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カテゴリ:本の感想
書籍の感想です。
今回は「AI法廷のハッカー弁護士」です。 AI法廷のハッカー弁護士 [ 竹田 人造 ] 裁判官にAIが導入されたら、という少し未来の お話です。 IFの話ではありますが、近い将来、あり得るかも しれません。 人間の裁判官は恣意的な判断をするかもしれません。 また、証拠資料をその場で読み、判断する事は無理 なので証拠資料は事前提出が基本ですが、AI裁判官は 一瞬で読み込んでしまうので、裁判の迅速化に 繋がります。 なので、うまく活用されれば非常に有用に思えますが、 ハッカー弁護士の機島は逆にAIの不備をついて勝訴を 勝ち取るという悪徳(?)弁護士です。 被告の納得感などお構いなし、過程もどうでも良い、 ただ勝ちさえすれば良い、というやり方で一審で 無罪を勝ち取った機島ですが、被告の軒下は 納得しません。 ひよんな事から、機島がチートしている事が軒下に バレてしまい、控訴審では無罪は無罪でも被害者の 自殺ではなく、真犯人を見つけて欲しいと頼まれた 機島。 果たして、機島は・・・ そんな感じで転がり込んできた軒下は機島の 良心(?)のような存在として活躍(?)して いきます。 話は、過去のAI裁判官による判決の謎を機島が 求めている事が明らかになります。 果たして、AI裁判官に隠された秘密とは・・・ なかなか面白かったです。 機島のどんな手段でも勝訴を勝ち取るという姿は 破天荒でもあり、面白くもあります。 またAI裁判官が導入されたらどうなるかという 未来が克明に描かれ、ワクワクしながら読みました。 機械には不要かもしれませんが、人間には「納得感」 が必要です。 AI裁判官には結論だけでなく、理由もキチンと説明 できる機能があると良いかなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.29 10:07:15
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