【書籍感想】迷子と迷子のアクセサリー店 家なき少年と彷徨う国
書籍の感想です。今回は「迷子と迷子のアクセサリー店 家なき少年と彷徨う国」です。【中古】 迷子と迷子のアクセサリー店 家なき少年と彷徨う国 ビーズログ文庫/高里椎奈(著者),THORES柴本そもそもどこから来たかも忘れてしまった、そもそも自分が誰かも分からなくなってしまった迷子。迷子の「迷」からだと思うのですが、メイという名前で呼ばれるようになります。その彷徨いこんでしまったお店はアクセサリー店です。ですが、ただのアクセサリー店ではありません。お客様の意思によりお客様の世界観の世界と一時的に繋がるお店です。店主のシオンはお客様が来るたびにその気持ち第一に考えて希望のアクセサリーを考えていきます。逆に言うとメイは自分の国を何らかの理由で捨ててしまったために、元の国との繋がりを無くしてしまっているために道が存在しないわけです。そんなメイはある意味自分探しをしていくわけですが、タイトルのもう一人の「迷子」とは誰のことなのでしょう。まあ、登場人物も少ないので選択肢はほとんどないわけですが、シオンの思いとかをメイは知ることになります。そして、メイは自分の国には帰れないものの、自分の主義主張と合致する世界を見つけたにも関わらず、ある選択をすることになります。まあまあかな。世界観とお店の描写はとても素敵です。