【書籍感想】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いII」
書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習いII」」です。【小説5巻】本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第二部「神殿の巫女見習いII」【電子書籍】[ 香月美夜 ]マインちゃんのお話もいよいよ進んできて、アニメの終わりまで追いついてきました。この次の巻からはアニメでは描かれていない部分ですね。楽しみ。とは言え、この間の話もアニメでは結構端折られていたりしたんだなぁと分かりました。今回、とうとう本が完成するのですが、アニメでは版画みたいな感じで木で原版を作っていた気がするのですが、小説では木だけでは細かい彫りが難しい(特に文字)ということで紙をカッターで切って原紙を作って作成していました。(まあ、細かい部分だし、本筋にはあまり関係ないので、問題ありませんが)どちらでも良いのですが、小説の方が試行錯誤している感が良く伝わってきて良いですね。側仕えの人の意識改革というか、心の変化というか、も細やかに描かれていてマインが主人公だとはわかっているのですが、ルッツにもギルにもデリアにもフランにも共感する部分があって楽しかったです。アニメの最終盤でもあった巨大トロンベ狩りで、平民を快く思わない騎士にあわやという事態に追い込まれ、危うく助けてもらった後、巫女見習いとしての実力を見せつけて荒れ果てた土地を再生するわけですが。神官長が一言「やりすぎた」荒廃した土地をあっという間に再生したその膨大な魔力は多くの貴族に注目されることになる、というのが神官長の心配でした。貴族が取り込もうとすればそれは貴族間の政争にマインちゃんが巻き込まれるということです。神官長は魔法具でマインちゃんの過去、つまり麗乃の記憶を視ることで、マインちゃん自身が危険な思想を持った存在ではないことを確認します。しかし、だからと言ってマインちゃんをどう守っていくことができるか・・・今後の展開が楽しみですね。