しろみの 時々日記

昨年の夏、母に大腸がんが見つかりました。
そして、その検査の最中にまた原発の肺がんも見つかりました。
どちらも手術出来ましたが、切除後の検査で、大腸のすぐ側のリンパ節に転移があり、
現在は経口抗がん剤治療中です。
今、とても心のケアの難しさと大切さを痛感しています。

母は、「がんの家系ではない」という思い込みもありましたし、
同時期に二つものがんが見つかったことで大変なショックを受けました。
そして更に、術後の後遺症と抗がん剤の副作用により、
今までのような普通の生活が出来ず、ますます落ち込んでしまうのです。

私としては、できることなら母に明るい気持ちで毎日を過ごして欲しいと思っています。
でも、がんを宣告された方々が気持ちを切り換えることは並大抵のことではないことも知っています。
常に不安・孤独と闘っている母を
「一人ぼっちにさせてはいけない(気持ちの面で)」と思いつつ、
今自分なりに出来ることをしているつもりです。

でも、とても力が及びません。
病気がわかってからまだ(もう)８ヶ月。わたしが焦っているのでしょうか。
だけど、もし気持ちを切り換えることが出来るなら、早くそうして気持ちを楽にさせたいのですが。


ずっと働いてきた母ですので、病気を忘れて打ち込める趣味というのもなくて…。

植物とお料理は好きなので、土いじりは時々やっています。
ただ、抗がん剤の副作用の味覚障害で、今はお料理をしても味がわからないみたいで。
この前母が作ったお煮しめをもらって帰ったのですが、
今までにないくらいとても味が濃くて……涙が出てきました。

姉家族と猫が母と一緒に住んでいますので、
笑ったり、猫に癒されたりはしています。。。

気持ちを「前向き」にとまでは言いません。
何かわかりませんが、「切り換えるきっかけをください。」と祈っている毎日です。