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テーマ:ささやかな幸せ(6740)
カテゴリ:月曜日:お気に入り
まぁちゃんのプール熱は、定説どおり4日間で熱もひき元通り元気になりました。 私の方は自然療法に頼って治療しているせいか、薄皮を剥ぐようにしか進展しませんが、それでも身体がちょっとずつよい方向に向かっているのは分かります。 子供の病気は成長の種の発芽を促すものもあるといいますが、まぁちゃんのお影で私の成長の種も発芽してくれたようです。 この一週間まるで逼塞するように家の中で過ごして、いろいろな事に気づかされました。 身体の声のこと。 周囲の方々への感謝の心。 バタバタしない暮らしを作る方法。 自分自身の心構え。 何を望んでいるのか・・・・。 どこに向かいたいのか・・・・。 そんな小さな種の一粒一粒が、自分の中に転がっているのに気づきました。 ここしばらく続いたスランプの原因も、「自分」を見失っていたからと気づいた事で、心が一気に浮上してきたように思います。 ちょうど種が発芽して、双葉が開くために少しずつ頭をもたげてきた感じとでもいいましょうか? そんな日々の中、ふと目に止まった記事がこれからの私の暮らしを変えてくれそうな気がします。 それは、檜山タミさんという料理研究家の方が書かれた記事です。 檜山タミさんの台所ばなし 8月は原爆記念日や終戦記念日など、平和の尊さを改めて思う季節。あの時代には、燃料や時間の節約という大切な事も学びました。今もその知識を生かしていきたいですね。 「平和な時代でも節約心を忘れずに」 63年前の夏、私が生まれ暮らした福岡の街も、6月19日に大空襲がありました。今では九州一賑わう天神や中洲川端あたりも全て焼け野原になって、大勢の人が亡くなられています。 私の実家や当時住んでいた家は奇跡的に無事だったけれど、辛い体験も数え切れない程したものです。 戦争が始まった昭和17年頃から、家庭の燃料事情も厳しくなりました。台所やお風呂のガスも、一日わずか3回。朝昼夜それぞれ1時間ずつしか出なかったの。 だから主婦は大変でした。限られたわずか1時間の間に、ご飯炊きからおかず作りまで全部料理をすませなくちゃいけませんからね。 そこでみんな、思い思いにいろいろな知恵をだすんですよ。例えば一度のガスの火で、2つも3つも同時に料理をする工夫。火にかけた鍋ややかんの上にまた鍋を乗せたり、鍋のゆでものや煮物の中にもう一つ器を入れて温め物をしたり、ゆで卵と一緒に青菜を茹でたり。賢いでしょう。(笑) 知恵というのは、使っても減らないもの。むしろ、使えば使うほど、無限大にでてくるものじゃないかしら。 我が家には今も、鍋にピッタリ底が合うやかんがあるので、お湯を沸かすときなどはこうして乗せてやかんの上にさらに冷ご飯の茶碗をのせて温めもします。レンジより簡単でしょう。(倒れないように注意して) 余熱を生かすのも知恵の一つですね。根菜類の煮物や煮豆などは、8割がた煮えたらもう火から降ろして、鍋ごと新聞紙でぐるぐる包んで布団の中に入れておくの。こうすると余熱でふっくら火が通るし、煮物などはこうした方が冷めていくうちに味がしっかりしみいって、断然おいしくできますよ。 ガスだけでなく、水も節約したいもの。青菜などの茹で汁を、そのまま捨てたりしていませんか?中身をざるに取るとき下に洗い桶かボールを置いて、茹で湯は食器洗い等に使いましょう。 物が無ければ無いほど、知恵は出るもの。最近では「もったいない」という言葉も改めて見直されてエコロジーが叫ばれているけど、私達は60数年前にしっかり身についているんです。 平和な時代になっても、あの時体験したこういう工夫はぜひ生かしたいですね。 (「クリム 8月号 より」 63年前の夏の日、私の祖母や母達兄弟姉妹は、先祖伝来の家を一夜の空襲で失いました。家ばかりでなく、親族も・・・・・。 当時福岡市の対岸に住んでいた上司は、まるで一晩中花火大会のようだったと仰っていました。小さな子供だったから、その美しさに見とれて過ごした一夜の翌日、福岡市内に親族を尋ねて行った折の惨状を目の当たりにして、あまりの事にものすごい衝撃を受けたそうです。その方は、数十年経った後でも、そのトラウマのためか花火大会を見る事が出来ないそうです。 あの戦争で失ったものはたくさんあるけれど、失った事に傷ついて落ち込んで、立ち直る事が出来なかったら、あれから先の復興はありえませんでした。 あの大きな傷を得た中からも、何かを掴んで立ち上がった人々がいたからこそ、こうして今の生活を享受できる。 そしてそのDNAは遠いご先祖様の事ではなく、すぐ傍の方々も持っていた物。 であれば、まだまだその潜在意識を思いだすことが出来るはず。 しっかり立ち上がり、前を向いて、あの時祖父母達が、父母達が得た宝を、受け継ぎ伝えて行きましょう。 まずは、お水の使い方。しっかり工夫をいたしましょう。 39℃にもなるベランダに、大きなポリタンクを並べてお水を温めております。少しはお風呂のたしになるかしら? そして、棚の奥で眠っていたこの蒸し器。
一度に2つの料理が出来るから、燃料費も節約。 節約心を思いだし、頭も身も心もお財布も、よい気分で参りましょう。 「暮らしは頭を使うもの」 でも、だからこそ知恵も湧くんです。
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