hearers to be wholly ignorant of the subjects about which he is attempting to write or speak; for they are ignorant sometimes of the fact that it is not the soul of the writer or speaker that is being convicted but the nature of each of the Four, which is essentially defective. But it is the methodical study [343e] of all these stages, passing in turn from one to another, up and down, which with difficulty implants knowledge, when the man himself, like his object, is of a fine nature; but if his nature is bad—and, in fact, the condition of most men's souls in respect of learning and of what are termed [344a] “morals” is either naturally bad or else corrupted,—then not even Lynceus himself could make such folk see. In one word, neither receptivity nor memory will ever produce knowledge in him who has no affinity with the object, since it does not germinate to start with in alien states of mind; consequently neither those who have no natural connection or affinity with things just, and all else that is fair, although they are both receptive and retentive in various ways of other things, nor yet those who possess such affinity but are unreceptive and unretentive—none, I say, of these will ever learn to the utmost possible extent [344b] the truth of virtue nor yet of vice. For in learning these objects it is necessary to learn at the same time both what is false and what is true of the whole of Existence, and that through the most diligent and prolonged investigation, as I said at the commencement; and it is by means of the examination of each of these objects, comparing one with another—names and definitions, visions and sense-perceptions,—proving them by kindly proofs and employing questionings and answerings that are void of envy—it is by such means, and hardly so, that there bursts out the light of intelligence and reason regarding each object in the mind of him who uses every effort of which mankind is capable. [344c]

And this is the reason why every serious man in dealing with really serious subjects carefully avoids writing, lest thereby he may possibly cast them as a prey to the envy and stupidity of the public. In one word, then, our conclusion must be that whenever one sees a man's written compositions—whether they be the laws of a legislator or anything else in any other form,—these are not his most serious works, if so be that the writer himself is serious: rather those works abide in the fairest region he possesses. If, however, these really are his serious efforts, and put into writing, it is not the gods but mortal men who [344d] “Then of a truth themselves have utterly ruined his senses.”

Whosoever, then, has accompanied me in this story and this wandering of mine will know full well that, whether it be Dionysius or any lesser or greater man who has written something about the highest and first truths of Nature, nothing of what he has written, as my argument shows, is based on sound teaching or study. Otherwise he would have reverenced these truths as I do, and would not have dared to expose them to unseemly and degrading treatment.

(Plato, Letters 7 - Plato to Dion's associates and friends wishes well-doing.
 https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0164:letter=7





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それでも「どうしても自分の考えを〝書物〟という形で残したい」という人はいるだろう。
古書店にベストセラーが山積みされ、大量に返品された出版物が裁断される現在、
自費出版で百冊単位の本を抱え込むのは極力避けたほうがいいんだぜ。


そこで、お薦めするし俺 ちゃん もかつて実行した方法なんだが、
自分自身で製本してしまう のがよいと思われる。
自分で製本するなら、たった一冊からでも本作りが可能なんだぜ。
魔術とか洋風の内容なら、アンティーク洋書の装幀(装丁)がよく似合うんだぜ。
技術の習得に多少時間がかかるんだが、自費出版するより低コストかつ、
在庫の山を抱えて本嫌いになったりすることもないんだぜ。



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Step by Step DIY Tutorial for Beginners! by The Paper Outpost




How to Make Junk Journal out of an Old Book!! (Part 2)






和綴じ本【初心者のための手作り製本紹介】
by Hinekuremonogatari





手作り和綴じ製本 by 活版工房・丹







 (のちほど加筆訂正するぜ)










鬼束ちひろ everyhome
アルバム『LAS VEGAS』
(2007年10月31日) 収録



 


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Last updated  2022年12月16日 06時23分17秒
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