【書籍感想】夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神
書籍の感想です。今回は「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」です。夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 [ 水野敬也 ]夢をかなえるゾウの第2弾。今回は芽の出ない終わらない芸人の話です。8年も新人発掘ライブでくすぶっている西野。そこに現れたのがガネーシャだったのです。自分を笑いの神様だと自称しているガネーシャから「コンビ組もうか?」といわれた西野。果たしてうまくいくのでしょうか?タイトルにもあるとおり、西野には貧乏神が憑いています。貧乏神の解釈は色々あると思いますが、この小説では「貧乏神が貧乏にするわけではない」というスタンスを取っています。そうではなく、「明らかに貧乏になる資質を持っている人の側は貧乏神にとって居心地が良いので、結果的に棲みついてしまう」ということのようです。なので、貧乏神がついているからといって西野に可能性がないわけではありません。しかし、「西野さんって御笑いの才能なんて皆無なのにそれでもお笑いに挑戦するなんて、間違いなくずっと貧乏で私もずっと憑いていられるだろうから」なんて告白されちゃいます。貧乏神の幸子さんは美人なだけにこの告白は複雑なところですね・・・幸子さんに「素敵」と言われれば言われるほど、貧乏まっしぐらというわけです。そんな幸子さんですが、頑張ろうと前を向く西野に、「貧乏神に嫌われる行動」というのを教えてもらいます。例えば、「相手を喜ばせて報酬を得る」「プレゼントをする」などと言ったことです。仕事とは嫌なことをやるのでもないし、言われたことだけをやるものでもない。そう考えてやっている作業は成果も出にくいし、評価もされにくい。結果的に貧乏になっていくというのです。そうではなく、相手を喜ばせた分だけ報酬をもらう、と考えれば言われたことだけをやるのではなく、「もっと喜ばせてやろう」と考えるようになれるのです。そして、あげたものは自分に返ってくるのです。プレゼントをして、相手の人は喜んでくれているかもしれません。しかし、実はその喜ぶ姿を見て、自分が一番満足しているなんてことないですか?相手の満足が自分に返ってきているわけですね。そして、もう一つ重要なことが、何かを与えたら、何かを受け取るということです。与えるだけでは当然貧乏から脱することはできないですし、「自分の欲求を押さえつけている状態」なので、意欲が低下してしまいます。与えた分だけ(有形、無形問わず)何かをもらうことで、バランスが取れるわけですね。などなどを貧乏神の幸子さんから教えてもらいます。そして、西野はある決断をするのでした。1巻より実用書っぽい要素は弱いと思います。でもお話としては面白かったです。でも、私は1巻の方が好きです。もっと言えば4巻の方が好きですが。さて、3巻はどんなお話かな?楽しみです。