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テーマ:たわごと(26866)
カテゴリ:楽しんで働きましょう
命あるものは必ず、生を受けた瞬間から死に向かっての旅を続ける。 その「死」という人生のクライマックスの瞬間に大輪の牡丹の花をさかせるために、今蕾をキシキシと開かせている。 それは考え方だったり、思いだったり、生き方だったり・・・・・。 家事だったり、育児だったり、仕事だったり・・・・。 趣味だったり、学びだったり、人間関係だったり・・・・。 それぞれにたくさんのステージを抱えて、それぞれのスピードでキシキシと開いていく花たち。 魂の奥底では『この花が開ききったときが、我が今生の終焉のとき』と心底分かっているのだけれど、その瞬間を迎えるまではやはりキシキシを開く果てしない旅を続けているのだと思うようになりました。 ○月○日までに終わらせて、次からはこっちの仕事に取り掛かろう。 ○月○日の○○が終わったら、めどが付く。 などなど、「一旦ここで終わり」という期限付きの「働くこと」。 昨日も、今日も、明日も、あさっても・・・・と連綿と続く行いを、少しずつ微調整しながら良い形にしていく、「ずーっと」の「働くこと」。 この2つを上手く絡ませて、日々の営みを続けていく。 それは、花開き花散る瞬間まで・・・・。 「期限付き」と「期限なし」の2つの仕事のバランスと絡み具合が悪いとき、螺旋の周り具合も悪くって、日々がギクシャクしてしまうような違和感を覚えます。 「期限付き」のものばかりだと、日々追い立てられるような気がして、忙しさに心を亡くし、「さぁ急げ、さぁ!さぁ!」と目先のものだけを見てしまうような気がします。 「期限なし」のものばかりだと、いついつまでにという追いたてが無い代わりに、だらだらと自分を律することなく、「いつか」という遠くばかりを見て何よりも大切な「時」を無駄にしてしまうような気がします。 きりっと引き締まり「時」をすぐ目の前に感じるときと、ずっと遠くをみて「ほっとする」瞬間を味わいながら「永遠」を抱きながら進むとき。 その絶妙なバランスがあってこそ、この果てしない旅を上手に歩み進むことができるのかもしれません。 緩急があってこそ、人生は愉しい・・・。 そう思えるようになって気付いた天からの教え。 日々の営みがまた嬉しいものになりました。 毎日ほんの少しでも、昨日と違うと嬉しい。 今日決めたこの事が、上手にできたら嬉しい。 そんな嬉しいを積み重ねて、楽しい時間を増やしましょう。 楽しい時間に浸りながら、幸せな一日を過ごしましょう。 ほら、今日もキラキラに輝く宝石の一日です。 『果てしなさの意味』 果てしないと思う。 終わりが無いのだ。 作っては食べ、食べては洗い、洗ってはまた作る。 掃いては拭き、拭いては磨き、磨いてはまた掃く。 洗っては干し、干してはたたみ、たたんではまた洗う。 家の仕事はきりがない。 洗濯は好きだけれど、 ある日朝から晩まで洗濯機を回していたことがあって、 そのあと、すこし嫌になった。 もっと簡単に終わらせる方法はないかと考えた。 うちは親子三人、黒や紺や茶の濃い色の衣類が多い。 だから、そういう色の付いたものと、タオルやシャツなどの白物と、 最低2回以上は日々洗濯をする。 そこで、白い日と黒い日に分けて、毎日交互に洗えば、 一日一回の洗濯で済むと、と思いついた。 これはけっこうの発見で、 干すのも、たたむのも、結局量は同じなのに、 なんだかあっという間に、洗濯が終わるような気がした。 忙しいときはとても楽だ。 しかし、ひとつ問題があって、 かごの中には、毎日半分の洗濯物が残ることになる。 なにか宿題が残っているみたいで、 すっきりしないのだ。 でも これでいい、と思うことにした。 心やかばんに、何か遣り残したものを抱えながら進んでいく。 それが日常だ。 冷蔵庫を開けて、 前の日の残りで済ませる昼ごはんは、 不思議に、ちょっとした幸せを感じたりする。 みんなの気配がかくれているからだろうか。 日々のことは、 チェーンのように繋がっていて、 時々重たく、気が遠くなる。 でも、実はそれが紐でできていて、 途中で不意に、結び目がほどけたりする。 そんなこともよくあるのだから。 幸せは、きっと、完成しないのだ。 その、未完であることが、 あしたをつれてくるのかもしれない。 (いいかげんに片づけて美しく暮らす 岩里 祐穂氏 著より)
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