【書籍感想】紅霞後宮物語第四幕
書籍の感想です。今回は「紅霞後宮物語第四幕」です。紅霞後宮物語 第四幕【電子書籍】[ 雪村花菜 ]このシリーズも4幕まで読み進めております。なんかね、すごくはまるんですよ。主人公の小玉のセリフはちょっと現代風のときも垣間見え気安さがあるのですが、それだけではありません。その周囲を取り巻く舞台設定、人物設定、役職などかなりかっちりしていてその両方が相まってなかなかやられます。今回は小玉は前回発生した事件に繋がる何かがあると考えた文林の命により、現地調査への乗り出します。そこである事実を知り、その解決に乗り出すのですが、当初は皇后の行啓という口実だったので、いかんせん兵も必要最小限しか随行させていません。町全体が敵、とするならば、兵力が足りない。はてさてどうしよう、なんて思っていたら、この事態を利用しようしていたのは、なんと文林でした。彼は皇后に一軍を預かって欲しいと思っていましたが、小玉に反対されていて(皇后が力を持ちすぎるのは良くないのでは、という思い)ある意味強行突破するように、この事態に合わせて軍を送り込み、勅書で彼女に軍を率いることを命じるのでした。普段の彼女であれば、勅書であったとしても気に入らないことには従わないでしょうが、状況が状況だけに軍を率いて事態を解決に当たることになるのでした・・・うーん、文林、腹黒いね。