カテゴリ:森田理論の基本的な考え方
樹木希林さんのお話です。
歳をとって妙に頑張っているのは、若い人から見るとかわいそうだったり、醜くかったりするかもしれませんが、自分の始末は自分でするという日常生活は、できる限りやったほうがいいと思います。 私ごとですが、仕事の現場には自分で車を運転して行きますし、都内なら山手線やバスを乗り継いで出かけます。 年をとって病気してからは、みんなが心配するんですが、一人で行動するほうがずっと楽です。 ダメなときには「すみません」って言えればいいのではないでしょうか。 年をとってパワーがなくなる。病気になる。 言葉で言うといやらしいけど、これは神の賜物、贈り物だと思います。 終わりが見えてくるという安心感があります。 年を取ったら、みんなもっと楽に生きたらいいんじゃないですか。 求めすぎない、欲なんてきりなくあるんですから。 自分の身の丈にあったレベルで、そのくらいでよしとするのも人生です。 お金や地位や名声もなくて、傍からは地味でつまらない人生に見えたとしても、本人が本当に好きなことができていて、「ああ、幸せだなあ」と思っていれば、その人の人生はキラキラ輝いていますよ。 (一切なりゆき 樹木希林 文藝春秋 20~23ページ) 私は森田理論学習に40年近く取り組んできて、神経質者としての人生観が確立できたと思います。 森田先生は人生が確立できたら神経症は治るのだと言われています。 私の実感としては、今まで霧の中で恐る恐る車を走らせていたのですが、急に霧が消えて視界がよくなってきた。 風景を楽しみながら、気持ちよくドライブできるようになってきた。 若いころに神経症で苦しんできたことは、今となっては夢幻のごとし。 終わりよければすべてよし。あとはゴールに向かって全力疾走するだけです。 感謝の気持ちで人生を締めくくりたい気持ちでいっぱいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.03 06:23:44
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