カテゴリ:森田理論の基本的な考え方
渡辺和子さんの話は癒し効果があります。
私も一人ひとりは花として生きたらいいと思います。 小さい花、大きい花、早咲き、遅咲き、色とりどり、店頭に飾られて高く売られる花、豪華なパーティーに飾られる花があるかと思えば、ひそやかに、つつましく一生を終える花も多くあります。 自分が願ったとおりの場所に植えていただいて一生を過ごすことのできる花もあれば、自分が望みもしなかった場所に植えられたり、移し替えられたりして一生を過ごす花もあることでしょう。 もっと日当たりのいいところだったら、大きく咲けるのに、風当たりの少ないところだったら、すなおに、真っすぐに育つのに、あの邪魔ものがなければ、すくすくと伸びるのに、広々としたところならと、こんな思いが、私たちの一生の中には心をよぎることが何度もあります。 そんな時に思い出してほしいのは、花にとって一番たいせつなのは、どこで咲くかではなく、またはほかの花と自分を比べて見劣りがするか、または見栄えがするか、そんなことではなくて、咲くということです。 自分にしか咲かせられない花を、神さまが置いてくださったところで懸命に精一杯咲かせるということです。 神さまが植えてくださったところで咲きなさい。 仕方がないとあきらめるのではなく咲くのです。 ひと見るもよし ひと見ざるもよし われは咲くなり。 (あなただけの人生をどう生きるか 渡辺和子 筑摩書房 103ページ) 地震や洪水などでどん底に突き落とされる人もいます。 戦争で命が危険にさらされている人もいます。 食べるものがなくて飢餓と戦っている人もいます。 ガンなどの難病と闘っている人もいます。 押し込み強盗で財産を奪い取られる人もいます。 交通事故で大けがをする人もいます。 職場での人間関係で苦しんでいる人もいます。 私たちの仲間は神経症で苦しんでいます。 どうすることもできない現実を目の前にして、神さまは血も涙もないと腹を立てて怨むこともあります。 反対にこのような苦難に対して、神様が自分の成長のために試練を与えてくれているのだと受け取る人もいます。 渡辺和子さんは、どうにもならない現実や事実を受け入れて、与えられた場所でとにかく花を咲かせることが人間に生まれた私たちの使命であると言われているように思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.20 06:41:34
コメント(0) | コメントを書く
[森田理論の基本的な考え方] カテゴリの最新記事
|
|