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プロフィール

麻生 百合之介

麻生 百合之介

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2004年10月11日
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カテゴリ:カテゴリ未分類










三日も台風ネタで引っ張るのもアレなんでござるが、墓参りお見舞いから帰ってきた(たまの休みに何やってんでしょうか、拙者・・・T▽T)ので日記を更新。台風一過の秋晴れが期待されたこの連休、目一杯予報が外れましたが、皆さんいかがお過ごしですか?頑張って三日連続で日記更新の御庭番・麻生百合之介です、こんばんわ。









今日は前触れも無く、いきなり昨日の続き。それでは”リッキタイフ~ン”最終章のはじまりはじまり~♪







嵐の中、鉄パイプを運び出してDr.ハマーの愛車を救出した御庭番、取り敢えず陣羽織を着替えた。雨風は相も変わらず激しく窓を叩いている。しばらく嵐は過ぎ去る気配を見せなかった。






「あのー、百合之介殿」




と、そこへ、入藩一年目のタツノリくんが入ってきた。タツノリくんは本来斥候役だが、今回助太刀に来ていたのだった。




『おお、若大将。兵糧の補給は終ったのでござるか?』



「はい。でー、一行和尚がお帰りになるそうなんですが。」



一行和尚は戦で散った兵を弔う和尚で、御庭番達とは別の藩から来た僧兵である。本日の戦闘も目途がついたので帰るが、この嵐の中、脚が無いとのことであった。



『おお、左様か。されば拙者がお見送り致そう。』



「宜しくお願い致します」



一行和尚は僧らしからぬ蓬髪をぺこりと下げて言った。



『では、拙者は一行和尚をお届けして、このまま失礼する。』



「ああ、宜しくたのむ。」



「百合之介殿、兵糧蔵の南京錠は・・・?」



陣屋の傍にある兵糧蔵は敵に狙われないように、厳重な施錠をすることになっている。しかし、先を急いでいた御庭番は、



『たのむ』



と言って若大将に任せて一行和尚を連れて外に出た。














何時の間にか、外は雨風が弱まっていた。












『おお、これなら無事に御身をお届けできそうですな。』



「はい。これも御庭番殿の善行の賜物でしょう。」



一行和尚は柄にも無いお世辞を言っていたが、御庭番は聞こえない振りをしていた。



『ささ、一行和尚、お乗り下され。』



「失礼します。」



『宜しいか?では、参りますぞ。』














がらがらがらがらッ








御庭番は蓑と笠を身に纏い、大八車を引っ張った。雨は相変わらず降っているものの、視界を遮る程では無く、風も思った以上に弱まっていた。どうやら嵐は過ぎ去ったらしかった。






途中、何箇所か他の大八車がぬかるみにはまって立ち往生していたが、御庭番の大八車は車高の高い名車・”NONDAの千鳥足号”。少々の洪水など意にも介さないその雄姿は、さながら戦場の荒野を疾走する名駒のようであった。




暫く進むと、戦場の外れに灯火が輝き始めた。どうやら無事、和尚を目的地まで送り届けることができた。




『ささ、一行殿、着きましたぞ。』



「おお、有難う御座います。」




一行和尚を戦場の外に連れ出した頃には、嵐はもう大分弱まっていた。御庭番は一行殿に別れを告げ、自らの詰所に戻ろうと大八車の舳先を西の方角に向けた。















ところへ















プルルルルル










と、突然携帯糸電話が鳴った。陣屋からの電話だった。









『はい、もしもし、こちら麻生百合之介。何者だ名を名乗れ(゜▽゜)』







”あ、百合之介か?”




声の主は他ならぬDr.ハマーであった。




『おお、どうなさいました。まさかハマー殿も拙者に送って欲しいのではありますまいな。』






「いや、俺は自分で帰れるから。・・・・ってか百合之介、お前南京錠の鍵持ってない?







『は?南京錠の鍵なんざ、拙者が持っている訳が・・・・』




























・・・・(_ _;)。。。。





















『・・・持ってました
(T▽T)。。。』













”あのさー鍵閉めないと帰れないんだよね、俺ら。











・・・い。。。











・・・い・・・









『今から戻りまする
(T▽T)』

(ああ、今日こそは殿しないで済みそうだったのに~)







”そうだね。悪いけどサッサと戻って来てはあと









御庭番は西に向けた大八車を東に向けて、発進した。








ガラガラガラ・・・






暗い夜道をとぼとぼと進む大八車に先ほどの雄姿は微塵も見られず、まるで敗残兵の様である。御庭番は早く帰りたい一心で、一行和尚を送ったのとは別の経路で陣屋へと引き返した。







ガラガラガラ・・・









(あーくそう、どうして南京錠の鍵なんざ拙者が持っているのだ・・・--;)








ガラガラガラ・・・








(こんなことならタツノリに言われた時に素直に兵糧蔵の鍵を掛けに行くんだったわい。)







ガラガラガラ・・・







(う~む、どんな顔して陣屋に入ろう。バツが悪いのう・・・)







御庭番が大八車を引きながら、そんなことを考えていたその時―。










ガッ・・・!!











と、











突然大八車が停まった。。。











と、途端に、












大八車の中に大量の水が!!











『おわわわっ!?な、なんじゃこら!?』















そう・・・













大八車・水没す
(T▽T)










『わたーっ!!やばい!!』











御庭番は慌てて大八車を飛び降り、水没した大八車を押して沈没から逃れようとした。そんな御庭番の傍を













物凄い勢いで馬須通過。
ごおおおおっって音発ててました)













当然・・・












波が起こるわな(T▽T)












迫り来る馬須!!














襲い掛かる泥水!!












揺れる大八車!!






































































夜道でずぶぬれになって佇んでいる漢一匹
(T▽T)・・・











(うう・・・なんでこんな目に。。。)






馬須が通過した後、御庭番は後から通りかかった親切な軽虎のおっちゃんに大八車を引っ張って貰い、何とか大八車を復活させて陣屋に戻った。







「おお、百合之介、よく戻っ・・・な、なんだその格好は?まだそんなに雨降ってるのか!?」






雨に打たれた仔犬のような御庭番の姿を見て、Dr.ハマーはそう言った。










『いやあ、”フラれ”ちゃいました(^▽^;)ゝ♪











ホントのことを言えるはずもなく、寒いギャグで笑って誤魔化した御庭番の目にはキラリと光るものがあった・・・。















この物語の最後を締めくくるに当たり、御庭番はこう叫びたい。


















都バス、今度会ったらぶっ都バス!!




















・・・・( ̄ー ̄;)。。。
















えーお後が宜しいようで・・・・(泣)。











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最終更新日  2004年10月12日 02時43分32秒
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