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”ぶ・ら・り途中下車の旅 ~ 御庭番・憧れのハワイ航路~ ” さて、マウイ島を脱出し、無事オアフ島に戻った御庭番は、その日の夜はホテルの中にあるセルジオと言うイタリア料理の店で遅い夕餉とワインを頂いた後、酔っ払った愚父を連れてホテルの中庭にある屋外ラウンジで閉店まで酒を呑んだくれていた。 で、次の日は二日酔いですた (ハワイに行っても変わらぬ日常がそこにある) ハワイは今日が大晦日。日本では既に正月を迎えていて、前日の夜にホテルのケーブルテレビで紅白歌合戦を見てやろうと思って有料のケーブルテレビを見ていたのだが、泥酔して爆睡してしまったので見ることができませんですた(--;)。 大晦日っつーと御庭番は毎年明治神宮に初詣に行って虚しいお願いをしちゃあ朝まで飲んだくれている訳なんでござるが、今年の御庭番は ニューイヤークルージングカウントダウンパーティに参加することに ハワイの、更に年越しの、更に更にクルーザーでのカウントダウンパーティって言やあんた、 豪華な料理 と おいしいお酒 と 美女がいっぱいでございます (勝手な思い込み) 今年最後の御庭番の妄想 「お独り?お隣宜しいかしら」 『独りじゃありませんが、拙者の隣はいつだってあなたのような美しい人の為に空いてますよ』 「まあ、お上手ね。そうやって何人の女性を口説き落としたの?」 『あなたほど美しい人がこの世に数多居る訳ありますまい。さあ、新年の夜を二人で祝おう 』 って・・・ 妄想に股間・・・じゃなかった胸を膨らませていたが、ナイトクルージングニューイヤーパーティは22:00までお預け。この日は天気も薄曇りだったので、日中は銀ブラならぬハワブラでのんびり過ごすことにした。 前日の夜のディナー中に、おかんが 「明日こそは買い物に行きたいのう・・・」 と言い出したので、ハワイ最大のショッピングモール、アラモアナハワイアンセンターに行くことに。で、時間が勿体無いのでさっさと身支度を済ませ、隣室に起居しているその他大勢を迎えに行くと まだ寝てやがるこのナマケモノ共 (--;) 『父上!母上!何をしておられる!もうとっくに陽は昇っておりまするぞ!!さあ、はよう起きた起きた!!』 「う~・・・後5分・・・」 「をーゆりのすけか、二日酔いでワシ頭痛いんじゃが・・・」 「百合之介、いつも寝坊する癖にこう言う時だけ早起きだの・・・」 『いいからはよ起きんかい!!』 (T▽T) 御庭番はウダウダしているその他大勢の布団を引っぺがして叩き起こした。 が 「あにきー、俺腹減ったよ、なんか食おうよー」 「わらわも」 「そうじゃ、ホテルの下に食堂があるから、そこでモーニングと洒落込もう」 ・・・って言うじゃな~い? 何言ってやがるんですかあんた方 (T▽T) 今何時だと思ってんでしょうか。ハワイに来て半日を無駄にすることがどういう暴挙であるかと言うことが全く判ってませんこいつら。 しかしここでも多数決で負け (T▽T) ホテルの中庭にあるレストランで遅いモーニングを採り、よーやっと出発しようとした時は既に昼でした。(きっ・・・貴重な時間が・・・T▽T;) 目指すアラモアナショッピングセンターはハワイ名物のトローリーバスに乗って、ホテルから20分程の所にあった。ここは名だたる有名ブランド店が並ぶだけでなく、レインズ、パシフィックハーレーダビットソンなどの老舗まで揃った巨大マーケットで、御庭番はここで今夜の勝負服を買った。そう、 アロハシャツと短パン。 (う~ん、つくづくお笑い根性丸出しな自分が憎い・・・) 他にも少々の買い物をして、マーケットの入り口で離れ離れになったその他大勢と合流したら、おかんの手には持ちきれない程の紙袋が。その紙袋のマークを見てみると・・・ ”ぐっち” ”ぷらだ” ”てはにー” ”くりすチャンでょーる” ”ばばりー” とバブル時代の成金もまっ青なブランド品の買占め。何処にそんな金があるんでしょうか。普段10円安いってだけで1km離れた店まで歩いて買いに行く癖に。まるで解き放たれた飢狼のようどすた。 参時間程そうしてショッピングセンターを徘徊し、夜のディナーの時間に合わせて軽い食事を済ますと、おかんはまだ買い足りないらしいので、荷物持ちにおととを残し、御庭番とおとんはホテルへ。おとんは慣れないショッピングに疲れたのか、夜に備えてか、そのまま眠り込んでしまった。で、御庭番はまだ時間があったのでホテルの中にあるビジネスルームに行き、正月のご挨拶代わりにお城のTOP画像を更新したって訳。その後は御庭番も時差ボケもあったので部屋で独り眠り込んでしまったのだった。 目が覚めたのはもう陽が落ちた頃だった。拙者はベッドから起き抜けると日中に買い込んだアロハと短パンで出陣の支度完了。そろそろ集合時間なので隣室のその他大勢を迎えに行ったのだが・・・ とんとん。←ノックする音 (誰じゃい?)←扉の向こうの声 『オレオレ』 (・・・”オレオレ詐欺”か?) 『オレだよ、オレ』 (・・・”オレ”等と言う名前は知らんが。) 『えーがらはよ開けんかい!このクソ親父 (T▽T)!!』 (うるさいヤツじゃのう。。。折角寝てたのに・・・) ガチャリと音がして、扉が開くと、そこにはステテコにランニングシャツと言う日本人丸出しなおとんが寝惚け眼をこすりながら立っていた。 『まだ寝ていたんでござるか(--;)。そろそろ出発のお時間ですぞ、父上。』 「ん?ああ、もうそんな時間か。」 『?父上、母上と弟はいかが致した?』 「ん・・ん~む・・・をを、そう言えばまだ戻ってないのう・・・」 ・・・( ̄ー ̄;)・・・・ はい? (T▽T) ナイトクルージングのバスが来るのは9:00。港まではさしたる距離では無いのだが、例によって例の如くホテル行脚することになる。合流に遅れた場合・・・ 置き去り は覚悟しなくてはならない。御庭番は慌てて、ツアーデスクで借りた携帯糸電話でおととに連絡したが携帯繋がりません。 (ええぃ、何をしておるんじゃ、あやつら!!) オーシャンビューのホテルの一室から遥かに見えるダイヤモンドヘッドと、その麓に広がる街の明かりが、月夜に照らされた宝石のように耀いていた。果たしておかんとおととは間に合うのか!!2004年最後の夜は、危機的状況で更けようとしていた・・・。(次回につづく) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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