【書籍感想】遥かなる虹の大地 架橋技師伝
書籍の感想です。今回は「遥かなる虹の大地 架橋技師伝」です。遥かなる虹の大地 架橋技師伝/葦原青【合計3000円以上で送料無料】この世界には架橋技師という職業があります。架橋、つまり、橋を架ける技術者なのですが、橋のかけ方は特殊で、歌を使います。歌といっても呪文のようなもので、呪文を使って木、石、鉄などを橋の形に変成させていくという感じです。なので、修練を積んだものであればあっという間に橋を架けることができます。とても有用な才能なのですが、いち早く目を付けた国は主に軍事目的で利用していきます。そうですよね。どこにでも簡単に橋を渡すことができるとしたら、攻撃のバリエーションは非常に多岐に渡り、優位に戦いを進めることができますもんね。主人公のフレイは自分の架橋技師の才能を信じつつも、現実には戦争に使われ、多くの人が死ぬことに加担しているということに悩み、もがき、苦しみます。そんな彼の未来とは・・・という感じのお話です。本人だけの話だけではなく、相棒のエピソードや、伝説の架橋技師とされながらも裏切り者として国内で蔑まれている師匠の真実など様々なことがフレイの成長に繋がっていく様はなかなかに面白かったです。