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テーマ:暮らしを楽しむ(388242)
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先日、まぁちゃんのお友達からお下がりのお洋服を頂きました。 その背中のタグに書いてあったお友達のお名前を見て、いきなりペンを持ってきたまぁちゃん。 『このお洋服を着ると、○○ちゃんになってしまう。まぁちゃんのお名前を書かないと着ない!』 うーん、4歳にして自分有り・・・・。いいこと、いいこと! そういえば、もうかれこれ十年前、結婚届を出す前と出した後で戸籍謄本を取りました。 それを見て、なんとも言えない気持ちになったことを思い出しました。 何だか今までの自分が消えてしまったような、不思議な消失感。 それから数年間は、会社の書類や公的な物からどんどん消えていく自分の名前と共に、自分が消えて行ってしまいそうで・・・・。 白無垢やウエディングドレスの白色はあなたの色に染まりますって意味だと言うけれど、私自身はどこに行ってしまうの? そんな気持ちでいっぱいになり、自分自身を痛めつけた日々。 今思えば、私があなたの色に染まるのではなく、あなたを私色に染めるのでもなく。 それぞれが、それぞれの色を足されることにより、より自分の色に深みと輝きを増せば良かっただけの事。 ○○という苗字は便宜上の物、『Y』という名前で勝負すれば良いだけの事。 今の時代、だれもその苗字に対して評価するのではなく、『私』個人の力量を、魅力を評価するんだもの。 そう思っていた時に出遭った、玉岡かおる氏の『をんな紋』という本。 女紋とは、女性が継いでいく紋の事。http://omiyakamon.co.jp/onna-mon/03-1.html 『私』という存在は、ご先祖様なしにはありえないこと。 『私』という個性は、その大部分が祖母や母を中心に躾けられ育まれてきたもの。 そういう『私』のルーツを纏いつつ、『私自身』で『私の人生』を生き抜いていくために。 『私』というものを表現する『をんな紋』が欲しい。 そう思っていた時に出遭った、お友達の雪月花さん。 和の暮らしを提唱されている彼女に、『をんな紋』の印を作っていただきました。(素敵な印をありがとうございました。) これからは、『私』の物にはこの印を押して使う事にしよう。 手帖にも、書籍にも、手紙にも・・・・、何でもこの印を押しています。 この印を押すたびに、『○○家』にこだわっていた自分が消えて、自分自身になっていく気がします。 「まぁちゃんのお名前を書いた~!」と、自分自身で勝負する事に対してはお師匠様のまぁちゃんの声! そういえばお友達にも、「Yさん」と名前で読んでいただける方が増えてきました。 自分という存在を「Yさん」という固有の名前で呼ばれる・・・、相手という存在を「○○さん」という固有の名前で呼ぶ事が出来る・・・。 そんな人でありたいな。 「悪霊は背後から忍び寄る。背中の紋はその守りである。」守りを背負って暮らしたいものです。
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