思えば遠くへ来た私

昨日から

「明日は小児科医の所へ行くのよ」

と娘に言っていた私。

いきなり連れていって泣かれるのはイヤだったから

ちゃんと話しておこうと思ったのだけど。

言う度に

「小児科医？注射無い？」

と訊いて来るので

嘘をつけない私は

「行ったらわかるから」

とその事には触れないようにしていた。

予約は朝の9時だったので

バカンスボケしていた私にはちょっとつらかったけど

今朝なんとか時間通りに医者へ行き

少し待合室で待った後

すぐに娘の番になった。

が、娘

診察室に行きたくないと珍しく駄々を捏ねる。

先生に診察されている間もずっと泣きっ放し。

いつもの健康診断の時のように

口や耳の中を診たり

身長や体重を量られた娘、

私が新しくおむつを付け出したら

「終わり？」

と涙目で訊いて来る。

「ほとんどね」

と答えて娘を抱き上げ

先生が注射の用意をしている間

診察室に飾ってある何かのトロフィーとか写真とかを指さして

娘の注意をそらし続けた。

でも先生が注射を構えて娘の後ろへ立つと

娘、異変を察したのか

どうにかして後ろを見ようと首を回し始めた。

が、時既に遅し。

注射の針は既に娘の背中へ突き立てられていたのだあ！！

・・・あれ？

娘、笑ったまま無反応・・・。

痛くないのかな？

もしかして先生、注射を打ってる振りしてるとか？

そんな馬鹿なことを考えてしまった私だけど

勿論そんな訳は無く

娘の背中のうたれた所は赤くなり

血までぷっくり滲んでいる。

でも、娘、全く全然これっぽっちも

本当に少しも泣き声を上げず。

いつもなら凄い勢いで泣き叫ぶんだけど。

・・・今日はたまたま痛くなかっただけかしら？

それとも娘が鈍感なだけ？

少し不安になりながらも

強くなったのかもしれない娘の成長を感じずにはいられなかった。

この分なら来月も大丈夫かな？

そう、来月も又予防接種を予定しているのだ。

思えば生まれてからこの2年間、

何本注射を打たれたのだろう。

本人も勿論痛いだろうけど

付き添ってなだめる母も結構つらい物がある。

来月も今日みたいに泣かずに済んだらいいけれど

そうとは限らない所がちょっと怖い。

ちなみに娘、

身長89cm、体重12.8kgになってました。

やはり身長はちょっと高め。

パパも息子もでかいから

やっぱり娘もでかく育ってしまうのかしら・・・。





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