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初めの一歩

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2008.10.16
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今日は、実家へ母を手伝いに行く日。

片道20分弱の電車での移動日です。大笑い

幼稚園へまぁちゃんを送ったその足で、最寄の駅から電車に乗ります。

小さな単線のローカル線は、通勤通学のラッシュも終わり、のんびりと郊外へと向かいます。その道中は、絶好の読書タイム。

誰にも邪魔されること無く、読書に集中するひと時です。大笑い

ただいま電車用に持ち歩いている本は、『日常に生かす茶の湯の知恵(福良弘一郎氏著)』という本。

昔、お茶のお稽古に行っていたときに、そのお稽古を日常に生かしたいと買い求めた本でした。そのときはぱらぱらと読んだだけですが、現在日々のテーマを『祈り働け』と定めて暮らす毎日には、最適な本だと読み返しているところです。大笑い

質素倹約を旨とするお茶の世界の修行は、日々の暮らしを清貧に保つためにも、教えられることがたくさんあります。

お茶のお稽古自体は、美味しいお菓子とお茶が頂けて、礼儀作法が身に付く程度にしか思っていなくて、修行として捉える茶道として習っていなかったことが今となっては悔やまれます。ぽっ

そろそろ、まぁちゃんと一緒にお稽古に復帰しようかな?と思う今日この頃。今度こそ本当に『道』を学ぶ心を持ちたいと思っております。

さて、今日心に引っかかった章は・・・・・。

『しほれ』

「しほれ」ということは、いろいろな芸道の世界でよく言われるようです。茶の湯の世界でも、武野紹鴎は「数寄の道は、ただ慰みを本意とすることなれば、閑かに・しほらしく・きれいに立てなすこと専らなり」と述べています。

文中の「閑かに」は「寂」に通じ、「しほらしく」は柳の枝が風邪に逆らわない優雅な理に適った美を指し、「きれいに」は清明さ、静寂を伴う美を示しています。

能の世界では世阿弥が、「このしほれたると申すこと、花よりもなほ上のことにも申しつべし」と言っております。

「しほれ」を「花よりもなお上」と定義していることに目が行きます。これは、自然界の花の美しさよりも、天が命じた「しほれ」の時の美、すなわち「悟りの美」を、人間の美の最高位に持ってきたのだと考えられます。

今日咲き誇っている花が、明日も同じように咲いていることができるかどうか、明日を待たずに萎れてしまうかもしれない、ということを知りつつ悲しむことこともせず、今の一時を命の限り咲き誇る、天のみが知る命であり、宿命はひとえに神まかせであるから、自分は自分の使命に万全を期して生きていくという、真に真摯な美を示しています。

今の日本はこの「しほれ」の精神が欠落しているといえます。

昔の家庭には貧しい生活を強いられていても、この「しほれ」の姿が感じられました。貧しい食事と衣服、そしてあばら家という生活の中に「しほれ」の美しさが充ち満ちていたと思います。

(日常に生かす茶の湯の知恵 福良弘一郎氏著より)

『「今」の一時を命の限り咲き誇る、天のみが知る命であり、宿命はひとえに神まかせであるから、自分は自分の使命に万全を期して生きていく』という、真摯な美。大笑い

その美を全うすべく、祈り働きましょう。手書きハート

こうして、お役に立てる自分を持つことが幸せなのですね。四つ葉






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最終更新日  2008.10.16 18:09:20
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