[トーチャン・ガンダム]-エピソードジオン 第3章「防衛戦」Part4
今までのまとめは上記のバナーをクリック!なお、お知らせが文末についています。そちらも見てね。-------------ブリーフィング終了後、フラットは作戦の展開を予想しながら、廊下を歩いていた。-------------「A隊として、司令が出撃される、か。 A隊の役割から言って、ある意味最適とも言えなくもないが、危険度も高い。 ゼロがうまくサポートすれば・・・ B隊はテツとB.B.だな。 B隊もきつい任務だが、あの二人のコンビネーションがあれば・・・」「よお、フラット」フラットはあからさまにイヤな顔をした。あいつが声をかけてくるなんて今日は厄日に決まっている。「ジャックか」ジャックは第2小隊の副隊長である。第1小隊の隊長であるフラットに以前から対抗心をもっており、ことあるごとに突っかかってきていた。「会えてうれしいぜ、フラット少佐殿」「俺はまったく逆の気分だ。ぶん殴られたくなかったら、さっさと失せな」「ハハハ、隊長さんは短気でいけないね」どうしても話がしたいらしい。仕方なく、フラットは付き合うことにし、思っていた疑問を口にした。「ところで、第2小隊はなぜ今回の作戦に参加しないんだ。 ミイコから協力要請が出ているはずだが?」「うちの隊はあんな頭の悪い作戦には参加しねえんだよ。」「だが、戦いに敗れれば、お前たちだって・・・」「とはいえ!」ジャックはフラットの発言を大きな声で遮った。「とはいえ、戦ずに基地で震えているつもりは毛頭ない。 俺たちは俺たちの好きにさせてもらう。」この期に及んでこの態度か!こいつらの作戦無視はもう1度や2度ではない。「目標を達成できさえすれば良い」という考えで、何の連絡もなく、とんでもない行動に出るのだ。しかし、確かに多くの戦果を残しており、ノイエンも容認せざる得ない有様だ。今回も何か考えているのだろうか?無理に帯同させても、やっかいごとが一つ増えるだけだ。「ふん、勝手にすればよかろう」「少佐殿に言われなくても、もちろん勝手にやるさね。 そうそう、今回の作戦、少佐殿は後方支援らしいな。 やっぱ頼りにされているエース様は違うね。」「なに!?」「危険な任務が割り当たらないように司令に取り入って頼んだんだろう? 『ぼくはこわいのがきらいなので、あんぜんなところがいいでちゅ』ってな」「おい、どの口が言っているんだ?」フラットは手が出そうになる衝動を抑えながら、低い声で鋭くつぶやいた。ケチな挑発に乗って、こちらから暴力を振るうようなまねを避けなければならない。「おー、怖い怖い。 ま、せいぜい頑張るんだな、後ろで。 ハーッハーッハー」立ち去っていくジャックを見送りながら、こんなヤツを仲間を呼ばなくてはならないかと思うと、フラットはめまいを覚えた。続く---------------緊急告知!!次回から、侵攻してくる連邦軍視点で、物語を進めようと思っています。そこで、連邦軍の部隊の司令官のモデル募集します!!立候補していただいた方のハンドルネームから、キャラの名前をつけさせていただきます。経歴や性格なども要望がありましたら、できる限りお応えします。んではよろしく~