【書籍感想】幻想郵便局
書籍の感想です。今回は「幻想郵便局」です。幻想郵便局 (講談社文庫) [ 堀川 アサコ ]先日「幻想商店街」を読んだのですが、こちらの作品の方が先に出ています。とはいえ、あんまりリンクしていないので、順番はあまり気にしなくても良さそうです。幻想シリーズはこの世とあの世の間、みたいな部分がテーマみたいですね。今回は郵便局という見た目ではあるのですが、亡くなった方が極楽に向かうための門を管理している場所になります。そこに就職活動が上手く行かないアズサがアルバイトできることになります。しかし、決め手が履歴書の「特技:探し物」という部分でした。なので亡くなった方で探し物への未練が捨てきれずに往生できない!とかで活躍するのかと思ったのですがちょっと違いました。彼女の探し物を探す能力を欲していたことは嘘ではないのですが、それは起請文という誓約書を探すためでした。それは郵便局が経っている場所に以前神社が経っていたことに端を発していて、神さまの怒りを買ってしまっているのです。それとは別(?)に殺されてしまった事で怨霊となってしまい、成仏できない女性が出てくるのですが、色々調べていく中で、犯人に迫っていくことになります。なんか彼女の特技の扱いが中途半端なのと郵便局の話と怨霊の彼女の犯人探しがあんまりリンクしていないので、ちょっとまとまりがないように感じました。それそれがそれぞれに解決に向かったような感じ。もう少しリンクしてたらもっとスッキリしたかも。文体は不思議な魅力に包まれていて、ほんわか楽しく読めました