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森田理論学習のすすめ

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2024.07.10
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森田先生のお言葉です。
「心頭滅却」とは、苦痛に対する想像すなわち精神交互作用をまったく止めることで、すなわち苦痛に対する批判をやめて、苦痛そのものになりきることである。
これによって神経質の症状は、本来観念的のものであるからもちろん全治する。
さらに「火もまた涼し」と言うように、実際の苦痛でも、これを感じなくなるものである。
(森田全集第5巻 93頁より引用)

森田先生は、 神経症を治すためには、神経症を治す努力を止め、苦痛そのものになりきることであると言われている。
神経症を治すためのはからいや逃避はダメだと言われているのである。
症状、不安、恐怖、違和感、不快感などに対して、はからいをやめて「なりきる」ことができれば神経症は霧散霧消する。
しかし、不安と格闘することが習慣化している人にとっては「なりきる」ことは困難です。

これについて、森田理論に詳しい山中和己氏が的確に説明されている。
「なりきる」というのは、なかなかできるものではありません。
これは気づくかどうかの問題で、別になりきったかどうかを問題にする必要はありません。
不安・恐怖があっても「やれるな」というのが一種のなりきりだと考えていただいてもよろしいです。
ここで言う「火もまた涼し」と言うようななりきり方でなくてもよろしいです。
なりきろうとすると思想の矛盾に陥ります。

これはとても分かりやすい説明です。
不安を抱えていても、「なすべきこと」に手が伸びていれば、結果として「なりきって」いるのです。「なりきる」と言うことを、目標に掲げると、「なりきる」ことによって神経症の苦痛を回避したいという気持ちが強く出てきて、症状は悪化の一途をたどります。

「なりきる」ためには、毎日のルーティンワークを確立することが大事になります。規則正しい生活習慣を作り上げることです。
3か月くらいで習慣化できます。
考えることと行動することは同時にはできませんので、結果として「なりきる」ことが可能となります。「なりきる」ということをこのように考えて、実行することが肝心です。








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Last updated  2024.07.10 06:33:58
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森田生涯@ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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