|
テーマ:小学生ママの日記(28707)
カテゴリ:息子
フランスでは毎年この時期になると
消防隊員が各家庭を訪ねて カレンダーを売って回る。 私もわざわざやって来る彼らを目の前にすると 「いりません」なんて言えなくて ここの所毎年買っていた。 値段は「5ユーロでも6ユーロでも」と言う彼らの言葉に 最初は確か6ユーロ払った物だったが 「5ユーロでも」と言ってるんだから5ユーロでいいだろう と思い直し ここ2.3年は5ユーロを払っていた。 このカレンダーだが、 使ってみるとなかなか使い勝手が良くて 学校のバカンスも表示されてるし 小さいが、毎日書き込める場所もあるし、 実はとても重宝していた。 なのに。 さっき私が娘とシャワーを浴びて 先に娘を出して自分の世話をしている間に 誰かがうちにやって来たのが聞こえて来た。 なんだろう? と思って出て来ると 「今、消防隊員がカレンダーを売りに来た」 と言う旦那。 「で、買ったの?」 「お金がなかったから買わなかった」 ・・・・・・。 お金がないって、 ちょっとくらいアンタのズボンのポケットに入ってるでしょ? もし本当に無くても 私に一声かけてくれれば すぐにでて来て自分で買った物を!! 私が怒って旦那を責めていると なんと息子が 「まだ外にいるみたいだから 僕が今から行って買って来るよ」 なんて言ってくれた。 「ホント?」 喜んで息子に5ユーロを渡し、 それを嬉しそうに手に握って もたもたと靴を履いて出て行く息子。 でも、 息子が出て行った時点で 消防隊員達はすでに下の階へ移動していたらしく すぐに「もういなかった」と息子が戻って来てしまった。 諦めきれない私が ドアの外へ顔を出して 彼らの声が聞こえないかと耳を澄ますと すぐ下の階で何やら人声が。 それを受けて息子も 「もう一回行って来る」 と飛び出して行ったので 私も期待して待っていたのだけど。 しばらくして戻って来た息子の手には 何も握られていなかった・・・。 息子の談。 「下の階へ行ったらもう誰もいなくて その下の階で誰かが喋ってたからもう一階下へ降りたら 消防隊員がいたんだけど すぐに扉が閉まったから 僕にはどうにも出来なかったんだ」 ・・・・・・。 それは、一体、どう言う事? 扉が閉まったって、 どの扉? 確かに半透明の扉があったりするけど それは誰でも開けていい物だし 閉まったからってアンタが行けない訳じゃないでしょうに。 「その扉じゃないよ」 ・・・それ以外には、扉なんて無いじゃん。 「違うよ、その、あの、扉だよ」 この辺りから息子の供述は曖昧。 消防隊員はいたの? 「いたよ。見たもん」 見たんなら、どうしてカレンダーをくださいって言わなかったの? 「すっかり忘れてたんだ」 ・・・意味不明。 カレンダーを買いに行ったのに なんで忘れられる訳? 「だって、忘れたんだもの」 ・・・あ、そう。 思うに息子、 消防隊員を見た途端 怖じけづいたのね。 そうに違いない。 扉が閉まったって言うのも なんか、うさんくさいし。 ・・・アンタなんかに頼むんじゃなかったよ。 なんて言ってももう遅すぎるか。 今年は消防署のカレンダーは無し、か。 ・・・明日、スーパーで他のカレンダーを買って来なくちゃ。 blog ranking お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[息子] カテゴリの最新記事
|
|