ファーマーズ・マーケットでスイカを切っていたある日、ひとりの若い男性が、私に話しかけてきた。しかも日本語で。
「日本人ですよね?」
お母さんが日本人、お父さんがアメリカ人である彼は、目鼻立ちがとっても整っていてとてもチャーミングだ。そしてその雰囲気から、若さが感じられた。20代前半ぐらいだろうか。それでいて、非常にしっかりしている。スイカを切り、お客さんの質問に英語で応えながら、彼と日本語で話し続ける。こうゆう時、やっぱり日本語って楽だなって感じたりする。
日本で生まれ育った彼は、その後ハワイへ渡り、大学に通うために、カリフォルニアに来たそうだ。今ではその大学で、先生のアシスタントをパートでしている。そして有機農業や、環境問題にも理解を深めながら、反戦運動のアクティベストとしての活動に忙しい毎日を送っているそうだ。来年にはコスタリカの有機農園へ働きに行く予定だとか・・・。
スイカを切る片手間で、少しか言葉を交わせなかったが、非常に興味深い人だというのは明確だった。もう一度会いたい。それに、私の通う農園にも招待したい。そう強く感じて、連絡先を渡した。(つづく)
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