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テーマ:生き方上手(685)
カテゴリ:あれこれ
これはとあるSNSで、紹介してあったそうです。
シェアOKとのことなので、文とモノクロの写真は引用させて戴きました。 昔むかしのアメリカの、ある病院での出来事です。 結核で、余命あと少しと宣告された患者さんばかりが入院している病棟がありました。 ・・・当時はまだ結核は治らない病気でした。 その病室には7人の患者さんがいて、細長い病室に1列に並んでいました。 窓は一番奥に一つだけありました。 みんな寝たきりの患者さんばかりだったので、 一番奥の、窓際のベッドのAさんだけが 窓の外の景色を見ることができたのでした。 Aさんは毎日毎日、窓の外の様子を、 同じ部屋の人たちに聞かせてあげていました。 「今日はとってもお天気がよくて、花がきれいに咲いてるよ」 「あ、子供達が遊んでるよ。手をつないだりして、かわいいなぁ。」 同じ病室のほかの患者さんも、 苦しい闘病生活の中で、Aさんの話が唯一の楽しみになっていました。 ところがある日突然Aさんが何も教えてくれなくなりました。 Aさんの病気が進行し、亡くなってしまったのです。 同じ病室にBさんという、患者さんがいました。 Bさんは、Aさんばかりが外の風景を独り占めしていることを 面白くないと思っていました。 そこで、Aさんが亡くなった後、看護婦さんにすかさず自分を窓際にベッドに変えてくれるよう頼んだのでした。 看護婦さんは困った顔をして渋りましたが、Bさんがあまりにしつこいので、とうとう承諾したのでした。 Bさんは大喜びでした。 でも病気で心が歪んでしまったBさんは 「俺はAのように、みんなに外の様子を聞かせることなんかしないぞ。 思う存分、一人で外の景色を楽しむんだ。」 そしてついに窓際に移ったBさん。 期待に胸を膨らませて、窓の外を見ました。 しかしBさんは、愕然としてしまいました。 そこにはきれいな花も、かわいい子供達も、 何にもありませんでした。 見えるのは、隣のビルの灰色の壁だけでした。 Bさんは、その時すべてを悟りました。 Aさんは同じ病室のみんなを少しでも喜ばせようと、見えもしないたのしげな風景を一生懸命自分で作って話していたのでした。 Bさんは、初めてAさんのために涙を流しました。 そしてBさんも、Aさん以上に、窓の外の素敵な景色を、 みんなにたくさん、聞かせてあげたのでした。 *元の話は花→チューリップ うそをいうことはよくないですね。 でもこの場合のうそは、みんなを幸せにするから、許されると思います。 この話を聞いて、私は「赤毛のアン」を思いだしました。 身よりもなく不幸な状況でも、彼女はいつも想像力を失わずに、いつも心は輝いていました。 暗闇であっても、ほんのひとかけらの想像力があったら、そこは、いごこちのいい場所に、かわるということを、教えてもらえたような気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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