【書籍感想】京は成仏びより
書籍の感想です。今回は「京は成仏びより」です。【中古】京は成仏びより / 神狛しず幽霊が視える体質の鉄也が騒動に巻き込まれる話。なわけですが、徹夜の一族「渡利家」はなかなか事情が複雑です。お祖父さんにお妾さんがいて、その息子も前妻(死別)、愛人(行方不明)、後妻とその連れ子がいる。鉄也はお祖父さんの正妻の息子の家計なのですが、息子夫婦は医師となり、僻地医療に旅立ってしまっています。鉄也は会社をリストラされ、奥さんと離婚し、伯母さんのもとへ居候しています。なんかいやに複雑な家庭事情だなと思っていたら、そこを解きほぐすのがメインのお話でした。渡利家の話はおまけだと思っていたので、この関係を解きほぐし、行方不明になった愛人とその子どものことまで面倒を見る感じなのですが、話があちらこちらに飛び交って理解するのが結構大変でした。ちょっとわかりにくいなと思いました。