森田理論のなかに両面観という考え方があります。
壁にぶつかって動きが取れなくなったとき、両面観や多面観を活用すると打開策が見つかることがあります。
とらわれているときは、先入観、思い込み、決めつけ、早合点で視野が狭くなり、両面観の活用がおろそかになっています。
そういうときのために、次の項目をコピーして忘備録として手元に置いておくか、あるいは壁に貼り付けておくことをお勧めします。
視点を変えることができれば問題解決のヒントが見つかることになります。
・鳥の目・・・地上から空に舞い上がり全体を見るようにする。
・虫の目・・・今一度問題点を掘り下げて考えてみる。
・魚の目・・・周りの状況や流れを分析してみる。
・コウモリの目・・・順序や上下ひっくり返して違う角度から見てみる。
ちなみに私は森田理論を学習する時に「森田理論の全体像」を意識しています。
これは「鳥の目」から森田理論を見ることになります。
森の中に入って1本1本の木を観察することも必要ですが、それは森田理論の全体を把握したうえで学習すると理解度が深まります。
関心のある方は、2017年9月3日の投稿記事をご参照ください。
目的や目標に向かって歩き出しても、壁にぶつかって右往左往することがあります。そんなときは次のような視点から見直してみるようにしたいものです。
・自分一人で無理なら、他人の智恵と力を借りる。
・専門家の意見を聞く必要があるなら専門家に依頼する。
・時期が悪ければ、適当な時期がくるまでじっと待つ。
・資金が足りなければ、先に資金を作る。
・やり方が悪ければ、やり方を変えてみる。
・今とは逆の立場に位置を移動してみる。
ダメだ、もう無理だ、限界だとすぐにあきらめてしまうのはもったいないと思います。両面観を活用して、ゼロベースで改めて見直すように心がけましょう。
何らかの打開策が見つかるはずです。