【書籍感想】華国神記3 終わりし神の残影に
書籍の感想です。今回は「華国神記3 終わりし神の残影に」です。華国神記3 終わりし神の残影に (中公文庫 く23-13) [ 九条菜月 ]最終巻です。玄楽は猩々緋と通じていて、皇帝を倒すことを目論んでいました。そして太子が姿を見せないのは本当に体調不良になっているのですが、これは太子が呪いを掛けられているからでした。その呪いを解くために春蘭の真名が必要だったというわけです。まあ、仲望の兄がただ単に己の欲望のためだけに神の力を手に入れるわけはないとは思っていましたが、納得ですね。しかし育ちに育った呪いを解くためには神としての春蘭も無事ではすみません。それでも呪いを解くのか、それとも自重して真名を取り戻し、元の邑の民を守る生活に戻るか。自分の命と天秤にかけた選択を迫られるのでした。そして春蘭は・・・ラストはとても希望の持てるもので良かったです。兎天はすごく印象深いキャラだったのにエピソードもすごく薄かったし、その後も不明だし、行動原理もはっきりしませんでした。もっと描いて欲しかったなあ。