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FLOWER GARDEN 2

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2009.02.16
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リン・イーレイは夕闇迫るポトマック川下流まで車を走らせると、鬱蒼とした雑木林の下で車を止めた。

そして、運転席のドアを開けると後部座席のドアに回り込み、シートの下にあるロープで先生の両手足を縛り始めた。

「何をするの?」

リンは私に一瞥くれた。

「彼は知り過ぎた」
「まさか……」

リンは何も答えなかった。

「危害を加えないと言ったわ!」
「あなたにはね」

先生は意識が朦朧としているのか、薄目を一度開けたきり、また目を閉じてしまった。

私は車から降りると、リンの背後に回り、その背を思い切り叩いた。
リンは私を払い、銃口を私に向け、先生を担いだ。

「僕があなたを殺さないのは、マッカーシーのご婦人だからだけではない。
あなたは我々にとって重要な鍵を握っているからだ。
だが、聞き分けてくれないと僕にも考えがある」

脅しではないリンの目に息を飲んだ。

「殺すの?先生を?リチャード・ヴォーンやラルフ・デューイのように?」

リンは吹き出し、次の瞬間高らかに笑った。

「彼らは僕が殺ったんじゃない。僕だったらあんな派手な爆殺はしない」
「じゃ、誰が」
「あなたは知らない方が良い。全てジョージやマッカーシに任せて幸せな人生とやらを送るんだな」

不意に出てきた二人の名前に頭の奥がキーンとなり、頭を押さえその場に蹲った。

「僕だったら万人に知られることはなくひっそりと葬りますね。
こんな風に、ね」

リンは先生を川に放り込むと、「任務完了」と両手を払った。

「先生!先生!!せんせーーーーい!!!」

私は下流に流されて行く先生の後を追って駆け出した。


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Last updated  2009.02.27 09:49:27
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小山千鶴@ Re:ひさしぶり・・・(06/20) koukoさん ご無沙汰しています。 本当に…
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