【書籍感想】サウスポー・キラー
書籍の感想です。今回は「サウスポー・キラー」です。サウスポー・キラー (宝島社文庫) [ 水原秀策 ]野球小説です。人気球団のサウスポーピッチャーである沢村はある日、自宅近くで暴行を受けた上、八百長に加担しているという告発状がばらまかれる。野球の八百長は非常に神経質になるところです。「黒い霧事件」とかもありましたし。球団としては疑惑だけでも問題なわけで、沢村は2軍に落とされてしまいます。沢村は自身の潔白を証明するために動き出すのでした。調べていくうちに自身を襲った男が「高木」という元警察官であること、ここ数年何人もサウスポーがトレードに出されていること、球団副社長が野球選手のことを良く思っていないことなどが分かってきます。果たして高木に指示を出している黒幕は誰なのかそして・・・黒幕は私が想像していた人とは違っていて謎解きパートまで楽しめました。あと、ラストで身の潔白を晴らすためにもマウンドに上がるのですが、野球のシーンの描写も良かったです。