【心の風】
【心の風】★心学者・円 純庵氏の言葉から―◎風はなぜ吹くのか。 幼い頃、考えたことがあるはず。 風は気圧の差によって生じる。 その差が大きいほど風は強いという。 では、心の風はどうして起きるのか。 それは喜怒哀楽における心の差で生じる。 楽しいと思ったことが、楽しくない、つまらないと不満という風が吹き、 心を荒らす。 成功すべきことが失敗や中断すると、失意の風が吹き、心を乱す。 その風が強いと他人まで吹き、同じように心を不安定にする。 心の風が吹くのは当たり前、自然のことである。 しかし、その強弱と方向を抑えるのは自分自身の心。 自分が吹かす心の風、自分で抑制できますか。 不平という風、不満という風、失意の風…… 心に吹く荒れた風を 自由自在に操れるようになれますように。 (参考文献:円 純庵著 「恕(じょ)、人に求めない生き方」青春出版社)________________________________________ *喜怒哀楽のうち、「喜・楽」の心は明るく、太陽の光を受けた高い気圧で、 「怒・哀」の心は暗く、太陽の光のない低い気圧のようなものです。 感情というのは、最初は小さなものですがだんだんと大きくなりやすい もので、それが心の全体を占領してしまいます。 感情は心の種火のようなものともいえるでしょう。 だから、ふだんから感情の波の上げ下げをしないほうが、心は安定します。 闇を消すには、光を当てるしかありません。 その意味では、闇というものは存在するものというより、光がないだけの 状態ともいえます。 光を生むのは、自分自身の心しだいです。 心を操るとは、心に光を生む自分なりの方法、あるいはコツを見つけて 使うことです。 難しいことだと考えずに、やればできると考えましょう。 笑顔を心がけ、小さなことにも楽しく、嬉しく、ありがたいなぁという 気持ちを忘れないことがいちばんのコツです。